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Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

どんな英語力を身につけたい?(学習する英語の分類について(その2))

2018-04-01 | 英語の学習
 私たち日本人が学ぶ英語を5つに分けました。以下がその5つです。再度見てくださいね。

タイプ1) English for Self-expression:(自己表現のための英語)
例)自己紹介、プレゼン、メール・手紙・指示文等を書く
①Mode: 口頭と文字
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Active(能動的)
④制約:原則なし(即興を除く)
⑤セルフコントロール:可能

タイプ2) English for Written Information(文章を理解するための英語)
例)英字新聞、雑誌、本(含、専門書)、メールニュース等を読む
①Mode: 文字
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Passive(受動的)
④制約:ジャンル 
⑤セルフコントロール:可能 *試験を除く

タイプ3) English for Interactive Communication(相互理解のための英語)
例)日常会話(ショッピング、友人との会話)、ディスカッション、交渉等
①Mode: 口頭
②情報伝達方向:双方向 
③Style: Active(能動的) 
④制約:時間、話す相手の存在 
⑤セルフコントロール:可能

タイプ4) English for Oral Information(口頭での情報を理解するための英語)
例)ニュース、説明、指示、プレゼン等を聴く
①Mode: 口頭
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Passive(受動的)
④制約:時間、ジャンル、サウンド 
⑤セルフコントロール:不可能

タイプ5) English for Entertainment(楽しむための英語)
例)映画、ドラマを観る
①Mode: 口頭
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Passive(受動的)
④制約:時間、文化、ジャンル、サウンド
⑤セルフコントロール:不可能

「なんかややこしい…その違いを分かってなんの意味があるの?」って思っていらっしゃる皆さんも多いかも知れませんね。私が言いたいのは、上記5つの「英語」を見ておわかりの通り、それぞれの「英語」にはそれぞれの特性があり、その「英語」を習得しようとする者は、その一つ一つの特性を消化して英語力を伸ばしていかなければならないということです。一概にTOEIC等の英語試験で高得点を取ったからといって、その人がどんな「英語」でも理解できる、あるいは対応できるわけではないことは容易に理解いただけるかと思います。そして、「英語を学ぶ」と言っても、どんな英語を学ぶのか、学んだ結果何がわかるようになる、できるようになるのか、その目標をしっかり理解していないと、ただ漠然といろいろ英語を手当たり次第勉強することになって(もちろん、何でもやることはいいのですが)効率的な勉強ができないということです。
 「効率的な勉強っていうと…?」つまり、身につけたい(理解したい)英語のための勉強をすることです。5つの英語の特徴を見ておわかりになるかと思いますが、それらの間には様々な違いがありますよね。そしてそれが意味するものはいうと、そう、difficulty levelが違うということです。いろいろな見方はできますが、単純化すると、5つの英語は①から順番に難しくなり、⑤の英語が最も難しいです。それぞれの特性を見れば、私がそのような順番に並べたことに賛同していただけるのではないでしょうか。ん?賛同できない?個人のバックグラウンドからそういう方もおられるかもしれませんね。私の経験からそのような順番にしました。効率的学習のための一つのモデルと捉えてもらえれば幸いです。
 「でも、どんな英語であっても共通して知らなければならないことってありますよね〜…」おっしゃる通りです!基本的英文構造・文法規則・語彙等はありますよね。どのタイプの英語を目標として勉強しても、当然それらは身についていきます。でも、英語力が総体的に低い人がタイプ⑤の英語をひたすら勉強したとしても、なかなか英実力は伸びていきません。なぜならば、タイプ⑤の英語には日本人にとってはわかりにくい要素(文化的知識、プロトコール、慣用表現(イディオム)、あるジャンル特有の言葉・語法等)が多すぎるため、英語の基本をしっかり理解している人でも理解は難しく、その勉強を続けても実用的英語力はなかなか身につきません。
 効率的な英語学習とは、自分の性格や学習スタイル、また、自分の環境に合った、学習しやすいタイプの英語に焦点を当てた学習をすることです。例えば、英語を話す機会を持っている人であれば、タイプ3) English for Interactive Communication(相互理解のための英語)に焦点を当てて勉強する。本を読むことが本来好きな人であれば、タイプ2) English for Written Information(文章を理解するための英語)に一所懸命取り組む。
 そして、英語の基礎力が弱く、文法がよくわからない、いい文章が書けない、単語力が弱い等悩みが多い人は、まずタイプ1) English for Self-expression:(自己表現のための英語)から始めることを強く勧めます。このタイプ1)の英語にしっかり取り組ことで汎用的な英語力は大きく伸びます。このタイプの英語は、自分一人でできますし、話題も自分で決めればよく、時間もいくらでもかけられます。言いたいことをじっくり考え、それを日本語で、口頭で言う、あるいは文にする。次にそれを英文に変える。ただし、英文に変える際は辞書やネットを使ってできるだけ正しい英文にすることをこころがけなければいけません。頭から出てくる言葉は日本語、その日本語を英語に置き換える作業を通して、日本語と英語の発想の違いを知ることができ、また、英文法も理解することができます。自分の言いたいことが複雑になればなるほど、それを英語で表現するためには複雑な英文構造の利用や文法の適用が必要となります。また、自分の興味に合わせて話題を社会的なこと、政治的なこと、哲学的なこと等、自由に変えることによって、必要な英単語、表現方法も変わりますから、その結果、幅広い英語力を育成することできます。返還した英語はまず文章として残し、次にそれを口頭で言う練習をしましょう。そうすればスピーキング、リスニングの力も伸ばすことができます。
(to be continued)

どんな英語力を身につけたい?(学習する英語の分類について(その1))

2018-03-19 | 英語の学習
 日本人の英語学習者は、私を含めて、中学校から大学まで、そして働き始めてからもずっと、長い期間と時間をかけて英語を勉強してきましたよね。でも、いっこうにうまくならない、いろいろ勉強してきたけれど、なんか伸びていないように思う。そんな人たちって、結構多いんじゃないでしょうか。英検やTOEICやTOEFL等の英語試験では、そこそこ伸びてはいるけど、なんか自分では英語力が上がったっていう実感がない。「映画やドラマの英語がわからない」「ニュースを聞いてもよく理解できない」「会話は苦手」「英文がうまく書けない」等々、人によって違いはあるものの、それなりの悩みがあるものです。でも、「これから英語は必要だし、英語は好きだから勉強は続けるつもり」と考えている皆さん、その「勉強」って、何のための勉強か、考えたことありますか?
 自分なりの英語学習法(単語帳を覚える、ニュースを聞く、ペーパーバックを読む等)が効果的かどうかは、その目的が何かを知らないのでは、なんとも言えませんよね。自分が身につけたい英語力は「どのような英語」のためなのか?そこを理解することが大事だと私は考えます。日本の公的英語教育にはその視点が欠けており、それがゆえに日本人の総体的英語力は、いつまで経ってもアジアでも下位に位置しているのだと思います。教える方も、学ぶ方も、どんな英語を教えるのか、あるいは、学ぶのか、そこを理解することが効果的英語学習には重要だと考えます。ただ漠然と英語を勉強するのではなく、ある特定の英語を意識して、そのための勉強をする。そうすれば、きっと「英語が伸びた!」という実感を時折持ちつつ、英語学習を継続できるはずです。
 前置きが長くなりました。すみません…。そこで私は、私たち英語学習者が学ぶべき英語を以下のように分類することを提唱します(あ、現時点では…です)。そして、その目的とする英語の種類によって、学習法を変えるべきことを推奨したいと思います。以下、その英語の種類とその英語が持つ属性(特徴)を記します。

1) English for Self-expression:(自己表現のための英語)
例)自己紹介、プレゼン、メール・手紙・指示文等を書く
①Mode: 口頭と文字
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Active(能動的)
④制約:原則なし(即興を除く)
⑤セルフコントロール:可能

2) English for Written Information(文章を理解するための英語)
例)英字新聞、雑誌、本(含、専門書)、メールニュース等を読む
①Mode: 文字
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Passive(受動的)
④制約:ジャンル 
⑤セルフコントロール:可能 *試験を除く

3) English for Interactive Communication(相互理解のための英語)
例)日常会話(ショッピング、友人との会話)、ディスカッション、交渉等
①Mode: 口頭
②情報伝達方向:双方向 
③Style: Active(能動的) 
④制約:時間、話す相手の存在 
⑤セルフコントロール:可能

4) English for Oral Information(口頭での情報を理解するための英語)
例)ニュース、説明、指示、プレゼン等を聴く
①Mode: 口頭
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Passive(受動的)
④制約:時間、ジャンル、サウンド 
⑤セルフコントロール:不可能

5) English for Entertainment(楽しむための英語)
例)映画、ドラマを観る
①Mode: 口頭
②情報伝達方向:一方的 
③Style: Passive(受動的)
④制約:時間、文化、ジャンル、サウンド
⑤セルフコントロール:不可能

この分類がどのような意味を持つのかについては、次回触れたいと思います。「え、何となくわかる?」ですよね〜。では、とりあえず、この5つの「英語」について、じっくり考えてもらえれば幸いです。Thank you for reading, guys! Nao

NaoのプロフィールRevisited(Part 3)

2018-03-16 | 英語の学習
Sari:で、学位、博士号を取って帰国、ですかね?
Nao:いやいや、それなら百点満点の留学だったわけですが、人生はそんなに甘くないですね。結局は途中で帰国することになり、中退となりました。
Sari:それは、またなんで?
Nao: 基本、お金の問題ですね。大学の方はTAをしていたんで授業料はゼロ、月々お給料も多少もらっていたんで、普通の学生ならうらやましい留学状況だったんでしょうが、僕の場合は家庭持ち。しかも、イリノイ大学に来てすぐに子供ができたので、生活の方が大変になり、TAの仕事とその他のアルバイトで多くの時間が取られて、それらをしながらの博士課程の勉強、論文作成はきつかったですね。
Sari:アルバイトって、どんなことをしたんですか?
Nao:通訳です。JTBシカゴ支店からの依頼で、日本から来た会社の皆さんの仕事の通訳ですね。これも大変なこともありましたけど、経験としては今に活きてますね。携帯会社大手、モトロラ社の上級副社長を日立、パナソニック、東芝の開発部長さんたちと訪問したり、シカゴにあるアメリカでも有数の印刷会社を日本の印刷会社のグループの人たちと訪問したり、あと、思い出深いのは、シカゴの国際見本市で、二日間に渡り、千葉にあるウインナソーセージの腸詰め機械を作っている世界的メーカーの社長さんの商談の通訳をしたり、あの頃の経験も僕の英語力向上に大きな影響を与えてますし、日米文化の差や、日英両語の発想の違いの理解も深めてくれましたので。日本に帰ってからの通訳、翻訳の仕事の基礎を作ってくれた時代だったと、今は懐かしく思います。
Sari:はい、またまた長くなりました〜。で、なんやかんやあって、結局家族とともに帰国となったわけですね。
Nao:そうなるのが理想だったんでしょうね〜今考えれば。そうなっていたら家庭崩壊にはならなかったのでは(涙)。
Sari:え、というと?
Nao:結局帰国したのは僕だけで、家族はイリノイに残りました。その時の奥さんが帰国したくないということで。そこからは僕は日本に出稼ぎ(?)状態で、毎月彼らの生活費をせっせと送ることになりました。
Sari:それはどれくらい続いたんですか?
Nao:ん〜 、10数年ですね。
Sari:その間はどれくらい家に戻っていたんですか?
Nao:最初は栃木県にある学校で仕事をしてたんですが、その時は年に3回は帰ってましたね。一回が2、3週間かな。それからいまの仕事(大学)に就いて、最初は年2回だったのが徐々に少なくなって、2回が1回になり、最後の方はゼロになりましたね、家族が日本に戻ってくるまで。
Sari:なるほど。あ、でも、子供さんはアメリカ生まれだと、アメリカ人、日本人?
Nao:基本、アメリカ人ですね。今でもメールする時は英語で、話す機会があった時も英語で話しますね。彼は、日本のインターナショナルスクールを終わって高校を出た後はカナダに行き、今はアメリカのイリノイに住んでいます。
Sari:いろいろあったみたいですね〜で、今はバツイチ!
Nao:家族は一緒に住まないといけません!ろくなことはないですよ〜みなさん!僕の体験からにじみ出た、家族円満の秘訣の一つの結論です。
Sari:ま、そんなことは皆さん興味ないと思うので、置いといて。そのようなアメリカでの体験や勉強が今のNaoさんの英語力や英語に対する理解の基礎を作ったっていうことでいいですかね?
Nao:はい、おっしゃる通りです。また機会があれば、その後についてもお話しますね。
Sari: 機会があれば…ですね(いらないかな〜)。
Nao:なんか言いました?
Sari:いや何も。それよりも、一刻も早く、面白い、ためになる英語の話の記事をお願いします。
Nao:了解しました!
Sari:ということで、2回に渡ってNaoさんに話を伺いました。Naoさんのバックグラウンド、人となりの一端を知っていただけたら幸いです。機会があればまた登場しますね。それまで、皆さん、お元気で〜!あ、忘れてた。Naoさん、インタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました(ペコリ)。
Nao:こちらこそ、ありがとうございました。では、皆さん、今度は英語に関する記事でお会い(?)しましょう!See you soon!


NaoのプロフィールRevisited(Part 2)

2018-03-15 | 英語の学習
Hello, and thank you for coming back and read this article. I am Sari and I will continue to interview Nao for the sake of your getting to know him as a writer of his articles or stories about English. Hope you will enjoy.ではでは、前回の続きです。

Sari:で、オハイオ大学の大学院で言語学を勉強して、その後別の大学に行ったってことでしたよね。そこで終わりでしたよね。
Nao:ですね。ちょっと補足なんですが、オハイオ大学で学んだことについて少し触れておかないと、皆さん、言語学って何って思われていると思うので。
Sari:なるほど、では手短に。
Nao: え?手短に。厳しい…では簡単に。基本、言語学っていうのは、言語とは何か、ヒトが持っていて、他の種が持っていないコミュニケーションツールの特徴はどんなもので、どのように構成されていて、ヒトはそれをどのように理解し、使っているかなどを研究する学問です。言語に係わるどの部分を研究するかによって細かい研究分野があります。
Sari:なんか、ややこしいですね。で、手短に言うと、Naoさんは何を勉強したです?
Nao:言語学の基本分野、つまり、統語論、意味論、語用論、音声学…
Sari:やめてください!さっぱりわからないじゃないですか。
Nao: すみません。わかる方にと思い…僕は、もともと日本人は何で英語をこんなにもマスターするのが苦手なんだと思い、どのように勉強すべきかのヒントを得るために大学院に行こうと思ったので、言語学の分野でも、第二言語習得論を中心に言語学のいろいろな分野を勉強しました。
Sari:つまり、日本人はどのように勉強すれば英語が上手くなるかってことですか。
Nao:最終的にはそうなりますね。そして、どのような教え方が効果的かを発見することですね。
Sari:ん?日本の英語教育はよくないと?
Nao:ピンポン!いや、そう思っています。今もそう思っていますよ。なので、Ohio大学では、TESL(Teaching English as a Second Language)、TEFL (Teaching English as a Foreign Language)を中心に勉強をして、学位はMA in Applied Linguistics(応用言語学)で、TEFL Emphasisということになりました。
Sari:なんか、わかったような、わからないような。ま、いっか。で、本題の次の大学の話ですが。どこに行ったのですか?
Nao: はい、次はイリノイ大学のシャンペーン・アーバナ校(University of Illinois at Champaign-Urbana)です。
Sari:そこは、いい大学なんですか?
Nao:とてもいい大学ですよ。いろいろなランキングでも上位の方に入る州立大学です。教授も世界的に有名な人たちも多いですしね。僕もそんな先生たちに学びました。誇りに思っています!
Sari:ま、それはおいといて…何を勉強したんですか?
Nao:いろいろ検討した結果、博士号のプログラム内容から、中等教育学部にある、SLATE(Second Language Acquisition and Teacher Training)というプログラムに入ることにしました。
Sari:第二言語習得と教師教育、みたいな?
Nao:ピンポン!いや…それでいいです。教育学部に所属はしていましたが、ほとんどの科目は言語学部のもので、あとは心理学部や教育学部の科目を選択で取りました。
Sari: 第二言語習得はわかりますが、教師教育っていうのは?
Nao:中等教育学部だったので、中学校や高校の先生になりたい学生たちの学部ですから、日本でいうと、教職課程を中心の学部なので、僕もその学部に所属したので、通常の教科教授法に関わる勉強もしましたね。
Sari:なるほど。アメリカの中高校の先生になる学生を育てている学部なんだ。
Nao:ですね。みんな使命感を持って熱心に勉強してましたね〜。日本よりも、かな?
Sari:日本人よりも…それは失礼じゃないですか?なんでそんなことがわかるんですか?
Nao:実は、イリノイ大学ではTA(Teaching Assistant)としてTeaching Techniques Lab(教授法研究実習室)のSupervisor(指導教官)をしていましてね。そこでは、教職課程にいる学生たちが、自分の専門教科をいろいろな教授手法を使って1年生で構成される10人以下の学生たちに教えて、その教授法を試して学んでいくんです。
Sari:で、Naoさんの役割は?
Nao:学生の教案のチェックと指導、実習中はビデオを撮って、その後のビデオを見ながらの個別指導ですね。
Sari:アメリカ人の学生を個別指導するんだ。
Naoですね。だから、彼らの子供たちを教えることに対する使命感や熱意なんかがわかったわけです。
Sari:その仕事大変でした?面白かったですか?
Nao:まあ、学生の教える教科が数学、歴史、文学、フランス語など多様で、また、いろいろな性格の学生もいましたから、大変な部分はありましたけど、アメリカ人学生の気質やアメリカの教職課程についても知ることができたことはとてもいい経験になりましたね。授業中、生意気な1年生にいろいろ指摘されたこともあり、ビデオを見ての個別指導の時に泣いた女子学生もいたり、まあ、今考えると、面白かったかなって思いますね。
Sari:なるほど。そこではどれくらい働いていたんですか?
Nao:結局2年くらいはしていましたね。
(to be continued...sorry)

NaoのプロフィールRevisited

2018-03-11 | 英語の学習
Hello, my name is Sari . (ん?どこかで聞いたらことがあるような?) 皆さん、初めまして!わたしはSari(サリ)と申します。(やっぱ、Siriじゃないんだ)「Naoの英語ノートブック」のNaoさんのインタビューをさせていただきます。Naoさんがどんな人かをよく理解いただいて、そんな人のブログでもよければ、読んで頂いたらと思います。(ちょっと失礼な言い方…)だって、変な人が書いているブログなんか読みたくないですよね〜(笑)。(正論です…)ではでは、インタビューを始めます。

Sari:こんにちは、Naoさん。あ、Naoさんは女の人じゃないんですね〜!
Nao:見たらわかりますよね。期待に添えなくてすみませんね。実は本名はNaokiといいますが、Naoが語呂がいいかな〜と思って、Naoにしました。あ、気を取り直して、こんにちは、Sariさん。Siriさんとは親戚かなんか?
Sari:関係ありません。余計なことはいいので、話を進めていいですか?
Nao:すみません…どうぞ。
Sari:Naoさんの経歴を教えてもらっていいですか。どこで生まれて、育って、
学校はどこに行って、とか…。
Nao:はい、生まれは長崎ですが、その後東京に行き、小6からはずっと大阪です。だから、育ちは大阪、性格的には大阪人って感じですかね。地元の高校を出て、京都の大学に行って、卒業後7年半は大阪で働いていました。
Sari:大学はどちらですか?
Nao:京都産業大学です。外国語学部英米語学科です。卒業後すぐの1年間は専攻科に進み、主に英文学を勉強してました。本当は同時通訳科があるって聞いて受検したんですけどね。面接の時になくなってって聞いて、まあ、仕方なく…結局ヘンリー4世とか勉強する羽目になりました。
Sari:なるほど。で、就職は大阪だったんですね。
Nao:はい、ECC外語学院ってところで7年半働きました。辞める直前は学校長してました。教育研究所で主任インストラクターもしたりして、それなりに、今は巨大な組織になった会社の、その当時は中核にいたって感じですかね。
Sari:なるほど。で、なんでそこを辞めて、その後どうしたんですか?
Nao:昔から留学したいと思っていたんですが、英語を学校で勉強してきて、また、それなりに英語教育に関わり日本の英語教育にいろいろ疑問もあったので、ちょっとしたきっかりもあり、アメリカの大学院に行くことにしました。
Sari:それは何歳の時何ですか?
Nao: 結婚したすぐ後の30歳だったかな。あ、今はバツイチですが。
Sari:バツイチとかはどうでもいいです。で、どこの大学院に行ったのですか?
Nao:アメリカのオハイオ州にある、Ohio Universityです。大学の恩師の助言もあり、修士は2年のところで、学部は言語学ということで、最終的にOUに決めました。授業料免除も最初からもらえましたんでね。大学に着いたらすぐに学部長に呼ばれ、「Naoki、小学校の子供たちに英語のリーディングを教える仕事があるんだが、しないか?」って言われ、それからすぐにTA(Teaching Assistant)の仕事ももらったんで、大学院開始から授業料免除の上お給料も多くはないですがもらえるようになりました。ラッキーでしたね。
Sari:へ〜それはよかったですね。アメリカの大学院に入るのって、英語力はどれくらい、いるんですか?
Nao:当時のTOEFLはペーバーベース(TOEFL PBT)でしたが、言語学部の場合は600点以上必要でしたね。
Sari:TOEFL IBTだと、100点以上、TOEICだと少なくとも870点以上(〜970)って、ある換算表には書いていますね。
Nao: まあ、TOEICだと900点以上にはなりますね、実際には。
Sari:じゃあ、大学時代は留学したり、ネイティブの友達がいたりとかして、かなり英語が話せたんですね。
Nao:いえいえ、全く!留学ゼロ、っていうか、海外に出たこともなかったですね。また、英語を話す機会もほとんどなく、バイトしてお金をためて英会話学校にせっせと通っていましたが、まあ、ひどい内容ばっかりで、英語を実際に話す機会はないに等しかったですね。英会話の先生と個人的に話す機会を持つために、わざわざその先生を待ち伏せ(?)して電車で一緒に帰るなどして、英語を話す機会を必死で見つけたものです。あ、その先生はのちに関西外語大学の教授になって、今でも僕の友人です。しばらく会ってないな〜。
Sari:そんな感傷的な話は置いといて。でも、そんな高い英語力がほぼ独学で身につくんですか?
Nao:身につくんですね〜これが。やっぱり、やる気と勉強のしかたが大事ですね。あ、だからと言って、英語試験の得点が高いのと、海外の大学院でついていけるかどうかとは別物ですので、念のため。大学院に行けば、それはもう必死に勉強しなければついて行けませんよ。特に最初の一学期はそりゃあもう必死でしたね。成績が悪ければ日本に戻ることになるので、そうなると人生はめちゃくちゃ、30過ぎて仕事を辞めて行ったわけですからね、その後の人生は大きく狂いますからね。
Sari:なるほど…確かに。オハイオ大学の話を続けて聞きますが、そこでは言語学を勉強しながら、小学校の子供たちに英語を教えていたということですね。
Nao: 始めの1年間はEast Elementary Schoolというオハイオ大学院言語学部が提携している小学校に通っているInternational Students、外国から来た子供たちに対して、Readingを教えるラボでクラスメートのアメリカ人たちと一緒にReadingを教えていました。でも、二年目は「言語学270」というアメリカの学部生に対する授業の担当をしました。アメリカ人に言語学を教えるのは、なかなかチャレンジングでしたね。
Sari:へ〜日本人の大学院生がアメリカ人に言語学を教えてたんですね。それはなんかすごいような。で、オハイオ大学大学院は無事に修了したんですね。
Nao:はい、おかげさまで、ほぼ全てでAを取ることができ、GPAは3.9(4.0が最高値)くらいでしたね。
Sari:頑張ったんですね。えらい!で、その後帰国したんですね。
Nao:いえいえ、その後は別の大学院に行きました。
Sari:え、まだあるんですか?長い…
Nao:なんか言いました?
Sari:いえいえ、何も(冷汗)。ちょっと長くなりましたので、今回はこのへんで。この続きは次回の記事で…。今日はお付き合いいだだき、ありがとうございました。では、またすぐにお会いします。Siri…ではなく、Sariでした!

「この気持ち、英語でどう言うの?」2017#1) 「お門違いだよ。」

2017-08-22 | 英語の学習
お門(おかど)違い…なんか古い言い方…で、久しく聞いたことがないですよね〜。僕も使ったことはないかも…。意味は皆さんわかりますよね。基本、「間違っている」「そうじゃないよ」っていうことですね。でも、「お門違いだよ。」なんて、なかなかしゃれてません?はっきり間違っているっていうのは簡単だけど、それじゃあ身も蓋もない(みもふたもない)…あ、またまた、あんまり使わない表現使っちゃいました(失礼…(汗))。で、今回はそんな気持ちを英語ではどう言うのかについて考えます!とはいっても、今回書きたい表現はもう決まっているんですけどね。それは以下の表現です。

You are barking up the wrong tree.

「ん?…あなたは間違った木に向かって吠えている…ってこと?」はい、そうです。人間はあんまり吠えませんよね〜。「何吠えてるねん!」っていう、ちょっと怖い大阪弁はありますが…映画以外では聞きませんね。ということは、これは比喩表現であることはわかりますね。では、吠えているのは誰だ!というより、どんな動物なのか、すぐにわかりますね。そうです、猫です!…すみません、へたな冗談で…答えはもちらん、犬です!「な〜る…思った通り、犬が木に向かった吠えているってことか…」はい、おっしゃる通りです。では、何で犬が木に向かって吠えているのが、間違っているって意味になるのか、ですね。

実はむかし、人はアライグマ(racoon )狩りをしていたそうで、その時に使っていたのが犬だったそうです。夜行性のアライグマなので、夜に犬を使ってアライグマ探し。犬の臭覚はすごいですものね。でも、その猟犬の犬君もアライグマ君たちの逃げ足とその智恵に惑わさることもしばしば。ある木に登ったと思って吠えてはみたものの、実はその時アライグマ君はすでに別の木に飛び移って、いなかった。期待していた猟師はがっかり…なんだ、この木にいなかったんじゃないか、おいおい、吠える木が違ってるよ〜…はい、そこで出来た表現がこれというわけです。

You are barking up the wrong tree.

この表現が意味するのは、to have a wrong idea(間違った考えを持つこと)とか、to do something in a way that will not give you the information or result that you want(あなたが欲している情報や結果をもたらさないやり方で何かをしていること)、あるいは、to waste your efforts by pursuing the wrong path(間違ったやり方で事を運ぼうとして無駄な努力をすること)といった感じのものです。なので、端的な表現としては「お門違いだよ」でいいかなって思いました。ん?ちょっと時代劇っぽい?確かに…まあ、そんな気持ちがわいてきたら、この表現を使ってください。例文…ですか?ふむ…ではこんなのはいかがでしょう。

John: Naoki, you know that I am dating with Nancy. Right? Why are you asking her out?
(なおき、僕がナンシーと付き合っているのは知ってるよな。だろ?じゃあなんで彼女をデートに誘うわけ?)
Naoki: Me, asking her out? Come on. You are barking up the wrong tree, John. It is Steve who is asking her out.
(僕がナンシーを誘ってる?冗談じゃないよ。ジョン、それはまったくお門違いだよ。スティーブだよ、彼女を誘っているのは。)

まあ、誰がナンシーを誘おうがどうでもいい話なんですがね(笑)。といった感じで使います。基本、誰かがあなたを問い詰めてきた、質問してきた。でも、そのことについてあなたは何のことかわかない、「いやいや、ちょっと待ってよ〜何のことかわからない、僕には関係ないよ!」って気持ちがわいた時に使う言葉が今回の表現です。

You are barking up the wrong tree.

もちろん、そう言わなければその場を切り抜けられない時もあるかもしれませんから…そのために知っておくのもいいかも。(Sorry, John. I will have a date with Nancy next Sunday...)

ついでながら、この表現は刑事ドラマによく出てきます。刑事(detective)からアリバイを聞かれたりして、犯人扱いさせたと思った(本当に犯人かもしれませんが)者が使うわけです。ドラマや映画を観た時に出てきたら、あ、あれだ〜!と思ってくださいね(よろしく…)。

Then, I will see you, guys, in the next article. Have a good one! Naoki




Thank you, Chako(茶子)-san!

2017-08-22 | 英語の学習
Dear beloved readers,

I has been a long time since I wrote the blog article last. I AM BACK thanks to Chako-san who sent me a message encouraging me to continue writing the articles. Of course, I am so thankful to all of you who are visiting my blog on a regular basis only to find no new article, for which I am so sorry. From now on, I will find time to write something that should be of your use in knowing more about English and in developing your English skills. I cannot guarantee how frequent I can update my blog, but I will try my best to do so on a regular basis.

Your continuing visit and support for my blog will be very much appreciated. I have no way of knowing who you are, but I know you and me are on the same boat reaching an upper stage of our linguistic skills. Let's brush up our English skills for our personal and professional growth!

Kind regards,

Naoki Nishimura


N's Selection: 問答シリーズ4: Wannaについて

2015-10-30 | 英語の学習
Question 5: want toがワナに聞こえるんですが、どうしてですか?僕もそう言っていいですか?(17歳、高校生、男性(…のつもり))

Naoki: そう聞こえましたか~?いい耳してますね~。では、まず始めに、どうしてそんな音になるのか、一緒に考えましょう。普通はどう発音します?

Eさん: えっと…ウォント ツゥかな?

Naoki: まあ、そんな感じかな?ところで、wantの最後にtがありますよね。それと、そのすぐ後にtがある。つまり、~したいと言う気持ちを出そうとwant toを使おうとすると、wanttoとなって、tが二つ重なってしまいますね。その二つのtを別々に発音できます?

Eさん: え、それは~その二つの単語を分ければできますけど、早く言うとむずかしいですね。wantto…なんか、ウォントゥツゥって、舌がもつれちゃいますね(笑)。

Naoki: ですよね。普通どんな言語でもそうですが、同じ音が二つ続いて出てくると、そのうちの一つはなくなってしまうんですね。というか、二つが一つになってしまうって言う方がいいのかな。だって、言いにくいですからね。なので、want toは。wantoになってしまうわけです。つまり、同化しちゃうんですね。つまり、どうか(同化)しちゃうんですね~(笑)。

Eさん: あ、さむ。そんなダジャレも、どうか(同化)と思いますよ。

Naoki: うまい!あ、そんな話じゃないですね。失礼。ええ~、ですから、wantoをどう発音するかというのが問題ですね。前に英語の音は母音が二つ以上あれば、つまり、二つ以上節(syllable)があれば、そのうちの一つが強く発音されるって言いましたよね。英語は日本語と違って、ダ、ダ、ダ…って平坦なリズムじゃなくて、イントネーションがつくって言ったでしょ?この場合は二つの単語がくっついて一つの意味を作っていると考えると、単語レベルに近いですよね。では、どちらの母音が強く発音されます?

Eさん: そりゃあ、意味がある方ですよね、前の話によると…wantの方、ウォの方ですね。

Naoki: ピンポン!いや、その通りです!ということは、ウォン!ッゥって感じですね。でも、それじゃあ、まだワナに聞こえませんよね~。問題は、その発音を文の中で考えなければいけないということです。前に言いましたよね、音は文全体の流れの中で決ってくるということ。

Eさん: というと、この場合は…その後の動詞とかと関係があるんですか?

Naoki: その通りです。例えば、どこかへ…そうですね~、地鶏を、いや、マンゴーを食べに、宮崎に行きたいとしましょうか(皆さん、来てください~!)。その時は、I want to go to Miyazaki.になりますよね。want toは~したいって気持ちを出すだけですから、意味的には、その後にくる意味をもった動詞の方が大事ですよね。そして大事なものは強調される、これ、当然!なので、wantoGOって感じになります。文章の主語はいつでも大事なので、それははっきり発音する。すると…I(強)wanto(弱)GO(強)to(弱)TOKYO(強)となりますね。

Eさん: なるほど、なるほど。wantoが弱く発音されることはわかりましたけど、でも、まだ、wantoはワナになりませんよね?

Naoki: はい、もうちょっとです。では、試しに文全体を読んでみましょう。Iを強く、wantoを弱く、goを強く、to を弱く、そして、Tokyoを強く。意識して発音してみてください。(…………)どうですか?ここのポイントは、wantoを弱く発音する時に、その中でもWANtoの中にある最初の母音を強く発音することです。さあ、もう一度読んでみてください。(…………)さあ、どうなりました?WANが強くなった分、その後のtoがむちゃむちゃ弱くなるため、ほとんど音がでないでしょ。まず、nとtの区別ができなくなりません?それもそのはず。nとt は舌が当たるところが一緒なんです。だから、やっぱ、どうか(同化)なっちゃうわけです。つまり、舌を一回当てればいいかな?みたいにね。そして、ツゥーのゥはどうなりました?何かはっきりしなくなるでしょ?ここで英語の音の規則を一つ。「母音は弱く発音されると、半母音の音になる」ってこと。「半母音?」そう、あの変な記号ですよ。e の逆さまのやつ( ∂)です。音は、アを口の奥で、軽くこもったように発音する。ァ!って感じかな。では、どう聞こえるかというと…そうです!ウォンァになるのです!そして、我々にはワナに聞こえる。(よかった~(涙))では、「I(アイ)wanto(ウォンァ)goto(ゴールー*goとtoが一緒になるので、ゴータァ…でも、その最後が軽く発音されるため、ゴールーくらいの音になります)Tokyo.という文を、何度か言ってみましょう!ハイ、どうぞ!

Eさん : アイウォンァゴールートーキョ、アイウォンァゴールートーキョ…

Naoki: どうですか?最終的には、ワナって音になんとなく聞こえるでしょ?なので、英語のマンガなどでは、口語の感覚を出すために、want to をwannaと書きます。同じように、going to をgonnaと書きます。音の変化は同じような感じです。では、二つ目の質問の、皆さんもwanna、あるいは、gonna と言っていいのか、に対する回答ですが…いいです!しかし、いいですが、その後にくる動詞、つまり、何をしたいのかと一緒に、さらっと言ってください。なぜならば、wannaもgonnaも口語で早く情報(つまりその後の動詞の内容)を伝えようとした時に起きる現象で、後の動詞を強調するために弱く、でもわかりやすいようになった音なので、それだけが強調されると、きわめて違和感が出ます。ですから、あくまで軽く、後の単語、また、全体の文を意識して使うことが大事です。そうすれば、すっごく英語らしく発音が出来て、そして、ネイティブには自然に響きますよ。では、今日はこの辺で。Byedie!

(End of Story)


N's Selection: 問答シリーズ4: TOEICリスニングの得点アップについて

2015-10-28 | 英語の学習
Question 4: TOEIC試験のリスニング、特に会話とか、アナウンスのところですが、いい点数が取れる方法を教えてくれませんか?(Dさん、47歳、外資系会社員、男性(…のつもり))

Naoki: なるほど。いい点数を取るための方法ですか?ところで、Dさんはどうやって理解しようとしてます?

Dさん: そうですね~しっかり聞いて出来るだけ早く訳すようにしてる…かな?

Naoki: 訳す?それじゃあ時間がなくなるでしょ。

Dさん: その通り。訳している間にどんどん先に行っちゃうので、そりゃあもうしんどいし、聞き終わってまだ十分訳せてないのに質問の答えを探さなきゃいけないから、そうしてるとすぐに次の質問が始まって、パニック!頭が真っ白になっちゃう。そんな感じですかね~、いつも。

Naoki: なるほど。よくわかりますよ。僕も昔はそうでしたからね。ではまず、聞く姿勢についてですが、どんな心構えで聞いてます?

Dさん: 心構え、ですか?心構えって言われても…そうですね~、これから英語の音が流れる。それを集中して聞いて、できるだけ早く訳して、理解していこう、って感じですかね。

Naoki: う~ん、なるほど。じゃあ、あんまり人の話を聞こう、って感じじゃないですよね。

Dさん: 人の話って、問題の文章でしょ?

Naoki: そうですね、確かに。でも、その文章は会話だったり、アナウンスだったりするわけですよね。つまり、人が、誰かがあなたに話かけている、みたいな。

Dさん: はあ?言ってる意味がよくわかんないですけど…。リスニングの試験だから集中して聞いているわけで、それを訳して理解しようとしているわけだから、別に誰かが自分に話しかけてるなんて感覚はさらさらないですよね~。自分とは関係ないわけですから。

Naoki: 僕が言いたいのはこういうことです。人の言葉を理解しようとする時に必要なのは何か?まずその話への興味です。人は興味がないものについては聞く耳を持たない。でしょ?明日のゴルフの準備をしている時に奥さんが今日デパートで見つけた素敵なドレスの話をし始める。それがどこのブランドで、友達の誰が持っていて、色、柄はどんな感じで、って話が進む。あなたは時折、あ、そう、ふ~ん、とか言う。そうすると奥さんが、聞いてるの?って、ちょっと大きい声。聞い~てるよ~、って答えるあなた。でも本当はちっとも聞いてやしないんですよね。さて、そんな時にあなたのいい加減な返事に頭にきた奥さんは言う。「じゃあ、質問よ!」おっと、そんな質問に答えられるわけないですよね。

Dさん: そりゃあ、無理ですよ。あ、そういえば、昨日そんなことあったなあ。いや、その時はね。家内がぐたぐた言ってたんですよ。気に入っただとか、誰それが持ってるとかね。まあ、聞いてませんけどね(笑)。ただ、その中で急に値段が出てきたんですよ。10万とかなんとかね。いや、それからというものは、まあ、大変。しばし戦争状態でした。実はまだ引きずってるんですけどね~。

Naoki: ま、それはともかく…つまり、興味の無いものは聞こえない。興味があるものは聞こえる、ってことですよね。そこなんです!試験の英語、問題を聞く時に、興味も持って聞く事ができるかどうかなんです。もちろん、試験なんだから、ホントは興味なんかあるわけないですよね。でも、理解するという観点からすると、興味、つまり、聞くモチベーション(動機)がいるわけです。その動機をいかにして意識して作るか。それが理解の鍵になるんです。

Dさん: でも、どうやってそんなこと出来るんですか?

Naoki: それには想像力を発揮することです。つまり、会話の部分だったら、その会話の中に自分がいることを想像する。二人の会話だったら、自分はその二人の間にいる。つまり、自分の右と左にその二人がいて、自分はその中で、あ、そう、なるほどね~、って話を聞いている状況をイメージするわけです。そういう状況なら、二人の話、しっかり聞かざるを得ませんよね。だって、後で、「あなた、聞いてた!」みたいに言われちゃいますからね(笑)。これが会社だったら、聞いてなかった、じゃ話終わりませんよね。そして、アナウンスの理解の場合は、あなたがそのアナウンスしている人の前にいて話を聞いている状況をイメージする。つまり、誰にでも無い、その人が自分に何らかの情報をくれている、と想像して聞くことです。つまり、すべてにおいて、臨場感を持つ、ってことですかね。

Dさん: なるほど~問題の英語を「問題」として聞くのではなく、会話なら、その会話が自分の仲間内で自分の耳元で行われている、自分もその会話の輪の中にいるってイメージするわけですね。アナウンスだと、自分がその場所にいて、その人から話を聞いているってイメージするわけですね。なるほど。でもそれで本当に点数上がるんでしょうかね~。わかるようになります?

Naoki: いいですか。この事はしっかり覚えておいてください。わかるものはわかる!わからないものはわからない!この臨場観を持つためのイメージは、わからないものがわかるようになるためではなく、「わかるものをわかるようにするための方法」なんです。つまり、「話(問題文)を理解するためにベストな心理的状態を作るためのもの」で、今のあなたの英語力を最大限に発揮させるためのものだということを理解してください。その上で、毎日コツコツと英語の勉強を続けていくことです。いいでしょうか?では、今日はこのへんで。

(End of Story)

N's Selection: 問答シリーズ3: 英語の音について(Part 2)

2015-10-27 | 英語の学習
Question 3: 英語の音って、なんであんなに、ふにゃふにゃって、してるんですかね~?(Cさん、35歳、会社員、男性(…のつもり)
Answer (Part 2):
Naoki: では、昨日の続きです。Cさん、Cさん。いいですか、もう。

Cさん: あ、どうも。今日も暑いですね~って、It’s hot today.でよかったんですよね。いや、この暑いのにまたあのメタボリックな課長がですね~…

Naoki: ハイ、英語の勉強続けますね。前回は英文を話すのに、リズムをつけて話さないと滑らかには話せないって言いましたよね。では、どんな風にリズムをつけるのか?そこから話します。まず英語の単語レベルでは、母音が2つ以上あると、そのうちの一つが強く発音され、アクセントが付く。つまり、ダ、ダン!とか、ダ!ダンとかになるわけですね。強く発音される母音と弱く発音される母音ができる。もし母音が3つ以上、あるはそれ以上ある場合は、必ずそのうちの一つが最も強く発音されて、次に強く発音されるものがあり、後は弱く発音される。基本的には、強く発音された母音の次にある母音は弱くなる。だって2つとも強く発音されたらうるさいじゃん。あ、失礼…。うるさい…ですよね。ていうか、発生のメカニズムからいったら、強い、弱い、が自然ですよね。長い単語になれば、そう、例えば、弱い、弱い、強い!弱い、強い!弱い、弱い、強い!…そんななが~い単語、ないっしょ!ですって?う~ん、あるかも?ま、ポイントはわかってもらえたでしょ。でも、こればまだ単語レベルですよ。

Cさん: と言う事は~、まさか(冷や汗)…

Naoki: そうです。それと同じことが、今後は文章レベルでも起こるわけです。文章にある単語の中で、重要な意味を持ったものは強く発音され、意味的に重要でないものは弱く発音される。その音の強弱は、そのまま意味の重要性と関わっているわけです。ですから、皆さんも、英語を話す時に、大事な意味(情報)を持っているものは強く発音し、あんまり意味(情報)がないものは弱く発音すればいいのです。そうすれば、自然と文章に抑揚(イントネーション)が出てくるでしょ。

Cさん: あ、なるほどネ。それならできそうだな。でもその場合は、事前に、あるは、話している時に、大事なものと大事でないものを選別しなきゃいけないわけだ。

Naoki: そうですね。まあ、それは、気持ちが入れば自然とそうなると思いますよ。あ、あと一つ。この原理を聞く方(ヒアリング)に応用したら、強く聞こえる音(単語)は大事な意味(情報)が入ったもので、弱く聞こえるものは、意味(情報)的には他のものと比べて重要でないということですね。だから、強く聞こえるものばかりを意識して聞いていて、それらの意味がわかれば、それらを頭でくっつけて意味が通るように理解しようとすれば、だいたい話し手の主旨はわかるというわけです。どうです、ヒアリングにも役立つでしょ、この原理。全部わかろうとするのではなく、強く響くものだけに集中して、その意味をつないで話し手の言いたい事を理解する。それがヒヤリングの手っ取り早い向上法というわけです。

Cさん: な~るほど。この間のTOEICもヒアリング悪かったからな~。このままじゃ、いつまでたっても平社員のまま…。結婚できな~い。寂しい~!

Naoki: 英語ができるようになったらといって結婚できるわけじゃないですけどね。あ、失礼。ともかく、質問の答え、わかってもらえました?英語のふにゃふにゃは、音の上がり下がり、音の強さに変化があるためにイントネーションが生まれるため。また、ふにゃふにゃって聞こえるのは、自分たち日本人が平坦な音に慣れていて、頭(脳)がその音域を超える音をまだ言語として認識していないために、意味のない音としてとらえるから、そんな感じに聞こえるわけです。英語の音に慣れて、強く響く音に集中して理解する習慣ができてくれば、その「ふにゃふにゃ」の音は、はっきりしたメッセージとして頭に残るようになると思いますよ。さあ、それまで頑張って英語の音を聞いて聞いて、聞きまくりましょう!

Cさん: はい!そうすれば結婚できるかなあ~?

Naoki: だから!それば別だって言ったでしょ。…ま、いっか。そう!英語ができるようになったら結婚できますよ!頑張って!(少し無責任…でも結果オーライなら、いっかな?(笑))

(End of Story)