会ったこともなく生きた時代が違っても、なによりも大事だと思う人たちは、本の中にいる
その人たちは、私に喜びと哀しみと共感と、熟考する穏やかな時間を与えてくれる
日常の中からはなかなか拾えない魂のかけらが、本を開くとぼろぼろ手の中に落ちてくるので、
もうわたしはいつひとりになっても、本棚さえ死守できるのであれば大丈夫!とさえ思ってしまっている…
石垣りん
彼女の詩やエッセイのなかには、言葉にできない感動が、表現できない感情があふれていて、
わたしはどこでもいいから本を開ける 開けたところを読む すると時間は過ぎていて、いつのまにか泣いている
その繰り返し、たぶん生きている限り、何十年後も繰り返す気がする だから、わたしはりんさんをお母さんのような、
お姉さんのような、友達のような、恋人のような、幾度も巡り合う人だと勝手に思っているのだ
大好きな詩には付箋を貼らずにはいられない!
誰か、本屋さん、編集者さん、石垣りんさんをもう一度、この世に戻してください!
大勢の人が、りんさんに会えますように…