Naoの誰でもわかる!英語の話

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「いい言葉」から学ぶ英語(5)

2010-01-07 | Weblog
いい言葉5)It is the way we react to circumstances that determines our feelings.(私たちが諸状況にどう反応するかによって生まれる感情は決まるものだ。)

今回もDale Carnegie(デール・カーネギー)の言葉を取り上げます。日本語に訳すともう一つすっきりしない感が残りました。それはきっと、英語をしっかり理解すると、その言っている意味が一つのすっきりした日本語訳では言い表せないからだと思います。今回はこの表現を理解する過程を通し、英語らしい文構造ならびに表現方法を皆さんとともに見ていきたいと思います。まずは単語・表現の確認から。

the way―方法、仕方、やり方
react to―~に反応する
circumstances(サーカムスタンシーズ)―諸状況(状況の複数形)
determine(ディターミン)-決める、決定する、決定づける
* よくこの単語をディターマインと発音する人がいるので注意してください。
feelings―様々な感情(感情の複数形)

次にこの文の構造です。

It is +[名詞句(限定詞=冠詞+名詞)(+関係代名詞)+文]+that(関係代名詞)+[動詞]+[名詞句(限定詞+名詞)=目的語)
↓(簡素化すると)
It is+[名詞句(+説明の文)]+that(関係代名詞)+[動詞句(動詞+名詞)]

It is [the way we react to circumstances] that [determines our feelings].

いわゆる、it is~(強調されるもの)thatの強調構文というものですね。普通の文型ならば、以下でもいいわけです。

The way we react to circumstances determines our feelings.
(私たちが状況へ反応する仕方が私たちの感情を決める。)

高校の時に習った強調構文の作り方。とりあえず復習。「強調するものをit is とthat で挟みなさい。」すると…

It is [the way we react to circumstances ] that determines our feelings.

になるわけですね。デール・カーネギーが強調したかったこと。それを日本語の話し言葉に変えると以下のようになります。

「それはね、私たちがいろいろな状況に反応する際のその仕方(受け止め方)なんですよ、私たちのその時々の感情を決めるのは。」さらに言うと、
「決して状況そのものがその時々に我々が感じる気持ちを決めるのではないのです。どんな状況でどのような気持ちになるかは、それをとらえる私たちのとらえ方一つなのです。」

つまり、一見過酷と思える状況も、それをどうしようもない事と捉えて悲嘆にくれるのか、それとも、それを飛躍の第一歩と捉えて前向きな気持ちを持つのか…その気持ちを決めるのは誰でもない、ましてや状況などではない、私たち自身だとカーネギーは言っているのです。そのことをこの言葉に託しています。

It is the way we react to circumstances that determines our feelings.

どうでしょう。冒頭に僕が「日本語に訳すともう一つすっきりしない感が残りました」と言っていたことがおわかりいただけたでしょうか。デール・カーネギーのように、「いいかい、大事なのは~なんだよ」と言いたいと思ったら、ぜひ、It is ~thatの構文を使ってくださいね。あ、僕も何か言ってみよう。

It is the way you study English that determines the success of your English study.
It is the frequency of study that makes a big difference in improving your English.

いかがでしょうか。ではまた、「いい言葉」でお会いしましょう。いい言葉は、英語の勉強に、とっても「いい言葉」です(^^)。See ya! nao