掛川城のすぐ北に、明治に建てられた豪奢な御屋敷があります
宮大工や屈指の職人が造り上げた建物と、息を呑むような建具細工、
室内からも外からも絵画のように鑑賞できる回遊式の枯山水のお庭など…
風鈴の音を聞きながら読書したり、喫茶を楽しんだり、庭を散策したり…
時代をタイムスリップして、静謐な時間を過ごすことができます
着物コスプレで写真を撮りに来る人もあるのだとか!いいですね~
二階の貴賓室からはなんとみごとに掛川城が!
城を望む窓には希少な日本製のステンドグラスを観ることができます
外国のステンドグラスと違って、宗教画ではなく、花鳥風月がなんとも日本らしい
数々の建具の意匠、火灯窓、雪見障子や猫間障子、雨戸の無双窓など、
目を見張る細工の細やかさや美しさには、もう涙が出そうです(>_<)
ふすま紙や取っ手だけでもこんなにあります
日本民藝館でも使われている掛川名産の葛布のふすまも!
手触りもよく、季節ごとにあたたかみや涼をくれる葛布はすてきです
建物を隅から隅まで見て回ると、いろいろなところに目を奪われます
ドアノブから蛇口、スイッチ、蝶番にまで、デザインのかわいらしさ、
素材の持つしっとりとした重厚感が伝わってくる
100年以上の歴史の様々な足跡が、廊下に刻みついている
樹齢を重ねた大きな一枚の杉の扉は、森から切り出されて生き続ける
建物が、人の思いと技と生き様を、人が死んだ後も残している
よい建物は、成熟や老成の美をおしえてくれる
※静かにじっくり観たい方は、平日がおすすめです