えぬじぇいの勝手にニュース&馬好き日誌

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映画観た! ライムライト

2012年01月11日 23時50分24秒 | ムービー
 今日じゃないのですが、映画を観ました。観たのはオイラが生まれる前に公開された映画で、喜劇王vハールズチャップリンが主演と監督を務める『 LIMELIGHT 』です。チャップリン作品は、もう何年前かも覚えてませんが、昔NHKが放送権を持っていた頃に、無声の短編だったと思いますが、いくつか観たような記憶がうろ覚えながらあるのですが、タイトルも覚えてないし内容もほぼ忘れているので、正直、本当にチャップリン作品だったのかも自身で疑わしいのです。そういう意味では、始めてみる…少なくとも映画館では初めて観たチャップリン映画です。TOHOシネマズの午前十時の映画祭でやっていたので観ました。ストーリーをいつものようにムービーウォーカーから抜くと…

<-- 以下のストーリーは結末を含んでいます。閲覧注意 -->
 第一次大戦前、ロンドンでの物語である。カルヴェロ(チャールズ・チャップリン)はミュージック・ホールの道化師で、かつてはイギリス最大の芸風を謳われたが、中年をすぎた今はすっかり落ちぶれてしまった。ある日、彼が酔ってアパートに帰ってみると、美しい女が自殺を企てて意識不明になって倒れていた。カルヴェロは大急ぎで医者を呼び彼女を手当てしたので幸い息を吹きかえした。彼はその女がすっかり回復するまで自室におくことにした。女はテリー(クレア・ブルーム)というバレエの踊り子で、自分の芸術に見限りをつけてしまったのだ。彼女はもう踊ることも歩くことも出来ないといい、生きる希望を全く失っていた。カルヴェロは彼女を励まし、生きるために闘わなければいけないと力説した。しかしカルヴェロが舞台にカムバックしようとして失敗したとき、テリーは再び歩くことが出来るようになり、かえってカルヴェロの失敗をはげますのだった。テリーは有名なエンパイア劇場にバレエ・ダンサーの職を得た。そして半年もたたぬうちに座主と監督に認められて、新作バレエの第一ダンサーになることが出来た。そのバレエは若い作曲家ネヴィル(シドニー・チャップリン)の作で、バレエもテリーも大好評を博した。ネヴィルはテリーに全く惚れ込んでしまったが、彼女は完全にカルヴェロに傾倒しており、彼に愛を打明けて結婚しようといいだした。しかし、カルヴェロは2人の齢の差や、自分が下り坂であるのにテリーはいまこそ順境にあることを説いて、2人の結婚など馬鹿げたことだといい、彼女のもとを離れて辻音楽師に落ちぶれて行った。テリーは欧州興行の旅にのぼり各地で絶賛を博した。その間に世界大戦が起こりネヴィルは出征した。テリーとネヴィルが再びロンドンに帰ってから、2人は会う瀬を重ねたが、やはりテリーにはカルヴェロが忘れられなかった。ある日テリーは街路でカルヴェロに会い、むかしの恩人を救おうと彼をエンパイア劇場の舞台に立てるように取り計らってやった。再生の舞台でカルヴェロは昔通りの珍芸を見せた。それは彼のこの世における最後の努力だった。彼は熱演のあまり舞台からころげ落ち致命傷を負って舞台の袖に運ばれた。そして何も知らぬテリーが華やかな脚光を浴びて踊りまくると舞台をみとりつつ息を引きとった。

<-- 以上のストーリーは結末を含んでいます。閲覧注意 -->

 年齢を重ね、過去のようにいかなくなったが、もう一度華を咲かせたい…、この作品はチャップリンの思いもそのまま込めた作品かもしれません。ところどころコメディーはあるものの、この作品は喜劇ではなく、ラストだけ観ると悲劇にも見えますが、単純に悲劇ではなく、なんて申しましょうか、古い木は枯れ、若い花は芽吹くというと表現がおかしいのですが、オイラがまだ入社したてのころにこの作品を観たら、退屈このうえなく感じたかもしれませんが、オイラ自身、社会人になって早20年…。まだ引退までは考えないものの、若い頃に比べて経験値だけはあるのでしょうが、体力や行動力など、やっぱり衰えてきたなぁ…とふと感じることが出てきたので、カルヴェロさんに若干の感情移入ができました。
 前半はテリーとネヴィルが結ばれて、ハッピーな展開ながらカルヴェロは寂しく芸の世界から身を引く…というストーリーを想像していたのですが、実際は、そんなぬるい寂しいストーリーではなかった。「THE END」のテロップが出て、このあとテリーはどれほど悲しんだのか、ネヴィルとは結局結ばれたのか結ばれることはなかったのか…など、想像してしいますが、昔、芸人は舞台で死ねれば本望なんていうことを聞いたことがありますが、カルヴェロさんも一度は栄光を掴み、ひとりの才能ある女性を救って、彼女の大舞台を観た…観る寸前で息をひきとったのか、観ながら息をひきとったのか微妙ですが…、最後の舞台はサクラが仕込まれたようなので、カルヴェロさん自身が最後に一花咲かせたというのは微妙ですが、テリーという大輪を咲かせたし、幸せな人生だったのだろう…と、思いたい。
 ちなみに映画のタイトルになった『ライムライト』というのは、電球が普及する以前に舞台照明に用いられた照明器具のことなんだそうです。昔、「来る夢、来る人と書いて、来夢来人(らいむらいと)」なんて歌があったけど、違ったんですね…。


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