さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

名残の歌舞伎座 -41-

2010年04月21日 | 名残の歌舞伎座
客席に降りる階段

これは今年のお正月「寿初春大歌舞伎」の「与話情浮名横櫛 木更津海岸見染の場」の時のもの。
染五郎丈の与三郎と錦之助丈の鳶頭金五郎が客席に降りてきた。

さよなら公演中は、鞘当も野崎村も両花道にならなかったし、
せめてもの御客さまサービスだったのだろうか?

舞台から階段で降りて客席の通路を歩いて花道にもどる演出で
一番記憶に残っているのは、2001年だったか?
仁左衛門丈と勘三郎丈(当時勘九郎)の「沼津」だ。
いい男の重兵衛(仁左衛門)とヨレヨレの平作(勘九郎)が
絶妙のコンビで大いに客席を沸かしてくれた。
そして仁左衛門丈がすぐ脇を通られる幸運が重なった(笑)