Naoの誰でもわかる!英語の話

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(Voicy連携)英文構造を理解する(第3回のパート1)

2022-08-12 | 英語の学習
■VP(動詞句)のV(主動詞)について(Part 1)

前回までに、一つの文章は、主語の名詞句、NP(Noun Phrase)と、述語の動詞句、VP(Verb
Phrase)という二つの固まりで構成されるという話をしました。どんなに複雑に見える長い文章も、必ず、NPとVPの二つのユニットで出来ているということです。そして、ネイティブスピーカ−は当然ですが、英文を自然に理解できる人は、それら二つのユニットを脳で直感的に分けることによってその正しい意味を理解します。しかし、英語を外国語として勉強している私達がそのような直感を身につけるのには時間がかかります。ですから、そのような直感が身につくまでは、そのことを意識して文章を読む、あるいは書くことが大事です。そうすることで、英文を正しく理解し、また、文法的な英文を作る習慣を身につけることができます。

さて、今回は、述語の動詞句の先頭に来る、動詞句の意味の中心となる、主動詞についてお話したいと思います。まず、覚えておいてほしいことを言います。それは、「基本、動詞があれば必ずその主語があり、そこには一つの文、センテンスが(sentence)存在すること。そして、一つの文には一つの主動詞しかなく、主動詞だけが時制を持ち、文全体の時制を決めること。つまり、一つの文章に二つ以上の動詞があれば、そのうちの時制を持っているのが主動詞で、後の動詞は時制を持てないため、現在分詞や過去分詞、あるいは、toを伴って原形になること。しかし、それらがどんな形の動詞であれ、「動詞があれば必ずその主語がある」わけなので、隠れて見えない場合もありますが、必ずその主語があり、深層構造ではその動詞を主動詞としたsentenceが存在する」ということです。これは、なんとなくわかっているような事ですが、実はしっかり理解していない人が多いように思います。私もその中の1人でしたので…。

では、ここで短い例文を見てみましょう。

John wants to eat a cake.

さて、この文章には二つの動詞、wantとeatがありますが、どちらが主動詞でしょう?
もちろん、wantに決まってますよね。でも、この文章には動詞が二つあるわけですから、「動詞があれば、必ずその主語がある」という規則に従えば、それぞれの動詞には、それに呼応する主語があることになり、とすれば、それぞれの動詞とその主語で構成される二つの文が深層では存在することになりますね。ということは、この文章は、頭の中で生まれた時には二つの文章であったものが、発話される前に一定の規則が適用され、最終的に一つの文章として表に出てきた、ということになります。

ではその二つの文とは…?wantとの主語は、John、ですね。ですから、John want (something)、[John want +NP(名詞句)]、が一つの文で、eatの主語はというと、その主語になり得る名詞句は、John、しかないので、John eat a cakeという文になりますね。つまり、
[John wants to eat a cake.]という文は、まず、頭の中で、John want [something]、「ジョンは何かを望んでいる」という文と、John eat a cake、「ジョンはケーキを食べる」という二つの文が出来、英語は左から右に文が出来るという規則になっているため、John wantが先に発話されますから、その際、wantには、いわゆる三人称単数の現在を示すsが付きます。これが主動詞のマーカーとなり、文は、John wantsになり、そして、脳はその後に来るeatの主語がwantの主語のJohnと同じ、とわかっているため、Johnを省略します。すると、[John wants_eat a cake]という文になりますが、動詞を二つ続けることはできないので、eatの前にtoを挿入し、eatを、時制を持たない原形として文の一部にします。言い換えると、eatは、toを伴った原形になることで、この文の一部になることができたわけです。
(End of Part 1)


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