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Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

N's Selection: 問答シリーズ3: 英語の音について(Part 1)

2015-10-26 | 英語の学習
Question 3: 英語の音って、なんであんなに、ふにゃふにゃって、してるんですかね~?(Cさん、35歳、会社員、男性(…のつもり)

Naoki: ふにゃふにゃ、ってですか?あ~、なるほどね~、なんか上がったり、下がったりしていて、それに音がはっきり聞こえないってわけですね。

Cさん: 英語は読めるんですよ、これでも大学は出てるし~。

Naoki: ま、それは関係ないですけどね。ではまず、日本語の音を考えてみましょう。日本語は、単純に言うと、a(ア)、i(イ)、u(ウ)、e(エ)、o(オ)という母音と、単純な子音で出来た、50の、いわゆる、あ、い、う、え、お、か、き、く、け、こ、さ、し…という、音節を組み合わせて単語を作って、また、それらをくっつけて文章にしますよね。

Cさん: ま、そんなことは知ってますけど。会社にも行ってるし…。

Naoki: えぇ、それも関係ないですけどね。ま、ともかく、なので、日本語を話すと、いつも母音がいっぱい聞こえる。聞こえないと、何を言ってるのか、さっぱりわかんないですよね。おい、はっきり話せよ!って言いたくなりますよね。

Cさん: よく言われるんですよね~、僕。いや、今日もね、課長から…

Naoki: あ、それはいいです。つまり、母音がいつも強調されて、また、ほぼすべての音に母音が付いているので、はっきり聞こえる。なぜ?母音は有声音なんですね。つまり、のどが震えて音が出る。なので、はっきり聞こえる。そして、その音がいっぱい次から次に聞こえてくる。だから、日本語を知らない外国の人が日本語を聞くと、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、って聞こえる。まるでマシンガンのようだって言うんですね。音自体はいつも平坦で。

Cさん: 日本語はマシンガン言語、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…

Naoki: お~い!それはもういいですから。じゃあ、英語はどう聞こえます?

Cさん: そうですね~、ダ、ダ、ダダダン、ダ、ダ、ダン、ダダダダダン、ダ、ダ、ダン…みたいな。

Naoki: そう!いいですね~。つまり、リズムがあるわけでしょ。そのリズムのことを、イントネーション(抑揚)って言います。だから、英語はイントネーション言語って呼ばれるんですね。

Cさん: は~日本語はマシンガン言語で、英語はイントネーション言語…。

Naoki: いや、いや、マシンガン言語とは言いませんけどね。ま、いっか。では、どうして英語にはイントネーションがあるのか?それは、英語には多く子音、あるいは子音が集まった固まりがあって、その中に母音が埋もれている。しかもです!その母音の数は、単純な母音(短母音)と2つの母音が集まって一つになっている二重母音がある。しかもです!

Cさん: ま、まだ、何かあるんですか?

Naoki: そうです!その母音の音の音色が違う…。口の上の方で発音されたり、下の方で発音されたり、口の奥の方で発音されたり、唇の開け方が違ったり、そりゃぁ、ややっこしい。そんな母音が全部でなんと15もあるんです!拍手!~って…違うか。失礼。つまり、そんな母音群といろいろな子音が集まって単語ができている。じゃあ、そんな単語をいっぱいくっつけて話したらどうなります?ダ、ダ、ダ、って、日本語式で言えます?子音がいっぱいあるわけだから、空気が抜けるの、はじけるの、唇を合わせるの、様々な音を作りつつ、その中に七色の(?)母音を入れる…。ああ、忙しい。だから、そんな単語で出来た文章をしゃべろうと思ったら、リズムをつけなきゃ、とてもじゃないけど意味のある固まりを流暢に話すことはできないわけです。そこで…

Cさん: あの~、まだ続き、長いです?仕事があるもんで…。できれば今日はこのくらいで、ってわけにはいきません?

Naoki: (あなたが質問したんでしょ!と怒ってみても仕方がない。ので…)No problem! じゃあ、続きは明日にしましょう。See you tomorrow! (なんか消化不良…。胃薬飲もう…。)

(End of Part 1)

N's Selection: 英語の語順について

2015-10-25 | 英語の学習
Question 2: 英語の語順が超わかんですけど~(嫌になっちゃう!)

Naoki: あ、なるほどね~、ゥウン!日本とは違いますよね~。でもどう違うのか…。何か文章ひとつ考えてみましょうか。そうですね~、例えば…「昨日ゆうこちゃん(誰?)に駅の前で会ったよ」っていう文にしましょうか。この文、英語だったらどうなるかな?

Bさん: え~と。え、誰が主語?あ、自分か。だから、まずIから始めるのね。

Naoki: そうですね。日本語は主語がない(subjectless)文も文法的(grammatical)なんですけど、英語は主語が必ずなければダメ!(覚えておくこと!)続けて、続けて。

Bさん: なので~、I yesterday Yukoに…駅の前?あ、in front of …station…会っただから~metか。ということは~I yesterday Yuko in front of station met her?あ、なんかおかしいかも?

Naoki: かなりおかしい…。英語の語順は、いつもこうなります。
『何か(誰か)が+どう(動)する+何かを+いつ、どこで、どのように』
つまり、いつも主語が始めに来て、その後に動詞、そして、いわゆる、目的語(するんだったら何をするのかを言う)、そして、その後に、いつ、どこで、どのように、とか言って、後必要な情報を足すわけですね。

Bさん: なるほど…。いつも、誰が、あるいは、何が、から始めて、その後に動詞、何をしたかを言って、その後に必要だったら、そのしたことを言って、そして~あと言いたい情報を言えばいいわけね。

Naoki: お見事!!すっばらしい!

Bさん: なんか、バカにしてます?

Naoki: …いえいえ。で、そうなるとさっきの文はどうなるの~かな?

Bさん: ん…あ、そうか。だから~。
I met Yuko yesterday in front of station…?
Naoki: おっし~い!

Bさん:やっぱ、バカにしてます?

Naoki: いえいえ…。I’m sorry…. ほとんどいいですよ。でも、まずyesterdayは文の一番最後に置きましょうか。なぜって?それは特に強調する必要のない情報なので、その場合は、意味のつながりが強いものを先にちゃんとつなげておいて、そして、後で言えばいいわけだから、かな?

Bさん: つまり、駅の前で会った、がつながっているから?

Naoki: そういうことです(^^)。

Bさん: じゃあぁ~こう?
I met Yuko in front of station yesterday.

Naoki: 99%オッケー!あとは、stationに何かをつけましょう。

Bさん: 何かをつける?あ、aとか、theとかいうやつね。

Naoki: ピンポン!

Bさん:やっぱ、バカにしてる!

Naoki:(おっと…)いや、そうじゃなくて、Joke, joke. では、どちらを付けるのか…。答えはtheです。the は、その後の名詞を限定する、特定する意味を持つので、話し手は、聞き手がその場所を知っていると思ってる場合は、theを使う。でも、聞き手がその駅がどこかわからない、ってことになると、聞き手は、きっと、What station?って言うでしょうね。

Bさん: じゃあ、もし、a station って言ったら?

Naoki: その場合は~「実はゆうこちゃんと、ある駅で会ったんだ~」って意味になるかな。つまり、聞き手が知らないと思って、なぞをかけるような感じになるのね。

Bさん: あ、なるほどネ。ということは~これでいいわけね。
I met Yuko in front of the station yesterday.

Naoki: そう、それで満点で~す。どうですか、わかってもらえたかな?英語の語順は、いつも、誰が、あるいは、何が、どうした(動詞を使う)、何を、を先に言って、その後に言いたい、必要な情報を、いつ、どこで、どのように、とつなげる、というわけです。どうです?簡単でしょ?まず、その語順を常に頭に入れて文を作ること。それが「英語の頭」を作る第一歩です。それさえ忘れなければ、ネイティブに「さっぱりわかんない~(I have no idea what you are talking about.)なんて言われることはありませんよ、ホント。

Bさん: ホントに~?

Naoki: (あ、疑ってる。嫌な感じ…)ホントですよ。Promise! じゃ、今日はこのくらいにしておきましょう。何か、今日はしんどかったな~。

Bさん: なんか言いました?

Naoki: いえいえ。Nothing. I had a very good time today. Bye! (ふ~。)

(End of Story)



N's Selection: 問答編シリーズ1:グラマーについて

2015-10-24 | 英語の学習
Hello, guys! 皆さん、しばらくのご無沙汰でした。またまたその後何も書かなくてすみません…(ペコリ)。いろいろ英語の勉強について深く考えるなか、前に書いた記事を見直していたら、面白いものを結構書いてたな~と思うとともに、英語に関する素直な質問ってあるよな、と、またまた思うに至りました。そこで、今回前に書いた記事(相当前です)を見直し、多少修正を加えて、再度アップすることにしました。皆さんの英語レベルによっては、易しすぎる、たいして勉強にならないものもあるかと思いますが、会話(問答)形式になっているので、面白く読んでいただけるのではないかと思いますので、一読してもらえると大変うれしいです。「前に読んだことある」と言う皆さんも、とりあえず一読ください。また何か新たな発見があるかも(ないかも)…それも、読んでもらえればわかりま~す。ではでは、(英語に関する)問答編シリーズの始まりで~す!Hope you will enjoy it!

Question 1: Grammar(文法)ってなんですか?

Naoki: 読んで字のごとし。文のルール(規則)です。私達が日本語を話して、話している相手にこちらが言っていることを理解してもらえたら、その言ったことは、文法的(grammatical)だったということになり、その文は正しい規則(ルール)に基づいて作られた文ということになります。

Aさん: でも、そんな規則勉強したことないけど?

Naoki: そうですよね~、学校で日本語の疑問文の作り方なんか学んだことないですよね。基本的に母国語の文法(grammar)はその言葉を使って育っていく過程で自然と学びます。だって、もし間違ったことを言ったら、そう、例えば、「あ~、お腹すいた。ご飯にちょうだい。」って言ったら、お母さん何て言います?「ご飯にちょうだい、じゃなくて、ご飯をちょうだい、でしょ。」とかネ。だから、使っていく中で自然と正しい規則を学んでいくわけです。私達の頭の中には、それはそれは複雑な日本語の規則がいっぱい一杯詰まっているわけです。

Aさん: まあ、なんと賢いこと!(たしかに…)

Naoki: でも、それが英語になると、使う機会はない。話す機会がない、あるいは、少ないわけですから、誰からか間違いを指摘されることもない…。つまり、自然と学ぶ機会がないわけです。でも、英文を作る(話す)ためにはその規則を知らないとできない。ということで、私達は少しずつ、少しずつ、その規則を学ぼうと努力するわけです。そして、それを学ぶにあたってはその学んでいる規則に係わる名前が一つずつ付くので(~構文、動名詞、関係代名詞等)、その言葉のせいで余計にわけがわからなくなり、その結果、文法大嫌い、英語苦手人間がたくさん出てくるわけです。

Aさん: 同感!

Naoki: でもね。日本語と同じで、別に先生じゃないんだから、規則を説明できなくても英語はできるようになるんですよね。要は、英語を話して(書いて)、それを聞いた(読んだ)人がその意味を正しく理解してくれたら、それでいいわけです。ということは、正しい英文を理解して、頭に入れて、それを相手がわかるタイミングで出せばいいだけってこと。結論。文法とは、言葉を正しく作るための規則であり、それは、その言語を母国語として話す人達(ネイティブ)の頭の中にある。私達が英語の文法を理解するということは、ネイティブの頭にある規則、その言語体系を、新しい言語体系として自分自身の頭の中に構築することである。あ、最後はちょっと難しくなったかな?

Aさん: あ、ばかにしてません?それくらいわかりますよ。しかも、そんなこと、結構分かり切ったことじゃないですか~?

Naoki: う~ん、まあ、そう言えばそうなんですけどね~、でもこれが結構大事なんですよね。後でその事がわかると思いま~す(だったらいいんだけどな~…ま、いっか。)

(End of Story)
Question 1: Grammar(文法)ってなんですか?

Naoki: 読んで字のごとし。文のルール(規則)です。私達が日本語を話して、話している相手にこちらが言っていることを理解してもらえたら、その言ったことは、文法的(grammatical)だったということになり、その文は正しい規則(ルール)に基づいて作られた文ということになります。

Aさん: でも、そんな規則勉強したことないけど?

Naoki: そうですよね~、学校で日本語の疑問文の作り方なんか学んだことないですよね。基本的に母国語の文法(grammar)はその言葉を使って育っていく過程で自然と学びます。だって、もし間違ったことを言ったら、そう、例えば、「あ~、お腹すいた。ご飯にちょうだい。」って言ったら、お母さん何て言います?「ご飯にちょうだい、じゃなくて、ご飯をちょうだい、でしょ。」とかネ。だから、使っていく中で自然と正しい規則を学んでいくわけです。私達の頭の中には、それはそれは複雑な日本語の規則がいっぱい一杯詰まっているわけです。

Aさん: まあ、なんと賢いこと!(たしかに…)

Naoki: でも、それが英語になると、使う機会はない。話す機会がない、あるいは、少ないわけですから、誰からか間違いを指摘されることもない…。つまり、自然と学ぶ機会がないわけです。でも、英文を作る(話す)ためにはその規則を知らないとできない。ということで、私達は少しずつ、少しずつ、その規則を学ぼうと努力するわけです。そして、それを学ぶにあたってはその学んでいる規則に係わる名前が一つずつ付くので(~構文、動名詞、関係代名詞等)、その言葉のせいで余計にわけがわからなくなり、その結果、文法大嫌い、英語苦手人間がたくさん出てくるわけです。

Aさん: 同感!

Naoki: でもね。日本語と同じで、別に先生じゃないんだから、規則を説明できなくても英語はできるようになるんですよね。要は、英語を話して(書いて)、それを聞いた(読んだ)人がその意味を正しく理解してくれたら、それでいいわけです。ということは、正しい英文を理解して、頭に入れて、それを相手がわかるタイミングで出せばいいだけってこと。結論。文法とは、言葉を正しく作るための規則であり、それは、その言語を母国語として話す人達(ネイティブ)の頭の中にある。私達が英語の文法を理解するということは、ネイティブの頭にある規則、その言語体系を、新しい言語体系として自分自身の頭の中に構築することである。あ、最後はちょっと難しくなったかな?

Aさん: あ、ばかにしてません?それくらいわかりますよ。しかも、そんなこと、結構分かり切ったことじゃないですか~?

Naoki: う~ん、まあ、そう言えばそうなんですけどね~、でもこれが結構大事なんですよね。後でその事がわかると思いま~す(だったらいいんだけどな~…ま、いっか。)

(End of Story)

「英語を日常の言語にする」番外編(Part 2)

2015-08-31 | 英語の学習
「英語を日常の言語にする」番外編(Part 2)

Chihiro: ドラマって言うと?

Naoki: AXN、スーパードラマTV、FOX等で放送されているドラマで、好きなものを見ればいいですよ。ただ、オカルト系(「Super Natural」や「グリム」等)やコメディ(「ビッグバンセオリー」等)、医療ドラマ(「ER」等)あるいは、あまりにも偏ったジャンル(例えば、「プリズンブレイク」や「レイドノバン」等)は、それはそれで面白いですが、英語の勉強としては避けた方がいいですね。できるだけ日常的な会話が多く聞ける番組の方が習得したい英語が多く出てくるわけですから、英語の勉強には効果的と言えますね。

Chihiro: 例えば…?

Naoki: 番組が多く、毎回テレビをつけたら見ることができるという点では、「Law and Order」シリーズがいいかな?あるいは、「NCIS」、あ、これは特に僕の好きな番組の一つですけど、何度も、何度も同じエピソードが見れるので、面白いこともあり、英語の勉強になると思いますよ。キャラクターがいいので、きっと皆さんも好きになると思いますよ。あと僕が好きな番組は、「キャッスル」。これは刑事ものですが、会話がおしゃれだし、ユーモアも多く、英語がわかってくると、見ていて楽しいですね。思わず笑ったり、ニヤリとするような場面もありますよ。お薦めです。また、ちょっとシリアス過ぎたり、残虐な場面も多いですが、「クリミナルマインド」もいいですね。ともかく、刑事ものは日常起こる事件がテーマですから、情報の整理を中心に、いろいろな状況設定、質問の仕方、それに対する答え方等を学べるので、英語の勉強には適していると思います。是非、皆さんもご自分の好きな番組を見つけて、楽しく英語を聞き、学んでもらえたらと思います。

Chihiro: なるほど…。バックグラウンドとしての英語の内容はわかりました。あと、学ぶための英語、教材としては?

Naoki: 英語を毎日聞き、読み、理解しようとすることに役立つもの(材料)であれば、基本なんでもいいわけですが、効率を考えるとき、僕は、それは現実に即したものであるべきだと考えています。つまり、英語で新しい情報を得る、あるいは、すでに知っている情報を英語で再確認する過程で、そこで使われている英語を学ぶということです。情報と言いましたので、もうわかっていらっしゃる方も多いと思いますが、その媒体はニュースということになりますね。

Chihiro: ということは、前に出てきた海外のニュース番組ってことですね。

Naoki: 違います。海外のニュースは、例えば、アメリカであれば、ニュースはアメリカでの出来事が主ですよね。私たち日本人はそこに住んでいるわけではないので、それらに関心も湧きませんし、状況やその登場人物のことも知らないので、そのニュースを一所懸命読んで理解しても、その記憶はすぐに消えてしまいます。つまり、一度覚えたと思った単語や表現は固定化しないわけです。また、そのようなことを誰かと話すこともないですから、覚えた単語等を常に使用可能なレベルのものにすることもできません。

Chihiro:じゃあ、日本のニュースがいいってことですよね。

Naoki: ですね。記事を読むだけなら、The Japan Timesのような英字新聞のウェブ版でもいいですが、キャスターの英語を聞くことができるという利点があるので、リスニング力の強化のためにも、総体的には「NHK World」を薦めたいと思います。自分の知っているニュース記事を読んで、辞書をひいて理解して、しっかり音読してください。そして、その記事のビデオがありますので、キャスターの英語も聞いてください。それを毎日違った記事で繰り返し行っていけば、英語力は確実に伸びていきますよ。

Chihiro: ありがとうございました。あ、今リスナーから一つ質問が来ています。「私の子供は小学生で、学校でも英語の勉強があるので、家で英語を勉強させたいと思っているのですが、どのような勉強をさせればいいですか、また、いい教材があれば教えてください。」という質問ですね。西村先生、いかがでしょうか?

Naoki: そうですね~…まず、小さい子供には英語を勉強する動機がありませんよね。英語の試験でいい成績を取るとか、外国の人と話さなければならないとかの状況がなければ、英語を理解したり、話したりする必要がないわけですから、いくら英語を教えようと頑張っても、脳が英語を理解しようとはしません。子供の「学び」で一番重要なのは、自分から何かをしたいと思うか、思わないかです。子供に英語を理解させたいと思うのであれば、子供が英語を理解しようとするようにもっていくことです。子供が興味を持ち、楽しみ、そして自然に英語を理解できるような「教材」を与えてあげれば、それでいいわけです。あとは子供自身が学んでいきます。

Chihiro: そんな教材、あるんですか?

あります。それは、セサミストリートです。アメリカの非営利テレビ番組製作会社Children’s Television Workshop(現セサミワークショプ)が作ったマペットキャラクターを使った子供向けテレビ教育番組です。ウェブで、セサミストリートオフィシャルホームページを検索してください。そこには、ネイティブの子供たちの年齢別に、いろいろ楽しいビデオやゲームが用意されており、英語で様々な概念を学べるようになっています。また、その中にある、日本語版YouTubeセサミチャンネルへいくと、多くの面白いマペットショーやマペットによる寸劇も見れますよ。日本語の字幕も入っているので、英語を勉強するのではなく、面白い英語のビデオを楽しんでみる過程で、子供たちは英語を自然に理解していくことができます。もちろん、子供だけでなく、英語を勉強している大人にもいい英語学習の機会を提供してくれると思いますよ。昨日僕も「バーニーとアーニーが魚を呼ぶ」のビデオをみましたが、面白かったです!一度セサミストリートのホームページを見てもらったら思います。


Chihiro: 今日は長い時間、いろいろ英語の勉強についてお話しいただき、ありがとうございました。皆さんの英語の勉強に役立つ情報、アドバイスがたくさんありましたね。是非実践して、英語をマスターしてください。ナオキ先生、今日はありがとうございました!

Naoki: ありがとうございました。Good luck, everyone! Practice makes perfect! Bye now!




「英語を日常の言語にする」番外編(Part 1)

2015-08-30 | 英語の学習
実は先日、宮崎のサンシャインFMというラジオ局の番組にゲスト出演してきました。僕の大学の学生(Chihiro)がMCをやっていて、英語の勉強について話しをしてほしいということだったので、「英語を日常の言語にする」で書いた内容について話しをしてきました。以下にそこで話した内容をベースに、ここ数回話してきたことを会話形式で再度まとめてみましたので(つまり、フィクションです(苦笑))、またまた読んでいただけたら幸いです。では…Here you go!

Chihiro: 今日はゲストにナオキ先生にお越しいただきました。英語の勉強についていろいろお話ししていただきたいと思います。ナオキ先生、こんにちは~!

Naoki: Hi, Chihiro, and hello, everyone! I’m glad to be here today.

Chihiro: さて、社会人が仕事をしながら英語の勉強をするにはどうしたらいいのか。今日はこのことについてお話しいただきたいと思います。先生、どんな勉強をしたらいいんでしょう?
 
Naoki: そうですね~…まずは、英語を「勉強する」(study, learn)という考えを捨てることですね。英語は「勉強する」ものではなくて、「習得する」(acquire)ものと理解し、そのために何をするかということです。勉強は、あくまで習得を助ける手段として理解し、毎日継続して適切なものを適切な方法で勉強すれば、習得が推進され、その結果、英語を確実に身につけていくことができるものと考えましょう。

Chihiro:「習得する」とは、どんな意味ですか?
 
Naoki: 「習得する」とは、日本語と同じように使えるようになるということです。私たちは、どのようにして日本語を話すのか、どう聞けば日本語を理解できるのか、その方法を学んだことはないですよね。どうやって日本語を話すのか、聞くのか、勉強(learn)して日本語をマスターしたわけではなく、これまで生きてきた中で自然に学んでいった、つまり、「習得」(acquire)していったわけです。言語を話すというのは、ヒト特有の能力で、人間は遺伝子の中に言語を使う能力が組み込まれていると考えられています。その能力で私たちは日本語を習得したわけです。ですから、異なった言語、英語も同じ能力を使って習得していくように努力すればいいわけです。ただ、日本語の場合は意識しないで、「自然に習得」したわけですが、第二言語の英語については、意識的に、それなりに「努力して習得」していけなければいけません。

Chihiro:でも、どうやって「習得する」するのですか?
 
Naoki: 基本的な考え方は、英語を自分が生きるうえで必要な言葉となるような状況に自分を置くことです。別の言い方をすると、「英語を日常の言語とする」ことです。

Chihiro:アメリカに行ったときは、私もそのような状況になったわけですけど、でも、日本ではそれは無理ですよね。
 
Naoki: そうですね。そのような状況は、日本では意識して作らなければいけませんね。そこで僕が提唱するのは、「英語のバックグラウンド言語化」、つまり、英語を日常生活のバックグラウンドの言語にするということです。

Chihiro: 英語のバックグラウンド言語化?
 
Naoki: つまり、自分の脳が英語を第一言語として認識するくらい「日常を英語の世界にする」ということです。仕事の時間を除いて、少なくとも朝起きて仕事に行くまで、そして、仕事から帰ってきて寝るまで、英語がバックグラウンドにずっと流れている状況を作ることです。バックグラウンドの英語は、英語ドラマやニュースを使います。その間、脳は英語を無意識に処理しています。そして、夜の適当な時間に英語の勉強をし、脳に英語を意識的に処理させることで、英語を無意識に処理する際に必要となる規則や情報を得るわけです。このように、英語を習得(acquire)する環境下に自分を置き、そして、習得に必要な規則、情報、単語や表現を意識的に勉強(learn)することによって、英語力を日本語力に近い状態にもっていくことが可能になるわけです。

Chihiro: なるほど。では、どんな英語をバックグラウンドにすればいいですか?私は洋楽が好きなので、英語の歌にしようかな?私が好きなのは~…。

Naoki: 英語の歌はダメです!もちろん、曲によって違いはありますが、基本的に歌詞は詩ですから、気持ちを伝えるために情緒的な文になっている場合が多く、ちゃんとした英文構造になっていない場合が多いので。例えば、主語がなかったり、強調構文になっていたり、あるいは、ある言葉が特定の意味合いを持っていて、私たち日本人では理解できない内容だったり…基本的に歌は特定の文化的(あるいは、サブカルチャー的)色彩が強いので、論理的な文章を聞いて理解することで英語を習得しようとする僕たちにはいい「教材」とはなりません。また、感情表現によって抑揚のつけ方が独特になるため、発音もわかりにくいです。好きで聞くことで英語の発音に慣れるくらいの効果はありますが、英語力を上げる味方とはなりませんね、残念ながら。

Chihiro:じゃあ、どんな英語がいいですか?

Naoki: 常に何らかの情報を得て、理解するように頭(脳)を鍛えるためには、ニュース番組が一番手っ取り早いですね。朝起きたらすぐにテレビをつけてニュースを聞く習慣をつける。ただ問題は、そのようなテレビ番組が少ないことですね。僕はひかりTVを見ていますが、基本チャンネルにBBCはありますが、CNNのようなアメリカの放送局はありません。たまにCBSとかのアメリカの番組が日本の24時間ニュース番組の中に出てきますが、いつ流れるのかわからないので、そのチャンネルに合わせる意味はないですしね。もちろ、BBCでもいいんですよ、イギリス英語ですが。ただ、僕の経験からのアドバイスは、できればアメリカのニュース番組を見る、聞くようにしてほしいと思います。細かい説明は置いといて。あ、CNNは契約したら視聴できますよ。ただ、ひかりTVだと(ケーブルや 衛星放送でも同じと思いますが)、それだけで月2160円かかります。僕はパスですが、英語をしっかり勉強したい人は、月2160円、自分に投資するのも悪くないですよ。その分、しっかり利用すればいいですからね。

Chihiro: 私もパスかな、お金ないんで。それと、家族と一緒なんで、ひかりTVとか衛星とか、テレビで朝から英語放送なんて無理ですね~。

Naoki: ならば、スマートフォンのアプリを使いましょう。いろいろなニュースショーがありますが、僕が今入れているのは「NBC News」、「TODAY」(NBCの番組です)、「FOX News」、「NPR News」などです。映像があって、トークショー形式になっている「TODAY」はお薦めです。また、音だけで、知的で落ち着いたニュースを聞けるNPR(National Public Radio)は、アメリカの知識層に根強い人気がありますので、一度聞いてもらえばと思います。(End of Part 1)


英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-28 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 10の3/最終回後編)

英語学習の習慣化
 
本格的な英語の勉強は、夜落ち着いて、その気になった時にしましょう。あ、でも基本、毎日ですよ。そのタイミングは、寝る前の2、3時間前くらいでしょうか。その時に何を勉強するかは、その時の学習目的によって異なります。TOEICやTOEFLiBTでの成績を上げたいのであれば、ニュースを読み、理解し、聴き、リーディングとリスニングの力を高めるよう努力します。その時に使う「教材」は、僕は基本的なものとして「NHK World」を推薦します。記事を読むだけなら、The Japan Timesのような英字新聞のウェブ版でもいいですが、キャスターの英語を聞くことができるという利点があるので、リスニング力の強化のためにも、総体的にはNHK Worldがいいと思います。「生の英語がいいから、海外(アメリカやイギリス)の放送局がいいのでは…」という意見もあるかと思いますが、CNN、ABC、NBC、CBC(全てアメリカの放送局)、あるいは、BBC(イギリス)のような海外の放送局のサイトは、まず記事が海外のものであるため馴染みのないトピックが多いこと、また、英語がネィティブの英語であるため、使われている語彙・表現が多分に文化的特性を持ったものであることから、慣れていない日本人には容易にはわかりません。ゆえに、これらのサイトは日本人の英語の総合的能力を高めるためには効率が悪いため、初期の英語学習の日常的英語教材としては避けた方がいいと思います(僕の経験からの結論です)。もちろん、たまに有名なニュースキャスターの生の英語を聞く、あるいは、海外に行った時のために耳を慣らす程度に開いてみることはいいことですが。海外のメディアは、基本、自分の英語力を勘案して有効に使ってください。「ん?TOEICとかの問題集は?」前に言ったように、ある程度の即効性はありますが、自力をつけるという点からは、「生きた英語」に取り組む方が効果は間違いなく上がります。
 
では、NHK World、あるいは何らかの英字新聞を使ってどう英語を勉強するのか。まずは読むことです。それも、できるだけ英語のリズムを意識して読むこと。「英語のリズム…?」そうです、そのために自宅では英語をバックグラウンド言語にしているわけです。毎日英語を聞いている脳は、英語のリズムを知っています。もちろん、無意識にですが。英文を読む時には、英語の音を意識して読むようにしてください。そうすれば、なんとなく「英語らしく読める」ことに気づくはずです。「英語らしく読める」というとは、英語のインプットが容易になっていることを意味します。英語らしく、そして、できるだけ早く読んで、わからないところはネット辞書(「Weblio」を推薦します)を使って理解していってください。そして文全体の意味がはっきりわかったら、今度は全文を音読してください。音読する時は、できるだけ文章を見ないようにしましょう。最初はちょっと見てもいいですが、その後はできるだけ目を上げるようにします。意味がわかっていて、そして英語のリズムに乗っていれば、文章は自然と口から出てくるはずです。音読する時に気をつけること…それは、自分が誰かにそのことを話していると意識して話す(音読する)ことです。そうすれば、音読した文章にある単語、表現、構造が頭に残り、英語の実力が少しずつ上がっていくことに気づくはずです。その後(順番はあまり重要ではありませんが)、アナウンサーが話しているビデオを見てください。「あ、わかる…(微笑)」と思うはずです。
 
このような方法で毎日違った記事を読んでいけば、英語力は間違いなく着実についていきます。「でも、そんな方法で一つの記事を読んでいったら、僕の実力じゃあ何時間かかるか…(汗)」ですよね。ですから、自分の実力に合わせて、使える時間に合わせて読む分量を調整してください。最初は1パラグラフでも構いませんよ。慣れてくれば2パラグラフ、そして最終的には記事全部をカバーできるようになるはずです。それができるようになったら、余った時間でもう一つ別の記事を読みたいと思う時が必ずきます。
 
社会で評価される、あるいは、TOEIC等の英語標準テストで得点が取れる英語力を身につけたい人には前述の勉強は不可欠です。しっかりした英文構造の理解と豊富な語彙・表現がなければ、実社会で英語を使って仕事をすることはできません。少なくとも、いい仕事はできません。「でも~別に仕事で英語を使おうと思っているわけじゃなくて~…海外に旅行に行ったり、外人の友達を作ったり、そのための日常会話ができるようになればそれでいいんだけどなあ~…」なるほど。それも英語を勉強するりっぱな動機でですよね(納得)。
 
日本で英語の日常会話をマスターすることができるか?英語で日常会話をする機会のない人間が、英語で日常会話ができるようになると思います、みなさん?「ん?だめ…なん?」だって、「英語での日常」はないわけですよね。だったら、できませんよね~。ただ、英語の日常会話に使える英語表現を理解する、それを使える状態にしておくことは可能ですけどね。「あ、それはできるんや。で、その勉強方法は?」すでにお話しましたが…そう「英語のバックグラウンド言語化」の中でお話した、英語ドラマ鑑賞です。英語で日常会話をすることはできなくても、英語で日常会話が行われているのを見ること、聞くことはいくらでもできますよね。ただ、そうする際に重要なことは、何を見るのか、と、何度見るのか、また、何時間見るのか、ということです。その違いによって、英語の脳のできかたが変わってきます。そして、勉強はしたくなかったとしても、聞こえるようになった語彙や表現は必ずチェックしましょう。そうしなければ、なんとなくわかる状態から脱却することはできません。「ただ聞くだけ…」では、本当の意味で英語を身につけることはできませんよ。そして、そのような「練習」をしっかりしたら、今後は英語を話す機会を見つけましょう。使える英語を身につけるには、英語を使わなければダメです。日々英語をバックグラウンドの音として流して鍛えてきた脳は、英語を使った時にその実力を発揮します。自分が思う以上に脳は英語に反応しますから、話そうという気持ちさえあれば、自然に英語が口から出てくるはずです。「英語のバックグラウンド言語化」は、そのための準備と思って、日々実践してくださいね。そうすれば、英語を理解する、話すことはそう難しいことではありません。

英語を日本語のように自然に聞ける、話せるようになるために必要なこと。それは、「英語のバックグラウンド言語化」により、英語を無意識ながら脳に学習させていくこと、そして、英語を意識的に勉強することで、脳に英語の規則や語彙・表現、その概念を覚えさせることです。言い換えると、英語の無意識的学習と意識的学習をうまく組み合わせて行うことで英語を習得できると考えてください。え?その割合ですか?英語の無意識的学習時間が8割で、意識的学習が2割、くらいでしょうか。その辺は自分の英語力に合わせて調節してくださいね。ただ、基本の「英語のバックグラウンド言語化」だけは必ずするようにしてください。それがなければ、少なくとも僕の英語レベルには届きませんよ。だって、僕は毎日自分を英語の環境に置いて、英語脳を鍛えていますからね。皆さんも僕と一緒にキャッスルやLaw and Oder、NCISを見ましょう!あ、それはただ同じドラマを見る仲間を増やしたいだけですけどね(失礼しました!)

ということで、長々と「英語を日常の言語にする」について語ってきました。「あまりの長さに何を言ってか忘れちゃった~!」ってですか…無理もないですね(ガクン)。まあ、その中から何かちょっとでも英語を習得するヒントを得てもらえたらなら幸いです。次回からはまた別の角度で英語について話しをしますから、これに懲りずにまた寄ってくださいね。長い間同じテーマの話しを読んでくださって、本当にありがとうございました(ペコリ)。これからも僕と一緒に英語を楽しく、そして、効果的に勉強しましょう!

Okay, guys! Keep listening to English and use English as much as you can. Practice makes perfect. I will see you soon in the next blog article. In the meantime, take care, guys! All the best, Naoki


英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-26 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 10の2/最終回中編)

「見るドラマはなんでもいいの?」に対する回答から。なんでもよくないです。効率よく英語力を向上させるためには、それなりに選択する必要があります。「選択?好きなのは「プリズンブレイク」に「バンパイアダイアリー」なんやけど?いいかな?」ダメです!どんな英語力を身につけたいんですか?日常不自由なく会話ができて、また、できればいろいろなテーマについて話ができるようになりたい、そういうことができる英語力じゃないですか?だったら、できるだけ日常生活で使われる英語を聴くことが大事です。そして、そこで使われる単語や表現を自分のものにしていく。そのために見るドラマが「プリズンブレイク」に「バンパイアダイアリー」?そんな日常ありませ~ん!もちろん、みなさんが牢獄生活を送る可能性があったり、バンパイアにお友達がいれば別ですけどね~(笑)。え、あり得る?(汗…)ないという前提で…。

僕のお勧めは、今でしたら「Law and Order」「キャッスル」「クリミナルマインド」「NCIS」「クローザー」といった刑事もの、犯罪捜査ものですね。しばらく前のシリーズでは「Brothers and Sisters」をよく学生に勧めていましたが。その中でも特に「Law and Order」は、しばらく継続して見ているとわかりやすくなってきますし、自分の英語力を伸ばすことができる要素が多く入っているので、知らず知らずに英語試験(TOEICなど)の得点が上がってくると思いますよ。「え、なんで?」その鍵は、「質問と返答です。」刑事ものでは質問が多いのは当たり前ですよね。刑事(detective)が容疑者や犯罪現場にいた人たちに質問することから捜査が始まります。しかも、その質問は日常的なものですよね。「Where were you between 8 and 10 yesterday night?」「Did you hear anything then?」「What do you do for living?」などなど。そして法廷になると、そのような質問がもっと洗練されて、あるいは、複雑な要素を含みながら、検事から証人に聞かれます。そして、それに証人が答える。そして再びその返答に対して検事が質問する。このようなやり取りを聞いて理解することは、英語で物事を理論的に理解することに極めて効果的です。そして、そのようなやりとりが理解できるようになれば、英語の試験におけるリスニング力が上がります。これは間違いないです!なので、日常会話で使われる単語や表現を増やしたい、また、リスニング力をつけたいと思っている皆さんには、刑事ものを継続的に見ることを強く勧めたいと思います。ほんとかな?と思っている人は、僕に騙されたつもりで、まずやってみてください!きっと後で「やってよかった~(微笑)」って思うはずですよ。乞うご期待!

さて、「英語のバックグラウンド」となるドラマ(音声)についてはわかってもらえたかと思います。そして、英語の環境を作って、毎日自然に英語を聴く重要性についても。でも、それらは英語をどちらかというと無意識に脳に理解させるというためのものであって、それだけでは英語の実力(総合的能力)向上には繋がりません。「英語を意識して勉強する」ことがどうしても必要となります。では、どうやって勉強するのか。次回の最終回では、その具体的な方法についてお話ししたいと思います。

See you next time, folks! Naoki




英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-24 | 英語の学習
Greetings from Miyazaki that another major typhoon is approaching and it is raining hard outside. I wonder how you guys have been doing? I hope you are fine and leading a good life as usual. Me? Okay…I guess. Just busy as usual.

It has been such a long time since I posted a blog article last (最後にブログの記事を書いてからかなり時間が経ちました). Time flies, doesn’t it?(時が経つのは早いものですね~。) I’ve been pretty busy at work(この頃仕事でずっと忙しくて) and I was constantly pressed by time (いつも時間に追われてました) meeting deadlines for many documents I needed to take care of(任された書類を締切り日までに仕上げるべく)。I have long wanted to complete the current topic, and now is the time to do that, folks, though it is not as dramatic as it sounds like.(長い間今のトピックを終わらせようと思ってはいましたが、皆さん、とうとう今日その時がやってまいりました!とはいっても、そんなたいそうなものではないですけどね。)At any rate,(ともかくも)here you go.(どうか読んでくださいね。)

①「英語を日常の言語にする」(Part 10の1/最終回前編)

さてさて、日本で「英語を日常の言語にする」方法について考えます。とは言っても、実は何か特別な方法があるわけではなく、自分の脳が英語を第一言語として認識するくらい「日常を英語の世界にする」ための努力をするということです。このことを、僕は「英語のバックグラウンド言語化」と呼び、皆さんにはその実践を提唱したいと思います。「英語のバックグラウンド言語化…なんかややこしい響き…」まあ、なんか、大げさな感じではありますよね~すみません(汗)。実はいたってシンプルなことでして、以下にそのことを説明しますね。

英語のバックグラウンド言語化(英語を生活のバックグラウンド言語にする)

英語を日本語と同じような感覚で理解できる、話せるようになりたいのであれば、自分の脳が英語を自然な言語として受け入れるための努力をする必要があります。具体的には、先ほども言ったように、自分の脳が英語を第一言語として認識するくらい「日常を英語の世界にする」ということで、さらに具体的に言うと、仕事の時間を除いて、少なくとも朝起きて仕事に行くまで、そして、仕事から帰ってきて寝るまで、英語がバックグラウンドにずっと流れている状況を作ることです。このような言語環境を作ることを「英語のバックグラウンド言語化」と呼びます(僕が作った言葉ですので、念のため…)。

実際の行動はこうなります。朝起きたらすぐにラジオやテレビをつけ、英語のニュースを流す、あるいは英語のドラマにチャンネルを合わせ(BBC、AXN、スーパードラマTV、FOXなど)、英語の会話が聞こえるようにします。顔を洗って、歯を磨いている間にも英語が聞こえる状態にします。何を言っているのか、その意味を理解しようとする必要はありません。バックグラウンドに英語が流れているということが大事な点です。そしてご飯を食べる時には、テレビであれば画面を見ることになるので、その時は多少理解しようとしてニュースなり、ドラマを見ます。しかし、その時間は朝食の時間で、英語を勉強する時間ではありませんので、あくまで興味本位くらいの程度で見ていれば、それで構いません。ただし、見る、あるいは、聴く番組はできるだけ固定すること。同じ人、同じキャラクターの英語を繰り返し聞くことで、その英語が理解しやすくなります。

仕事をしている間は英語を聞く、見る機会はほとんどの人はないと思いますので、無理をして何かをする必要はありません。もちろん、時間があれば、スマートフォンのアプリで英語のニュース記事(New York TimesやUSA Todayなど)を読んだり、聞いたりすれば、それはそれでいいですが、無理をする必要はありません。もし会話力をつけたければ、一人になった時に英語で独り言を言うことも一つの方法です。僕は学生時代にそれをよくやっていました。まあ、他人に見られたら、変に見られますけどね(笑)。でも、見られなければどんなに大げさに話してもいいわけで…いい練習になりますよ。
 
さて、仕事から帰ったらまず何をするか…。そう、またテレビをつけて、英語のニュースかドラマの音が聞こえるようにします。着替えをしている間も英語が聞こえます。もちろん、まだ理解しようと集中する必要はありません。いつもの行動をしている時に聞こえる言語が英語になっているだけです。一人であれば、食事の時にドラマでも見ましょう。ドラマはある程度固定していれば、同じエピソードを何回も見ることになります。字幕版、二カ国板、再放送がよくありますからね。同じエピソードを何回も見ると、そのうち前にわからなかった音や会話、表現が不思議に(本当は不思議じゃないんですけどね)聞こえるようになります。その時にはメモを取って、その意味を後で確認しましょう。語彙・表現が確実に増えていきます。「なるほど~ふむ…それはできそうだけど、それだけで英語力伸びるのかな~?(疑問…)ドラマか~何でもいいのかな?(疑問…)」

(それに答えるとちょっと長くなりそうなので、今回はこれで…。次回は早めにアップしますのでお楽しみに~…よろしくお願いします(ペコリ)。Nao



英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(9)

2014-12-03 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 9)

 「でも…英語をひたすら聞いていれば英語は話せるようになる、赤ちゃんはそうやって言葉を身につけたっていう話、テレビとかでよく聞くけどな~…あれは?」ふむ…ただ聞いているだけで英語が話せるようになる…う~ん、そうであればいいですよね~(笑)。「人は赤ちゃんの時から言葉をひたすら聞いて、その言葉を身につけた…」とかいう話は、なんとなく真実味がありますよね~。でもそれは、私たちの第一言語である日本語の習得過程と、第二言語(正確には外国語)である英語の習得過程が同じだと言っているに等しいわけですが、第一言語習得過程と第二言語(ましてや外国語の)習得過程が全く同じなんていう専門家は、一人もいません。ちょっとだけ言語学の講義を…(ちょっとだけ我慢してくださいね(汗))。
 人は生まれて2年から3年、遅くとも4年から5年で自分が置かれた言語環境の中で生存に必要な言語(第一言語)を自然に習得します。言語の遺伝子が働いて、自然にその言語のグラマーを脳に作っていくわけです。もちろん、完全に話せるまでになるということではなく、その言語の基本的構造を脳に構築するということです。しかし、いったんその言語構造が脳にできると、あとから来た言語は脳がそれと同等には扱ってくれません。だって、生きるために必要なものではないですからね。前にも言いましたが、脳は本来怠惰な器官(臓器)と言われます。遺伝子に組み込まれているものは時間と環境に応じて発現させていきますが、必要がないと認知したものについては何もしようとしません。ですから、幼い時から英語の言語環境で育たない限り、つまり、大人の脳を持った後に英語を習得しようとする私たちは、意識してしっかり勉強しない限り、日本語と同等の英語力を持つ脳を作ることはできないのです。
 さて、話をちょっと戻しますと、「英語をひたすら聞いていれば英語は話せるようになる」とかいう話は、僕が学生の時(何十年前?)にもよく聞きました。日本人の英語力、その頃と比べて上がっています?現在の日本人の英語力を「アジアで最下位」って前に言いましたが、すみません、確か最下位ではなくて、下から2、3番目だったと思います。それにしても低い。上がってないですね~。英語を勉強しようと思って英語を聞くのですから、ただ漫然と海外に行くよりはいいかも知れませんが、「文法が嫌いで…聞くだけで話せるようになるからいい」などというのは論外ですね。英語脳を作るということは、頭の中に英語の文法を持つということですから、英語の文法を理解する知的努力をしない人には、それなりに「英語が話せる」ようになったとしても、「高い英語力」が身につくことはありません。もちろん、やらないよりはましですけどね。今巷にはいろいろな英語習得に関する宣伝文句が流れています。お金を無駄にしたくないなら、むやみに信じないでくださいね。今の時代、コンピュータとインターネットさえあれば、基本、それで英語の勉強には十分です!あと、テレビは必要ですね。
 ちょっと長くなりました。簡単にまとめると、以下のようになります。
1)海外に長期住んだからといって英語力は伸びない。
2)大人(大人の脳)と赤ちゃんの言語習得方法は同じではない。
3)ただ英語を聞くだけでは本当の意味で「英語が話せる」ようにはならない。
4)「高い英語力」を身につけるためには意識的な学習が必要である。
 では次は、日本で「英語を日常の言語にする」方法について考えます。「や、や、やっと…(やれやれ)」すみませんね~時間をかけて(汗汗)。(End of Part 9)


英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(7)

2014-10-13 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 7)

「(英語)脳がその内容(インプットされた英語情報)を処理するための時間や環境」についての話の続きです。時間については前回お話しましたので、今回は「日常の環境」について。前に、自分がアメリカに長く住んでいた時の体験をふまえて、「英語の環境」について話をしました。え?覚えていない?(困惑)えっと~…こう書きました。「アメリカに10年近くいましたが、社会では英語が話されているわけですが、自分の家族と過ごす時間が多かったり、あるいは、家で日本語のドラマを見たり、日本語の小説や文献を読んでいたことも多かったので、果たして自分をどれくらい「英語の環境」に置いていたかは疑問です。」また、英語の環境について、「「英語の環境」というのは、「英語圏」(英語の社会)という意味ではありません。自分が毎日見る、聞く、脳が理解しよとする言語が英語であれば、その言語環境は「英語の環境」と言えます。」と述べ、今回の、英語習得における「日常の環境」についても、以下の表現でその結論を示唆しています。「今の日本、いや現代社会はいろいろなメディアにあふれているわけで、その気になれば自分を「英語の環境」に置くことは容易にできます。」と。

そうです、簡単に言えば、英語脳を作るための「英語の環境」は、自分が毎日継続的に英語を見て(see)、読んで(read)、聞いて(hear and listen)、その脳に入ってくる情報(インプット)を理解(comprehend)する(しようとする)環境を作ることでできるということです。後は自分の脳を信じて、基本、それらを続けてさえいれば、時間と質の差こそあれ、それなりに英語脳は発達して行き、程度の差はあっても、誰でも英語を習得することができるというわけです。しかし、ここで覚えていなければいけないのは、日常の日本語のインプットと英語のインプットの量のバランスです。我々は日本に住んでいるわけですから、意識しなければ日本語のインプットしかありません。英語を一所懸命勉強しているという人が「私は一日3時間勉強しています」と言えば、「へ~頑張っているんだ~」という反応が返ってくるかも知れません。ですが、朝6時半に起きて夜11時半に寝るとした場合、一日17時間のうちの3時間しか脳は英語のインプットを処理していないことになります。でしょ?私たちが日本語を習得するためにかけてきた時間数を考えれば、それを毎日続けたとしても、それで日本語脳と同様の働きをする英語脳を作ることは~できないですよね。「でも、一日3時間集中して勉強したら、英語力は伸びるでしょう!」もちろん、それは大事なことで、また、必要なことです。でも、前に言いましたよね。勉強すること(learning)と習得すること(acquisition)は違うことだと。英語が日本語のように分かるようになるためには、脳が英語の解析・理解を自動的に行うようにならなければならないわけです。そうなるために必要な時間数としては、毎日3時間は少なすぎますよね。「じゃあ、毎日何時間勉強しろと…?(困惑)」いやいや、勉強する時間を増やせというのではなくて、英語のインプット量を増やさなければいけないと言っているんですよ(冷汗)。「ん?どういうこと…?」

さっき、「英語脳を作るための「英語の環境」は、自分が毎日継続的に英語を見て(see)、読んで(read)、聞いて(hear and listen)、その脳に入ってくる情報(インプット)を理解(comprehend)する(しようとする)環境を作ることでできる」って言いましたよね。「勉強する」という行為は、英語を自分から積極的にインプットして理解しようとすることを意味します。このような行動を、英語習得におけるactive learning(積極的学習)とでも言いましょうか。それは大変意味があることです。わからないことを自分なりに分かるように努力することで、英語に対する理解が深まり、理解できるキャパシティが広がり、脳の英語に対する自動的処理・認識のベースが広がります。しかし、肝心の自動的処理・認識能力を高めるためには、脳が自然にインプットを理解しようとするような環境(状態)が必要です。そのような環境下、脳は受け身ながらも、次々に入ってくるインプットを、その時点で蓄積している知識を精一杯動員して理解しようとします。このような活動を、積極的に学習(勉強)するという行動(active learning)に対し、passive learning (受動的学習)と呼ぶことにしましょう。言語習得には、このpassive learningの絶対的量が極めて重要です。言い換えると、英語を意識して勉強するのではなく、なんとなく理解しようとするような機会をできるだけ多く持つ、作るということです。「まあ、それはわからないではないけど…でも、そんな環境、どうやって作れば…?」


冒頭の一節の最後にこう書きましたよね。「今の日本、いや現代社会はいろいろなメディアにあふれているわけで、その気になれば自分を「英語の環境」に置くことは容易にできます。」と。そう、現代は様々なメディアが「英語の環境」を私たちに手軽に与えてくれます。問題は、今自分のいる環境で手に入れることができる、アクセスできるメディアにはどんなものがあるのか、自分にとってどのメディアが合っているのか、そして、一番大事なことは、そのメディアに毎日継続的にアクセスして、自分の日常生活を日本語のインプットよりも英語のインプットの方が多い日常生活に変える強い意志力があるかどうかいうことです。

「英語をマスターしたい気持ちはあるんですよね~。でも、無理に英語の環境を日本で作るっていうんだったら、それより、海外に行って生活した方が効率的なような…。だって、よく言うでしょ、海外に行けば英語なんてすぐに話せるようになるって。ほら、赤ちゃんが英語を習得するように英語をただ聞いていれば英語は話せるようになるって話もよく聞くし。海外ならそんな環境ですよね~。」ふむ…きっとその甘い考え方が日本人の英語力をいつまでもアジアで最下位にしている原因なのかな~?それははっきり言います。大きな間違いです!(End of Part 7)