公開が待ち遠しかった「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリスト」を観た。
原題は「The Devil's Violinist」
乱れた女性関係やギャンブル・クスリに溺れながらも作曲家として並みはずれた才能を持ち
その超絶技巧は悪魔に魂を売り渡して手に入れたなどと評された稀代のヴァイオリストであるニコロ・パガニーニ。
そのパガニーニを現代のパガニーニといわれるデイヴィッド・ギャレットが
素敵にセクシーに演じているのであるからこれまであったような音楽家の映画とは迫力が違う!
どちらかというとこの方のほうが悪魔に見えるウルバーニを演じているジャレット・ハリスと
シャーロットのアンドレ・デックがいい!
パガニーニ(1782-1840)の生涯については詳細な記録が残っているらしいが、
映画では史実と伝説の部分を上手く絡み合わせているのでとても面白かった。
若冲さん晩年のころに生を受けたパガニーニ、この人もまさに奇想の系譜(笑)
ロンドン公演で英国国歌を凄いアレンジで弾くシーンに魂を抜かれてしまった。