さて、また繰り返しになりますが、オイラはドリームキャストというコンシューマ機で、インターネットを始めました。最初は色々なウェブサイトを見て回ったり、チャットにはまっていましたが、色々なサイト…とくに、個人様でいろいろなことを書かれているサイトを見て回るうちに、自分自身でもウェブサイト…ここではあえてホームページと書かせていただきますが、自分も見るだけではなく、ホームページを持ちたくなりました。ドリームキャストでは出来ることが限られていて、PCと違って、例えばメモ帳に文章を書いてアップロードする…などということができないので、ホームページを作るためには、ファイルマネージャーがあるなど、条件が厳しかったのかもしれませんが、ドリームキャストのおかげ…というわけではないのでしょうが、当時は個人でホームページを作る方が増えて、簡易に開設できるホームページの無料サービスが増えていたように思えます。ドリームキャストのキーボードのレスポンスの悪さに泣かされたり、電話代に驚いたりしながらも、HTMLタグ辞典という本を傍らに置きながら、必死に日記を更新したり、掲示板に書かれたメッセージに返事を書いたりと、大変ながらもインターネット、とりわけ、ホームページを更新したり、他の方のホームページにコメントしたりするのを楽しんでおりました。
楽しくホームページを更新している中、今では後悔していることもあります。個人情報の安売りのようなことをしてしまったことです。
オイラがホームページを作ったのは、まだ20世紀のこと。その頃は、エッチな動画が観られるだとか、通常のお店では入手できない秘密のものが買えるとか、そんあ怪しい誘いも多かったのが、インターネット市場でした。幸か不幸か、ドリームキャストは、その性能の低さ(ゲーム機としての性能ではなく、インターネットを行う場合の性能ですよ)ゆえ、動画などを閲覧することはできなかったので、変な海外サイトに誘導されて高額過ぎる電話料金が請求されたり… …というようなことは、幸い降りかからなかったのですが、当時を御存知の方なら、わかると思いますが、自分のホームページにバナーを張ってクリックしてもらうと、クリックした数に応じてお金が振り込まれる、いわゆるバナー広告っていうの? 広告バナーっていうの? そういうのが横行したり、いまでも根強い人気はあるようですが、アフリエイトっていうのですか? アフィリエイトっていうんですか? 自分のサイト経由で商品を購入してもらうと、購入額の何%かの収入が得られるというものなど、ホームページで稼ぐ… …というのが流行っていたようです。いまでも広告バナーやアフィリエイトはありますが…。 実際はわからないのですが、テレビのニュースなどでも取り上げられ、大学生なんかでも、広告バナーで月に20万円以上稼ぐ輩もいたようです。
当時…といか今でもですが、オイラは知識があまり無いので、アフィリエイトとかはネズミ講まがいでマズイ気がして出来なかったのですが、懸賞サイトって言うのでしょうか? アンケートに答えたり、サイト内のゲームで遊んだりするとポイントがたまって、ポイントをためると、景品と交換できる…というようなサイトにいくつも登録してしまっておりました。そのときに住所や氏名も当然のように書いておりましたが、いまは不景気もあってか、そのテのサイトも終了したものが多く、その頃入力してしまった個人情報が、今頃何処か怪しい業者の手中にあるのではないか? と、不安が残ります。後悔先に立たずなので仕方ありませんが、いま、インターネットを始めた頃に戻れたら、絶対にそんなサイトに個人情報を載せて登録しなかったのに…。 結局、ポイントをためることはできなかったので、何の得もできなかった…。
個人情報は、こうしてホームページをつくるためにサーバースペースを借りる場合や、ブログを開設する場合にも登録しなければならないので、ただインターネットを見るだけならば、ともかくとしても、オイラのように見るだけでは満足できない奴には、どうしてもリスクがつきまといます。
ホームページの開設当初は、今のように光ネットも充実していなくて、インターネットをする為には電話回線を繋いでおりました。 オイラ自身は利用したことも無いし、利用していた方にお話を聞いたこともないので、実際のところはよくわからないのですが、電話回線に繋ぐよりも通信速度が速く安定している、インターネット専用回線でISDNと呼ばれるものがありました。ドリームキャストではISDN回線が使えなかったため、PCでISDNを利用している方を、物凄く羨ましく思ったものです。 当時オイラはすでに社会人で仕事もしていました、が、連日のようにインターネットをしておりました。インターネットを始めた当初の頃はわりと早寝早起きで、休日前以外、要するに翌日が仕事のときは、日付が変わるまでネットをするということは、よほど気になるホームページを見つけたか、自分のホームページの更新に熱中したときぐらいのことがあった時で、まず日付が変わっても長時間インターネットをし続けるということは無かったなぁ。 夜遅くまでネットをしなかったのは、翌日の仕事のことを考えて…というのも、もちろん嘘では無いのですが、それ以上に最大の理由は、電話回線を利用していたことでしょう。インターネットが普及したので、NTTのサービスで、午後11時からだったと思いますが、テレ放題…という名前だったと思うのですが、サービス名は違ったかもしれませんが、午後11時か午前零時あたりから午前5時か6時ごろまで、一定料金で市内通話がかけ放題というサービスがありました。そのサービスの時間帯になると、テレ放題のサービスを利用して、中には純粋に(?)通話する方もいたのでしょうが、多くのネットユーザーが回線を繋ぐので、処理速度が格段に衰える、所謂「重い」という現象が起きました。
オイラは、社会人になっていましたので、すでに仕事もしていたし、休日前以外で、午前零時ごろまでならまだしも、翌朝の5時か6時かまで、一定額を支払えば追加金無しで回線に繋ぎ放題というサービスがあっても、そうそうそんな夜中には利用できないので、テレ放題のサービスは申し込もうとは思いませんでした。…ちょっと心は揺れましたが…。変わり…と言っては何ですが、タイムプラス…という名前だったと思うのですが、通常市内通話3分10円(当時)のところを、月に200円か300円(消費税別)を払うと、市内通話5分10円になるというサービスを申し込みました。テレ放題と違って、このタイムプラスは時間帯が決まっていないので、当時はだいたい午後8時から午後11時の間に、インターネットを行うことが多かったオイラには、便利なサービスだったと思います。 このタイムプラスを申し込んだのは、ホームページを作る前、チャットにはまっていたころに申し込んだのですが、後にADSL回線を利用できるようになるまでの間、重宝いたしました。