れんげざ

日々の雑記帳
焼津の小さなタイマッサージ屋です!
お気に入りの場所や好きなお店のご紹介なども☆

鬼滅の刃がとまらない!

2022-05-26 | 本、美術、映画など

鬼滅の刃がとまらない・・・

一年ほど前、甥っ子の付き合いで観始めた「鬼滅の刃」のアニメでしたが、

いつの間にか私の方がハマりこみ、漫画を全巻買いし、映画を観に行き、

もう原作はとっくに完結しているのに、いまだとりつかれたまま!

 

物語が私の好きな大正時代ということ、また魅力的な登場人物たちは

人のために自分の命を懸けられるやさしい心を持った人たちばかり

超人でも天才でもない普通の市井の人たちだったものが、困難の中、

努力して強くあろうとするその姿がたまらなく愛しいのです

 

大正時代というと、第一次世界大戦、日本では文明開化は進んだものの、

農村や漁村、山村など、僻地や田舎はまだとてつもなく貧しく、

そこに関東大震災の勃発、遊郭では遊女が大勢焼き死んで、

社会運動家が虐殺されたり、

軍国化、戦争の影が足音高く着実に近づいてきた時代です

 

鬼殺隊という鬼を殲滅する部隊で命を懸けて戦うのは、

10代から20代の若い子どもたち

そのまっすぐな心は、実際に戦争で散っていった

日本を含め、世界中の戦地に赴いた年若い兵士たちを思い起こさせます

 

鬼滅の刃には熱い名言や名シーンも多く、

何度読んでもその奥深さに恐れ入ります!

 

 

 

この物語の根底に溢れるたくさんの不滅の愛が、

もっともっと多くの人に伝わればいいなあと思います!

 


生活に役立つおすすめ本!

2021-04-13 | 本、美術、映画など

 

最近読んでとてもためになった本が2冊あったので紹介します!

 

まずは、こちらの「お金の大学」

今までお金に無頓着すぎて、毎月どのくらい使っているとか貯めるとか、

ましてや将来のために資産運用するとか、まっっったく考えたことがなかったので…( ;∀;)

後悔すると同時に!この本に書かれていることをほぼすべて、すぐに実行しました!

目から鱗です…みなさんも、もし知らなかったとしたら本当にもったいないです!

これからは学校で金融や投資など全般的なお金の教育が始まるそうです

私たち大人はそんな教育を受けてこなかったのもありますが、

知らなければ知らないまま、損をするとまでは言えませんが、

お金を知ると精神的にも経済的にも豊かになります

家庭に一冊!な良書です(^^)/

 

 

おすすめ2冊目は、健康と美容、ダイエットにも効果的なこちらの本

「空腹こそ最強のクスリ」です!

 

最近体重も増えてきて…年齢相応に老けてもきましたし( ;∀;)

体質改善のために3月頭から夫とふたりで実践し、今1ヶ月たちました!

本来の腸の役割(デトックスと新しい細胞を作る)を発揮させるために

一日のどこかで腸を16時間休ませる(断食)ということで、

私は以前から朝は食べすぎると体調が悪くなるので朝抜きにしましたが

実践するにはみなさんの家庭環境や仕事など、難しい面もあるかと思います

いろいろな健康法がある中のひとつの参考にしてみてください

 

結果、1ヶ月で夫は3キロ、私は2キロ近く痩せました!

食べることへの執着が自然に消えて、

間食やお菓子食いがなくなったことも大きいと思います

一食をやめることでお金と時間が節約され、

何を食べようかと考える脳の容量が減り、精神的にも余裕が出てきました

私の生活習慣と、身体には合った方法でした!

こちらもあわせて、最近のおすすめ本でした(*^-^*)


熊谷守一の宇宙

2019-10-22 | 本、美術、映画など

東京に行くたびに次こそはと思いつつ、いまだ叶わず 熊谷守一美術館

彼の中には彼だけの、宇宙がある

そこに入りたくて浸りたくて多くの人々が彼を訪れたけれど、

彼の意識はただ石ころの中や、蟻の歩くさまや、

庭の筵に寝転がって行く空の上や、草や虫、鳥と、時々人間をかすめるのみ

お国からの文化勲章すら辞退して

無欲の人、仙人などと呼ばれた人だけれど、

欲はただひとつ

自分というものをただ生きさせてもらいたい

・・・そんなことじゃなかったのかな、と私は思っています

人生、無一物 

結局目に見えるものはほとんど持たず、晩年になっても何も惜しくなく、

逆らわず、裸のまま、水のように山のように、

ひたすら憧れる命と暮らしなのです

昨年公開された映画『モリのいる場所』

山崎努さんがモリカズ役で、妻の秀子さんを樹木希林さんが演じ

晩年のモリカズのある一日を淡々と描いた映画ですが、

こちらも素敵でした^^

 

☆追記 熊谷守一美術館に行ってまいりました!

住宅街にひっそり佇む小さな美しい美術館でした

ぜひ訪れてみてください^^


キングダム

2019-05-24 | 本、美術、映画など

気楽な気持ちで映画を観に行ったら、ずがーんとハマってしまいました!

映像、音楽、美術、セリフの美しさ、そして、役者さんたちの熱量・・・!

そそくさと原作である漫画を読み始め、やっとのこと最新刊54巻まで到達いたしました!

なんて楽しい時間だったことでしょう^^ そして、戦争や生き死に、人間とは・・・じっくり考えた日々でした

キングダムの世界は紀元前です 私たちが生きるこの時代は2000年代、

人が殺し合う世界は今も変わらず、略奪、強姦、餓死、虐殺もまたつねに起こり続けています

人の性なのか、これほどの時代が流れてもやっていることがたいして変わらない・・・

でも、それを変えようと、よりよい世界をつくろうと足掻くのもまた人の性なのだろうと思います

ヘルマンヘッセの「シッダールタ」という、ひとりの求道者の姿を描いた小説の中に、

彼の顔が幾重にも変わり、殺す人、殺される人、生き残る人、愛し合う人、また生まれゆく・・・

幾百、幾千の様々な人たちの顔に移り変わり、また彼に戻ってゆくというシーンがあり、

ずっと心に留まっていたこの部分、この小説が、キングダムを読んだ後に自然と氷解してゆきました

 

「すべての現象、すべての悩み、すべての快楽、すべての善と悪、すべてがいっしょになったのが世界だった」

 

キングダムの漫画の中で、人の本質は光だという描写があり、

時代や立場や状況次第でいくらでも変えられてしまう正義、正しさのようなもの、敵だとか味方だとか

そうではなく、「私が信じる最善の道」 「そのためにできることをする」

そのことだけが、人が生きている瞬間にできることなのかなぁと思いました

 

大きな大局の中で、私たちは光であり影であり、向かい合う人々は私そのもので、

私そのものも集合的な存在の中の一部なのだとしたら・・・

 

バカ熱い、魂の入った物語、音楽、映画、小説、漫画、

すべてを産み出すクリエイターの方々に、心からの感謝をささげます!!

 

☆お写真は映画のパンフレットより頂きました


ムンクとは誰か

2018-11-07 | 本、美術、映画など

ただいま東京都美術館で開催中のムンク展、その圧倒的な世界観!

ああ、これは私の世界だ、と一歩踏み入れた瞬間にわかるもの、

そこに出会ったとき、生の喜びと苦悩が混ざり合って、

純粋な真の快楽につながる気がします

 

有機物も無機物も混ざり合い、融和し一体となって無限の生命体になる

それは不安と恐れと不気味さと…どこかに恍惚が隠れている

 

ふっと思い出したのは諸星大二郎先生の傑作短編、「生物都市」

これはハッピーエンドなのかアンハッピーエンドなのか…

でも私はこれこそが私の求めている世界なのではと思ったりもしました

個としての意識も肉体もすべてがなくなって…

あの不思議な陶酔感がムンク展でよみがえり、

そのことについて考えていました

 

ムンクの絵はおぞましさの中に美しさ、不安の中に安寧、

そして諦観の中に光を感じるのです

 

展示の最後に、最晩年の自画像

針のない時計と空のベッドに挟まれるように立つ老人のムンク、

その背後には彼が描き続けてきた無数の絵画、ムンクはこれを私の子どもたちと呼んでいた

絵を描き続けるためには孤独でならないと独身をとおしたムンクの子どもたち…

 

「 我々は誕生の時に、すでに死を経験している

これから我々を待ち受けているのは、人生のなかで最も奇妙な体験、

すなわち死と呼ばれる、真の誕生である 」

 


赤毛のアンとコペルくん

2018-10-21 | 本、美術、映画など

安野光雅さんの挿絵、岸田衿子さんの訳の「赤毛のアン」を新刊本コーナーで見つけた!

「100分de名著」で今やっている赤毛のアンは、脳科学者、茂木さんの解説のおもしろさもあり、

今までなぜか手に取らなかった世界の名作を読んでみる気になりました

結論から言いますと、とても素晴らしい本でした!

最近読んだ本でやはり読了後になんと素晴らしい本だったろうと放心したものに、

梨木香歩さんの「僕は、そして僕たちはどう生きるか」という本があります

これは、漫画化によりベストセラーに返り咲いた昭和の名著、

吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」という本へのオマージュだと感じます

「赤毛のアン」を読み終わった時に、

言葉にならないきらきらとしたものに包まれて

ぼーっとしている心にふっと流れてきたものは、この2冊でした

そして何気なく安野光雅さんのあとがきを読んだとき、

まさにそれと同じ現象が安野さんに起こったことが書かれており、とてもびっくりしたのでした!

子どもだけでなく、これはすべての人に、今を生きているすべての人にとって素晴らしい本になるはずです

とても嬉しかったので、そのことを書きたくなりました


秋野不矩美術館と藤森照信

2018-08-14 | 本、美術、映画など

浜松市天竜にある秋野不矩美術館は、わたしの大好きな美術館のひとつ

ただいま藤森照信展をやっているので、これは行かねば!

この美術館も、そして掛川にあるねむの木学園のこども美術館も、

フジモリケンチクなのです!

今回、展覧会に合わせて、なんと茶室ができておりました!

茶室…?この昆虫のような、宇宙船のような…

イノシシがモチーフであったようです!すてき!(笑)

藁をたっぷり練り込んだ外壁と、天竜杉の組み合わせがもううっとり…

これはなんだろう…と下を見ると、まるく石砂利が敷いてある

雨どいだ!雨どいには目がないけれど、こんなのはじめて見る

さすがフジモリさん!これは真似できません!

 

館内は、さらにフジモリケンチクの真骨頂です

漆喰の壁いっぱいに広がる秋野不矩の「オリッサの寺院」、カジュラホの路地裏…

裸足で大理石の上を歩き、絵の前に立つと、インドのあの赤茶けた風景や、熱い乾燥した風や、

あの匂いがよみがえってきて、体ごと魂ごと連れ去られてしまう

 

この場が、不矩の絵のためだけに作られた極上の空間であることがわかる

建築家と、画家と、絵と、なんという奇跡かと思う

日本中、世界中、まだまだ行きたいところがいっぱいあって、

そのための人生であっても悔いなしと思ってしまうほど


極上の漫画!

2018-05-15 | 本、美術、映画など

素晴らしい漫画を見つけましたので、お知らせいたします(笑)

「プリンセスメゾン」 池辺葵

かわいらしいふにゃふにゃした絵柄と、普通の女たちの暮らしや生き方を描いたストーリー

何の気なしに油断して読み始めたら、陥落いたしました

ズドーン!ときにダバダバっと(涙)

言葉にならないもの、なので感想はうまく書けません

 

感受性を崩壊させてくる女性漫画、最近とても増えました

文学のひとつのジャンルとして数えたいくらい!

昔は言葉にならない普遍的なものを文字で綴って、それが文学になったけれど、

今は文字と、さらに文字に匹敵できないような一枚の絵!

空しさ、哀しみ、憤り、喜び、慈しみ、言葉にできない感情を表す、たった一枚の絵…

絵があると想像力を失うなんてことは決してない!!

そう確信した漫画です

 

「この世界の片隅に」 「夕凪の街 桜の国」 こうの史代

小劇場から口コミでだんだん広がり、日本中に静かな感動をもたらした映画の、原作漫画です

映画を観た人も、あらためて本を手に取っていただきたい!

戦前、戦中、戦後の時代を生きた、普通の(ちょっとぼーっとした)主婦の、暮らしの物語です

舞台が広島だからか、恐ろしい悲しいことを想像しがちですが、この物語に

そんな残酷な真実をさらに突き付けるような強引さも、強迫も、

戦争や平和に対する大義的なメッセージ性も、なーんにもありません

ただただ、すずちゃんは、まわりの人を愛して、がんばって生活して生きているだけです

でも、そのことだけが、どれだけ人に幸福感を与えるか、その幸せを思って泣いてしまうのです

 

 「夕凪の街 桜の国」 はまた別のお話ですが、こちらはぜひ、

「この世界の片隅に」を読む前にどうぞ

こうの史代という人の、凄さを知らされた一冊です


石垣りん

2018-03-27 | 本、美術、映画など

会ったこともなく生きた時代が違っても、なによりも大事だと思う人たちは、本の中にいる

その人たちは、私に喜びと哀しみと共感と、熟考する穏やかな時間を与えてくれる

 

日常の中からはなかなか拾えない魂のかけらが、本を開くとぼろぼろ手の中に落ちてくるので、

もうわたしはいつひとりになっても、本棚さえ死守できるのであれば大丈夫!とさえ思ってしまっている…

 

石垣りん

彼女の詩やエッセイのなかには、言葉にできない感動が、表現できない感情があふれていて、

わたしはどこでもいいから本を開ける 開けたところを読む すると時間は過ぎていて、いつのまにか泣いている

その繰り返し、たぶん生きている限り、何十年後も繰り返す気がする だから、わたしはりんさんをお母さんのような、

お姉さんのような、友達のような、恋人のような、幾度も巡り合う人だと勝手に思っているのだ

大好きな詩には付箋を貼らずにはいられない!

誰か、本屋さん、編集者さん、石垣りんさんをもう一度、この世に戻してください!

大勢の人が、りんさんに会えますように…


戦争中の暮しの記録

2016-09-27 | 本、美術、映画など

「とと姉ちゃん」がついに最終週です!

今日の放送、花山さんの取り組み始めた市井の人々の戦争の記録は、本になっています

初版発行は昭和44年8月15日、今から47年前に世に出た本です

普通ならば、すでに絶版、古書市場でも手が届かなくなっていてもおかしくないものが、

いまだ再版され続け、新書店で定価のまま手に入れることができる

これはすごいことだと思います!

祖母や母が読んだそのままを、娘も孫もそのまま読むことができる

これからずっと本とともに暮らし、時々思い出して数ページをめくる、そんな本であれば、

わたしたちはもう、戦争を繰り返すことはないのだと思います


素晴らしき女性たちの軌跡

2016-09-12 | 本、美術、映画など

古本屋をふらふら、掘り出し物を探すのがわたしのささやかな楽しみの時間

繰り返す発掘の中で、どうしても時代に忘れてほしくないと思った素晴らしき女性たち…

画家であり絵本作家である、いせひでこさんのエッセイ 

ゴッホや宮沢賢治、星野道夫…あの、わたしたちの魂に沿って歩くような風景が、

ひでこさんの言葉から溢れ出て、読んでいるこの時間が悲しいほどに大事だと思う

きらきらひかる絵の具、目の奥に映る思い出のような人たちのデッサン

絵本は、振り仮名もなく、子どもひとりでは読むことはできない

まずはこの一冊の絵本から、ぜひ

 

生命科学者であり国際的な研究者でもあった、柳澤桂子さん

30年を超す難病のために、痛み苦しみぬいて、それでも家族や仕事を手の中に生き切った

この本には桂子さんの写真がいっぱい載っている 美しい涼やかなお顔…

逃げることのできない苦痛を忍ぶことで、たどり着いた、深い心の海を示してくれる

 

次の2冊は、神保町の古本屋街でみつけた本

古書コレクターでもないので敬遠していた神保町ですが、行ってみると、やはり本の森

田舎の本屋さんではお目にかかれない垂涎本が所狭しと…いくつか発掘することができました^^

頬をはたかれるような詩のことば、内臓を剥き出しにされたかのような痛みと慟哭

茨木のり子さんを知るまでは、詩にこんな力があることを、想像していなかった

この本は詩集ではなく、のり子さんの家、生活道具、そういった暮らしのものたちが写っている

これらは時に雄弁に、絵や文章といったものよりも、その人となりを暴き出す

わたしの知らなかった詩人の、人間の部分が、あたたかく広がった

 

 

銅版画家の山本容子さんを特集した雑誌「Switch」1994年3月号

10代の頃、手にとった吉本ばななの「TUGUMI」の装丁、あれが容子さんの作品だと気付いたのは、ずっと後

美しき、孤高の芸術家、男物の白いシャツ、その足元には犬、海辺を歩く…

そんなイメージだった容子さん、やはり、かっこいい! 女の、生き物のエネルギーが満ち満ちて

なんとセミヌード写真から、ロングインタビューまで、これは生涯手放すまいぞ

 

 本屋を巡るたびに、取りこぼしていた輝くものたちが指の隙間にひっかかる

素晴らしき人たちの、素晴らしき生きる様が、どうして忘れられようかと思う

むかしも、今も、これからも、永劫に読まれ、鑑賞され続けてほしい


ヘルマン・ヘッセ

2016-05-23 | 本、美術、映画など

 

昔読んでいて、読まなくなって、また読むようになる作家がいる

ヘルマン・ヘッセもそのひとりになりそう 「メルヒェン」

新しい物語ではないのに、いまさらなのに、目の前に一本道が通ったよう

世界が、すこしわかってくる ハッと気づく 

ヘッセの愛と死について考える…

 

ちょうどそんな時、友人が突然ヘッセのエッセイ集を持ってきた

「なんかたぶん今読みたいかなと思って」

ヘッセを読むのはまさに15年ぶり、友人と出会って5年、ヘッセの話はしたことなかった

彼女のインスピレーションにはいつも驚かされる!

万事こんな感じで、わたしが必要なものを持ってひょっと現れるのだ

 

そしてやはり、この本はわたしにとって大事なものになりました


大橋鎭子さん

2016-04-03 | 本、美術、映画など

わたしの生涯の宝物である、「すてきなあなたに」

当たり前の暮らしのなかの、ひとつひとつの小さなきらめきを手のひらに

そっとわたしたちに渡し続けてくれた大橋鎭子さんの言葉です

なんとその鎭子さんが、明日からNHK朝のドラマのモデルとなって登場します!

今まで朝ドラ観たことなかったけれど、これはびっくり!嬉しくて、ぜったいに観ます!

 

「暮らしの手帖」の理念は、読者や消費者の目になって、ほんとうに必要な、大事なことを伝えること

だから雑誌のどこにも、スポンサー企業の広告が入っていないのです

今はテレビも雑誌も新聞も広告ばかり、企業に不利なことは口が裂けても言えないのです

テレビ番組を観ていると、スポンサーは製薬会社か食品会社が多い

身体や心に直結する、命の源を、わたしたちは容易に握られているんだなぁと思います

 

美意識も貞節もはぎとられ、経済一辺倒に転がり落ちた戦後日本、バブルの騒音の中でも、

企業の脅迫や甘言にも乗らずに、ただただ誠実に雑誌を作り続けた

そういう人たちがいて、今もその雑誌は次なる人たちの手で、こんこんと続いているのです


ザ・トゥルー・コスト

2016-03-22 | 本、美術、映画など

華やかなファッションの世界、わたしたちの身体を彩る美しい服、心を楽しくさせるショッピング…

その裏ではどんなことが起こっているのか、ファストファッションや、ファッションだけじゃない、

汚染される種や食物や、水や、大地や、労働環境に殺される人々…

地球規模の危機を間近に感じる映画です

物質主義の行きつく先にいるわたしたちが、

ほんとうにこれからどうしたらいいのか、わからない

観ていて自然に涙がでてきます ほんとうにどうしたらいいんだろう?

THE TRUE COST 

※写真はHPより転載させていただきました


漫勉

2016-03-01 | 本、美術、映画など

はー!ついに「浦沢直樹の漫勉」シーズン2がはじまります!

漫画家の手元をひたすら映し続け、浦沢さんとマニアなトークを繰り広げるという地味~にみえて

熱量マックスの、今までありえなかった漫画家密着ドキュメントです

漫画好きならば卒倒寸前、奇跡の大作家たちの、お顔、手元、発言、制作途中の原稿…

番組の端から端まですべてが、後世に残すべきお宝物です

たとえば、きわめて優れた美しいものや、その裏の醜いもの、隠れているもの、

目に見えるものだけではなく、見えないものを感じさせる何かがあるものを芸術というならば、

漫画は本来芸術じゃないけれども、芸術に近づいていってる気がする

漫画の歴史を追うと、一冊の分厚い思想書に勝る発見があるのではないか、と思ってしまう

小説も漫画もひたすら乱読、活字や絵がなくなったら生きていけないわたしにとって、

作家という人たちは、酸素や水と同じに神様からの恵みそのもの

創り出す仕事をしている人たちに、エールと感謝!

世田谷文学館、熱いです!