数々ある海洋ドキュメンタリーのなかでも一番衝撃を受けた作品
美しく優雅に海中を滑り、アシカの子どもを尾で空中高く跳ね飛ばし、遊んでから捕食するシャチの姿
何週間も氷に閉じ込められ、小さい穴から交代で息をしては生き永らえるイルカの群れと、そのイルカを狙う北極グマ
北極グマの母は、幼い子どもを連れて、数か月間なにも食べていない
数千キロを旅してイワシを追う海鳥と、身を寄せ合って竜巻状になったイワシに群がるサメやイルカ、そしてクジラ
北極海へと一万キロに渡る長い旅に出たクジラの母子の後を追うシャチ
執拗な追跡に母と離された子どもはついに力尽き、母はひとり大海原にとり残される…
深く青い海の中で繰り広げられる無数の生き物たちのドラマは、わたしたちの遥か昔の姿
崇高で純粋で、自分と子孫が生き残るために、ただ生きる、とてもシンプルなドラマ