表現146)You are jumping on the bandwagon.(勝ち馬に乗るってわけだ。)
直訳すると、「バンドワゴンに飛び乗る」(jump on the bandwagon)ってことですね。まあ、「飛び乗る」はいいとして、bandwagonって何でしょう?「bandは音楽をするバンドで、ワゴンと言えば車のこと?」その通りです。つまり、バンドを乗せたワゴンカーのことです。「バンドを乗せた…?」イメージ的には、選挙カーとかディズニーランドのキャラクターパレードの時に使われる、人を乗せる(あ、ミッキーとかも…)車にバンド(音楽隊)を乗せたもののことを言います。
このバンドワゴンという言葉は、アメリカで19世紀の中頃に作られた言葉で、サーカスの音楽隊(バンド)がワゴンに乗ってサーカスの宣伝をしたことから、この言葉が使われるようになったとのことです。このバンドワゴンがにぎやかで街で注目される物であったこと、皆が乗りたいものであったことなどから、その単語がいつしか「勢いのあるもの」「優勢なもの」「時流」のような抽象的な意味に使われるようになり、それに「飛び乗る」(jump)、「加わる」(join)こと(jump on the bandwagon, join the bandwagon)が、「時流に乗る・便乗する」「流行にのる」「優勢な側につく」といった意味に使われるようになったものです。
この言葉は、感覚的にもわかる通り、日和見(ひよりみ)主義的な行動を意味します。つまり、その是非はともかく、盛り上がっているもの、みんなに人気のあるものに便乗するといった感じで、自分の主義主張や意見でそれに「乗る」わけではありません。ですから、それが嫌な人たち(あるいは、批評家)からは、その行動(jump on the bandwagon)は否定的に見られますので、その点は留意しておいてくださいね。では、この言葉を会話の中で確認してください。今回は、会社である提案について話している二人のビジネスマンの会話です。さて、どんな話かな?Here you go!
Dan: What do you think of the proposal?
(あの提案をどう思う?)
Charlie: There are many problems.
(問題だらけだな。)
Dan: I know, but many people like that idea.
(そうだけど、みんなあのアイディア、気に入ってるよ。)
Charlie: Still, I have to say no to that. How about yourself?
(だとしても、僕はノーと言うよ。君は?)
Dan: I think I will say yes.
(僕は…賛成するつもり。)
Charlie: So, you are jumping on the bandwagon.
(じゃあ、勝ち馬に乗るってわけだ。)
Dan: You can say that. But, no matter what we say, the result will not change.
(そう言われてもしかたないな。だけど、僕たちが何と言おうが、結果は変わらないよ。)
Charlie: I know. But, it is a matter of integrity. Don't you care?
(わかってるよ。でも、信念の問題さ。君は気にしないんだ?)
Dan: Whatever you say.
(何とでも言えよ。)
今回の表現を日本語に置き換えるとどうなるのか、少し迷いました。イメージ的にはわかりますが(皆さんもきっとそうだと思いますが)、それをわかりやすい日本語にするとなると、なかなか難しいものです。今回は文脈を考え、「勝ち馬に乗る」という言い回しを使いましたが、別の文脈では、「時流・流行に乗る」にもなるわけです。あ、そうそう、「長い物には巻かれろ」ってことわざがありますよね。jump on the bandwagonの中にはそんな意味も入っているような気がします。
人生、時にはjump on the bandwagonでいく方がいい時もあるのかも知れませんが、できれば、どんな時もon my way(自分流)で行きたいですね。では、今回はこの辺で。See you in the next story, guys. Have a good one! nao
直訳すると、「バンドワゴンに飛び乗る」(jump on the bandwagon)ってことですね。まあ、「飛び乗る」はいいとして、bandwagonって何でしょう?「bandは音楽をするバンドで、ワゴンと言えば車のこと?」その通りです。つまり、バンドを乗せたワゴンカーのことです。「バンドを乗せた…?」イメージ的には、選挙カーとかディズニーランドのキャラクターパレードの時に使われる、人を乗せる(あ、ミッキーとかも…)車にバンド(音楽隊)を乗せたもののことを言います。
このバンドワゴンという言葉は、アメリカで19世紀の中頃に作られた言葉で、サーカスの音楽隊(バンド)がワゴンに乗ってサーカスの宣伝をしたことから、この言葉が使われるようになったとのことです。このバンドワゴンがにぎやかで街で注目される物であったこと、皆が乗りたいものであったことなどから、その単語がいつしか「勢いのあるもの」「優勢なもの」「時流」のような抽象的な意味に使われるようになり、それに「飛び乗る」(jump)、「加わる」(join)こと(jump on the bandwagon, join the bandwagon)が、「時流に乗る・便乗する」「流行にのる」「優勢な側につく」といった意味に使われるようになったものです。
この言葉は、感覚的にもわかる通り、日和見(ひよりみ)主義的な行動を意味します。つまり、その是非はともかく、盛り上がっているもの、みんなに人気のあるものに便乗するといった感じで、自分の主義主張や意見でそれに「乗る」わけではありません。ですから、それが嫌な人たち(あるいは、批評家)からは、その行動(jump on the bandwagon)は否定的に見られますので、その点は留意しておいてくださいね。では、この言葉を会話の中で確認してください。今回は、会社である提案について話している二人のビジネスマンの会話です。さて、どんな話かな?Here you go!
Dan: What do you think of the proposal?
(あの提案をどう思う?)
Charlie: There are many problems.
(問題だらけだな。)
Dan: I know, but many people like that idea.
(そうだけど、みんなあのアイディア、気に入ってるよ。)
Charlie: Still, I have to say no to that. How about yourself?
(だとしても、僕はノーと言うよ。君は?)
Dan: I think I will say yes.
(僕は…賛成するつもり。)
Charlie: So, you are jumping on the bandwagon.
(じゃあ、勝ち馬に乗るってわけだ。)
Dan: You can say that. But, no matter what we say, the result will not change.
(そう言われてもしかたないな。だけど、僕たちが何と言おうが、結果は変わらないよ。)
Charlie: I know. But, it is a matter of integrity. Don't you care?
(わかってるよ。でも、信念の問題さ。君は気にしないんだ?)
Dan: Whatever you say.
(何とでも言えよ。)
今回の表現を日本語に置き換えるとどうなるのか、少し迷いました。イメージ的にはわかりますが(皆さんもきっとそうだと思いますが)、それをわかりやすい日本語にするとなると、なかなか難しいものです。今回は文脈を考え、「勝ち馬に乗る」という言い回しを使いましたが、別の文脈では、「時流・流行に乗る」にもなるわけです。あ、そうそう、「長い物には巻かれろ」ってことわざがありますよね。jump on the bandwagonの中にはそんな意味も入っているような気がします。
人生、時にはjump on the bandwagonでいく方がいい時もあるのかも知れませんが、できれば、どんな時もon my way(自分流)で行きたいですね。では、今回はこの辺で。See you in the next story, guys. Have a good one! nao