①「英語を日常の言語にする」(Part 9)
「でも…英語をひたすら聞いていれば英語は話せるようになる、赤ちゃんはそうやって言葉を身につけたっていう話、テレビとかでよく聞くけどな~…あれは?」ふむ…ただ聞いているだけで英語が話せるようになる…う~ん、そうであればいいですよね~(笑)。「人は赤ちゃんの時から言葉をひたすら聞いて、その言葉を身につけた…」とかいう話は、なんとなく真実味がありますよね~。でもそれは、私たちの第一言語である日本語の習得過程と、第二言語(正確には外国語)である英語の習得過程が同じだと言っているに等しいわけですが、第一言語習得過程と第二言語(ましてや外国語の)習得過程が全く同じなんていう専門家は、一人もいません。ちょっとだけ言語学の講義を…(ちょっとだけ我慢してくださいね(汗))。
人は生まれて2年から3年、遅くとも4年から5年で自分が置かれた言語環境の中で生存に必要な言語(第一言語)を自然に習得します。言語の遺伝子が働いて、自然にその言語のグラマーを脳に作っていくわけです。もちろん、完全に話せるまでになるということではなく、その言語の基本的構造を脳に構築するということです。しかし、いったんその言語構造が脳にできると、あとから来た言語は脳がそれと同等には扱ってくれません。だって、生きるために必要なものではないですからね。前にも言いましたが、脳は本来怠惰な器官(臓器)と言われます。遺伝子に組み込まれているものは時間と環境に応じて発現させていきますが、必要がないと認知したものについては何もしようとしません。ですから、幼い時から英語の言語環境で育たない限り、つまり、大人の脳を持った後に英語を習得しようとする私たちは、意識してしっかり勉強しない限り、日本語と同等の英語力を持つ脳を作ることはできないのです。
さて、話をちょっと戻しますと、「英語をひたすら聞いていれば英語は話せるようになる」とかいう話は、僕が学生の時(何十年前?)にもよく聞きました。日本人の英語力、その頃と比べて上がっています?現在の日本人の英語力を「アジアで最下位」って前に言いましたが、すみません、確か最下位ではなくて、下から2、3番目だったと思います。それにしても低い。上がってないですね~。英語を勉強しようと思って英語を聞くのですから、ただ漫然と海外に行くよりはいいかも知れませんが、「文法が嫌いで…聞くだけで話せるようになるからいい」などというのは論外ですね。英語脳を作るということは、頭の中に英語の文法を持つということですから、英語の文法を理解する知的努力をしない人には、それなりに「英語が話せる」ようになったとしても、「高い英語力」が身につくことはありません。もちろん、やらないよりはましですけどね。今巷にはいろいろな英語習得に関する宣伝文句が流れています。お金を無駄にしたくないなら、むやみに信じないでくださいね。今の時代、コンピュータとインターネットさえあれば、基本、それで英語の勉強には十分です!あと、テレビは必要ですね。
ちょっと長くなりました。簡単にまとめると、以下のようになります。
1)海外に長期住んだからといって英語力は伸びない。
2)大人(大人の脳)と赤ちゃんの言語習得方法は同じではない。
3)ただ英語を聞くだけでは本当の意味で「英語が話せる」ようにはならない。
4)「高い英語力」を身につけるためには意識的な学習が必要である。
では次は、日本で「英語を日常の言語にする」方法について考えます。「や、や、やっと…(やれやれ)」すみませんね~時間をかけて(汗汗)。(End of Part 9)
「でも…英語をひたすら聞いていれば英語は話せるようになる、赤ちゃんはそうやって言葉を身につけたっていう話、テレビとかでよく聞くけどな~…あれは?」ふむ…ただ聞いているだけで英語が話せるようになる…う~ん、そうであればいいですよね~(笑)。「人は赤ちゃんの時から言葉をひたすら聞いて、その言葉を身につけた…」とかいう話は、なんとなく真実味がありますよね~。でもそれは、私たちの第一言語である日本語の習得過程と、第二言語(正確には外国語)である英語の習得過程が同じだと言っているに等しいわけですが、第一言語習得過程と第二言語(ましてや外国語の)習得過程が全く同じなんていう専門家は、一人もいません。ちょっとだけ言語学の講義を…(ちょっとだけ我慢してくださいね(汗))。
人は生まれて2年から3年、遅くとも4年から5年で自分が置かれた言語環境の中で生存に必要な言語(第一言語)を自然に習得します。言語の遺伝子が働いて、自然にその言語のグラマーを脳に作っていくわけです。もちろん、完全に話せるまでになるということではなく、その言語の基本的構造を脳に構築するということです。しかし、いったんその言語構造が脳にできると、あとから来た言語は脳がそれと同等には扱ってくれません。だって、生きるために必要なものではないですからね。前にも言いましたが、脳は本来怠惰な器官(臓器)と言われます。遺伝子に組み込まれているものは時間と環境に応じて発現させていきますが、必要がないと認知したものについては何もしようとしません。ですから、幼い時から英語の言語環境で育たない限り、つまり、大人の脳を持った後に英語を習得しようとする私たちは、意識してしっかり勉強しない限り、日本語と同等の英語力を持つ脳を作ることはできないのです。
さて、話をちょっと戻しますと、「英語をひたすら聞いていれば英語は話せるようになる」とかいう話は、僕が学生の時(何十年前?)にもよく聞きました。日本人の英語力、その頃と比べて上がっています?現在の日本人の英語力を「アジアで最下位」って前に言いましたが、すみません、確か最下位ではなくて、下から2、3番目だったと思います。それにしても低い。上がってないですね~。英語を勉強しようと思って英語を聞くのですから、ただ漫然と海外に行くよりはいいかも知れませんが、「文法が嫌いで…聞くだけで話せるようになるからいい」などというのは論外ですね。英語脳を作るということは、頭の中に英語の文法を持つということですから、英語の文法を理解する知的努力をしない人には、それなりに「英語が話せる」ようになったとしても、「高い英語力」が身につくことはありません。もちろん、やらないよりはましですけどね。今巷にはいろいろな英語習得に関する宣伝文句が流れています。お金を無駄にしたくないなら、むやみに信じないでくださいね。今の時代、コンピュータとインターネットさえあれば、基本、それで英語の勉強には十分です!あと、テレビは必要ですね。
ちょっと長くなりました。簡単にまとめると、以下のようになります。
1)海外に長期住んだからといって英語力は伸びない。
2)大人(大人の脳)と赤ちゃんの言語習得方法は同じではない。
3)ただ英語を聞くだけでは本当の意味で「英語が話せる」ようにはならない。
4)「高い英語力」を身につけるためには意識的な学習が必要である。
では次は、日本で「英語を日常の言語にする」方法について考えます。「や、や、やっと…(やれやれ)」すみませんね~時間をかけて(汗汗)。(End of Part 9)