コミュニストさんのコメントから考えてみる

2007年03月13日 | Weblog
前回のエントリーに対して、コミュニストさんと言うHNの方から熱いコメントを頂いたので、自分の考えを書いてみます。

事実を冷静に見ていただきたいと思います! (コミュニスト) 2007-03-11 23:58:36
 1.国政選挙・首長選挙で、与党の横暴を何とか止めたいと思って共産党候補立候補を止めて考えてきた無党派層の願いを多くの場面で裏切ってきた。

(1)では現在の政治の諸問題は共産党の責任と言いたいのですか?さすがにそれはないでしょう!
(2)「与党の横暴」と言いますが、80年の社公合意以降、「共産党を除く」政治が横行してきた!70年代は「保革逆転・伯仲」、80年代は「与野党逆転伯仲」、90年代は「非自民非共産」と変遷してきた30年の歴史は、一貫して共産党排除でした。その完成版が小選挙区制だった。

【私の考え】現在の政治状況の諸問題が共産党の責任のみとは全く考えていませ
      ん。被害者意識が強すぎませんか?

(3)先の総選挙において小選挙区で48%の得票で73%の議席を、民主党は36%の得票で17%の議席を、共産党は7%の得票で議席ゼロでした。

【私の考え】そのぐらいは私でも知っていますので、小選挙区比例代表制が共産
      党にとって不利であり、それが同情すべきである事は言及していま
      す。

(4)では今回の地方選挙で自民党と対決する知事選で、民主党が立候補していない県や相乗りをしている県において、共産党が立候補していることをどのように考えますか?和歌山県では応援してないんですね。

私の考え、全く問題ありません。私のエントリーを読んで下さい。都知事選に吉田
     氏が立候補している事自体を批判しているわけではありません。

(5)管理人様のような主張が、いかに憲法の議会制民主主義と政党政治の原則とかけ離れているか、政策・マニフェスト選挙と言いながら、それを重視しない選挙と選挙後の「なれあい政治」で、一番迷惑しているのは住民ではないのでしょうか?ご検討をお願い申し上げます。

私の考え、そこまで高見から言われる筋合いはありません。私が言いたいのは、共
     産党吉田氏の政策が優れたものでも、浅野批判を他者のブログのコメン
     ト欄を使って展開する行為自体が、吉田氏の印象を悪くしているのでは
     ないか、という事です。

2.1975年の3選の際には、解放同盟を巡って支持基盤の日本社会党と日本共産党の間で対立が起こるなどしていた。社共対立を理由に一時美濃部は不出馬表明、1975年の3選の際には、解放同盟を巡って支持基盤の日本社会党と日本共産党の間で対立が起こる
(1)これは当時解放同盟が何をやったのか、それを理解していないと、判断が違ってしまいますね。
(2)東京では窓口一本化をめぐって美濃部知事が動揺したんです。
(3)ではそれ以外には八鹿高校事件はいかがでしょうか。
(4)最近の奈良市の事件はいかがでしょうか。
(5)最近では長野県御代田町では茂木祐司共産党議員が現職に約1千票の差をつけて当選したのも解放同盟問題でした。
www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-02-19/2007021901_01_0.html

私の考え、私は解放同盟問題に関しては、殆ど知識がないので、私の記述が共
     産党のイメージを損ねたのなら、謝罪します。唯、私が言いたいのは、
     左派はお互いがオレとお前はココが違う、アソコが違うという小異にエ
     ネルギーを使い過ぎ、大同につく事を忘れ、それが無党派層の離反を招
     いたのではないかという事を言いたかったのです。

3.今回の都知事選でも吉田氏を野党統一候補にする夢ぐらい見れたのではないか。共産党は遅すぎた。
(1)吉田氏が「革新都政をつくる会」が擁立することを報じたのは朝日によれば、10月17日付の社会面写真入りで4段抜きです。政策を発表したのは2月18日です。
(2)石原氏は17日付けの「朝日」では6段抜きで「自民推薦返上」と報道。浅野氏は民主の出馬打診「受けぬ」と2段抜きで報道されています。
(3)2月19日付けの「朝日」では「立候補せず」でした。7段抜きでした。この時には吉田氏は政策を発表しているのです。
(4)「打倒石原統一戦線」を構築するのであれば、どういう順序にこそ、スジがあるか、明瞭ではないんでしょうか?

私の考え、エントリーを読んでください。私が共産党が遅すぎた、と書いたのは1
     990年代初頭のチャンスを失した、のではないかという事です。

4.共産党が多くの無党派層から試されているのは今回の都知事選だけではない
(1)「共産党候補が立候補を止めて」喜ぶのは誰で消化。森元首相などは首都東京の議席を共産党に与えてはならないと言っているくらいです。

私の考え、森元首相はサメの脳みそです(笑)。都議会や京都など、共産党が比較的
     強い選挙区ではぜひ、がんばって下さい。だからこそ他者のブログのコ
     メント欄で浅野氏批判をすることや、社民党の保坂氏のタウンミーティ
     ングに共産党支持者が参加し、浅野氏批判を展開するような愚行は共産
     党の印象を悪くするので、止めた方がいいのでは、と考えます。

(2)試されているのは共産党だけではありません!88年の金融ビッグバンの実施法・98年の大型店出店の規制緩和、02年持ち株会社規制全面撤廃とリストラ推進法に民主党(自由党も)賛成してきました。耐震偽装問題の要因となった建築基準法の「改正」模範体したのは共産党だけでした。都議会においては、8年間ずっと石原都知事の応援団で、9日の都議会を見ていただければ明瞭です。まだたくさんありますがオワリにします!

私の考え、民主党の都議会議員の中には胡散臭いヤツがいるなあ、と私も考えてい
     す。個々の法案についての言及は止めます。勉強不足なので。

(3)浅野氏ですが、厚生労働省出身だから福祉は大丈夫と言うような声もありますが、障害者と家族の多くが自立破壊法案と反対した障害者自立支援法にも賛成してきたと言う驚くべき「実績」があります。

私の考え、浅野氏だから、必ず福祉が大丈夫とは私も考えてはいません。誰が結果
     的に都知事になっても(イシハラだけは嫌ですが)、都民が知事に何をさ
     せるかが、重要なのでしょう。ガンガン要求すればいいのです。

(4)日本共産党については、TMやらせ、事務所経費、石原ゴーマン都政の実態暴露、官房機密費などなど、少数政党で、議会質問時間が大きく削られているなかでも、緻密な調査にもとづく自公政権を追い詰めているのではないのでしょうか?議席がもっと合ったなら、予算案の提出など、自公政権を追い詰めることは確実必至です。共産党は「人民の護民官」として自らの存在を位置づけてきた政党だからこそ、少数でも国民の要求実現のためには、民主党などとも、沖縄や国会で共闘してきたのですね。今度もチャンスでしたがね・・・。

私の考え、これからもがんばって下さい。しかし、共産党の東京での基礎票は30
     万から40万ぐらいでしょう。これでは吉田氏が都知事選に当選する事
     はありえません。それが現実だと思います。ですから、私が都民なら浅
     野氏に投票します。宮崎で東国原氏が当選したのは何処の政党にも属さ
     ず、広汎な無党派層の支持を得たからです。東国原氏が共産党に所属し
     ていたら当選はありえなかった、と私は考えます。

以上、私の考えです。コミュニストさんが今後コメントされても、返答はしません。『理屈』の言い合いをしたいのではなく、私という一人の無党派が何となく現時点で共産党にどういう印象を持っているかと言う事を前回のエントリーで書いたからです。当ブログは読者数も少ないですし、何の影響力も持っていませんので、コミュニストさんが心配される必要は全くありません。悪しからず。