【あらすじ】
北欧を旅行していたパン職人・白石ゆーこは身ぐるみ剥がされ、下着姿で極寒の中をさまようことになってしまう。
見かねた魔女の老婆に魔法のマントを売ってもらったゆーこは、無事帰国。
その後、マントに宿っていた妖精・エイルが姿を現す。
エイルをあっさりと受け入れたゆーこは、彼女との共同生活を始めるのだった。
【登場人物】
○メインキャラ
白石ゆーこ
商店街のパン屋で働く、パン職人。31歳。
職人としての腕前は一流だが、仕事を離れるととたんに凄まじいドジっ子と化す。
天然ボケで一見流されやすそうに見えるが、実際には自分の意見を決して曲げない強い精神の持ち主。
(みもり曰く「ゆーこは基本温厚だが、ケンカすると無敗」)
パン以外の料理も上手いのだが、パンがあまりにも美味であるため相対的にまずく感じてしまう。
終盤において、誠士郎と婚約する。
エイル
魔法のマントに宿る妖精。
元は森の中に住む精霊だったが、おばーちゃんに捕獲されマントに封じられる。
しかし染色に失敗して真っ黒になってしまい、見切り品として倉庫に置かれていたところを120万円でゆーこに売却される。
(ゆーこは値段に納得していたが、後のイリヤの反応からしてそうとうなぼったくりだったようである)
妖精として実体化したときの姿は、長髪を複雑に編み込み民族衣装風の服装をした少女。
食事の際は食べ物からエネルギーだけを吸い取るが、味は感じることができる。
なお彼女の食べたものは外見こそ変わらないものの、中身は砂のように変化しておりとても食べられたものではなくなる。
終盤、ゆーこの圧力に屈したおばーちゃんが扱いの悪さを謝罪したことにより、対等な立場になったと見なされ精霊としての力を取り戻す。
その際にゆーこに売られたことで消えていたイリヤとの約束の記憶を思い出し、苦悩の末イリヤに引き取られることを選んだ。
初めてゆーこに名乗ったとき名前を聞き間違えられたため、彼女からは終始「エルちゃん」と呼ばれている。
上條みもり
ゆーこの親友で、同じく31歳。
実家は神社で、オタクの父、50歳でありながらとても若々しい母、厳格な祖父と共に暮らしている。
エイルが来るまでは危なっかしいゆーこの面倒を見ており、ゆーこによればみもりがいなければ死んでいたことが28回はあったらしい。
父親の影響もあり、ゴスロリを愛好していた時期があった。
恋愛面ではすでに枯れており、神社を継ぐのにふさわしい霊感を持つ男性とお見合いで結婚すればいいと考えている。
イリヤ
おばーちゃんの孫。17歳。
口調や外見は一見きつそうだが、実際には礼儀正しく客観的な思考のできるいい子である。
自分が引き取る予定だったエイルが売られてしまったことを知り、あらかじめ留学のために貯めていた資金で来日。
ゆーこの家に乗り込むが、結局平和的な話し合いでいずれエイルを買い戻すということで決着する。
その後みもりの実家にて住み込みでバイトしつつ、高校に通うことに。
日本のアニメやファッションが大好きなオタクで、みもりにはツインテールの髪やフリルの多い服装から即座にその事実を見破られていた。
○パン屋
三笠誠司
パン屋で働くパティシエで、見た目は爽やかな美青年。
しかしその実態は、危ないほどにゆーこにあこがれる熱狂的なファン。
ただし恋愛感情はなく、ゆーこが結婚しようが退職しようが今より幸せになるならそれでいいと考えている。
当初はエイルを敵視していたが、ゆーこのために働く姿を見て高く評価するようになる。
佐々木
パン屋の店長。眼鏡をかけた、温厚そうな顔立ちの中年男性。
調理パンの具材を担当する。
太田
パート店員。見た目はステレオタイプのおばちゃん。
ゆーこを言いくるめて自分のシフトを代わってもらおうとするが、彼女が予想外の思考に走ったため失敗に終わる。
この行動が誠司の逆鱗に触れ、(具体的な方法は不明だが)退職に追い込まれたらしい。
○一条財閥
一条誠士郎
一条コーポレーションの御曹司。
弟が迷惑をかけたことの謝罪のためにパン屋を訪れ、ゆーこと出会う。
その後徐々に距離を縮め、婚約に至る。
真面目で誠実だがその分頭は堅く、柔軟な発想は苦手。
一条社長(しろなが)
最近商工会の会長に就任した、誠士郎の異母弟。
サングラスにチャラい服装、さらに子供っぽい言動と非常に不真面目な雰囲気を纏っている。
現在の役職は場を盛り上げる才能に期待した誠士郎が任じたものだが、
周囲が自分を疎む兄の支持者だらけという状況のせいで閑職に飛ばされたものと思い込み、腐っていた。
職権を濫用して開店前のパン屋で限定パンを購入するもののエイルの制裁を受け、その後ゆーこに諭されたことで前向きに生きるようになる。
この一件でゆーこを気に入っていたため彼女と兄が親密になりつつあることを知ったときは取り乱したが、
「ゆーこさんが義理の姉になるんだぞ」という誠司の言葉で立ち直った。
名前は誕生当時愛人だった母(現在は後妻に入っている)が、野心むき出しでつけたもの。
自らが企画したイベントを大成功させており、イベンターとしての実力は兄の期待に違わないもののようである。
○その他
おばーちゃん(ヘレナ)
ゆーこにエイルを売却した、魔女の老婆。
作中では「おばーちゃん」「お婆さま」としか呼ばれず、本名は単行本巻末の登場人物紹介で判明した。
時代の流れか魔法用品店が次々と廃業する中、カラフルな魔法のマントを開発したことで生き残った。
真っ黒なエイルに対する評価が異常に低かったのは、その経験のためである。
イリヤに対しては若返りの薬で容姿を変え、「ミス・メリーウェザー」を名乗って魔法薬を依頼することで間接的にお小遣いをあげていた。
(孫の中で唯一魔女を継ぐことに積極的なイリヤを、他の孫に気づかれずにひいきするための策である)
イリヤ同様にオタク気質があるようで、来日した際はアイドルのコンサートに行くのを楽しみにしていた。
ミヨ
パン屋の常連客である高校生。
ゆーこを姉のように慕っている。
誠司とはゆーこさんに対する思いは共通しているものの、「ゆーこさんの邪魔にしかならない」として嫌われている。
転校してきたイリヤとすぐに打ち解け、友人になった。
北欧を旅行していたパン職人・白石ゆーこは身ぐるみ剥がされ、下着姿で極寒の中をさまようことになってしまう。
見かねた魔女の老婆に魔法のマントを売ってもらったゆーこは、無事帰国。
その後、マントに宿っていた妖精・エイルが姿を現す。
エイルをあっさりと受け入れたゆーこは、彼女との共同生活を始めるのだった。
【登場人物】
○メインキャラ
白石ゆーこ
商店街のパン屋で働く、パン職人。31歳。
職人としての腕前は一流だが、仕事を離れるととたんに凄まじいドジっ子と化す。
天然ボケで一見流されやすそうに見えるが、実際には自分の意見を決して曲げない強い精神の持ち主。
(みもり曰く「ゆーこは基本温厚だが、ケンカすると無敗」)
パン以外の料理も上手いのだが、パンがあまりにも美味であるため相対的にまずく感じてしまう。
終盤において、誠士郎と婚約する。
エイル
魔法のマントに宿る妖精。
元は森の中に住む精霊だったが、おばーちゃんに捕獲されマントに封じられる。
しかし染色に失敗して真っ黒になってしまい、見切り品として倉庫に置かれていたところを120万円でゆーこに売却される。
(ゆーこは値段に納得していたが、後のイリヤの反応からしてそうとうなぼったくりだったようである)
妖精として実体化したときの姿は、長髪を複雑に編み込み民族衣装風の服装をした少女。
食事の際は食べ物からエネルギーだけを吸い取るが、味は感じることができる。
なお彼女の食べたものは外見こそ変わらないものの、中身は砂のように変化しておりとても食べられたものではなくなる。
終盤、ゆーこの圧力に屈したおばーちゃんが扱いの悪さを謝罪したことにより、対等な立場になったと見なされ精霊としての力を取り戻す。
その際にゆーこに売られたことで消えていたイリヤとの約束の記憶を思い出し、苦悩の末イリヤに引き取られることを選んだ。
初めてゆーこに名乗ったとき名前を聞き間違えられたため、彼女からは終始「エルちゃん」と呼ばれている。
上條みもり
ゆーこの親友で、同じく31歳。
実家は神社で、オタクの父、50歳でありながらとても若々しい母、厳格な祖父と共に暮らしている。
エイルが来るまでは危なっかしいゆーこの面倒を見ており、ゆーこによればみもりがいなければ死んでいたことが28回はあったらしい。
父親の影響もあり、ゴスロリを愛好していた時期があった。
恋愛面ではすでに枯れており、神社を継ぐのにふさわしい霊感を持つ男性とお見合いで結婚すればいいと考えている。
イリヤ
おばーちゃんの孫。17歳。
口調や外見は一見きつそうだが、実際には礼儀正しく客観的な思考のできるいい子である。
自分が引き取る予定だったエイルが売られてしまったことを知り、あらかじめ留学のために貯めていた資金で来日。
ゆーこの家に乗り込むが、結局平和的な話し合いでいずれエイルを買い戻すということで決着する。
その後みもりの実家にて住み込みでバイトしつつ、高校に通うことに。
日本のアニメやファッションが大好きなオタクで、みもりにはツインテールの髪やフリルの多い服装から即座にその事実を見破られていた。
○パン屋
三笠誠司
パン屋で働くパティシエで、見た目は爽やかな美青年。
しかしその実態は、危ないほどにゆーこにあこがれる熱狂的なファン。
ただし恋愛感情はなく、ゆーこが結婚しようが退職しようが今より幸せになるならそれでいいと考えている。
当初はエイルを敵視していたが、ゆーこのために働く姿を見て高く評価するようになる。
佐々木
パン屋の店長。眼鏡をかけた、温厚そうな顔立ちの中年男性。
調理パンの具材を担当する。
太田
パート店員。見た目はステレオタイプのおばちゃん。
ゆーこを言いくるめて自分のシフトを代わってもらおうとするが、彼女が予想外の思考に走ったため失敗に終わる。
この行動が誠司の逆鱗に触れ、(具体的な方法は不明だが)退職に追い込まれたらしい。
○一条財閥
一条誠士郎
一条コーポレーションの御曹司。
弟が迷惑をかけたことの謝罪のためにパン屋を訪れ、ゆーこと出会う。
その後徐々に距離を縮め、婚約に至る。
真面目で誠実だがその分頭は堅く、柔軟な発想は苦手。
一条社長(しろなが)
最近商工会の会長に就任した、誠士郎の異母弟。
サングラスにチャラい服装、さらに子供っぽい言動と非常に不真面目な雰囲気を纏っている。
現在の役職は場を盛り上げる才能に期待した誠士郎が任じたものだが、
周囲が自分を疎む兄の支持者だらけという状況のせいで閑職に飛ばされたものと思い込み、腐っていた。
職権を濫用して開店前のパン屋で限定パンを購入するもののエイルの制裁を受け、その後ゆーこに諭されたことで前向きに生きるようになる。
この一件でゆーこを気に入っていたため彼女と兄が親密になりつつあることを知ったときは取り乱したが、
「ゆーこさんが義理の姉になるんだぞ」という誠司の言葉で立ち直った。
名前は誕生当時愛人だった母(現在は後妻に入っている)が、野心むき出しでつけたもの。
自らが企画したイベントを大成功させており、イベンターとしての実力は兄の期待に違わないもののようである。
○その他
おばーちゃん(ヘレナ)
ゆーこにエイルを売却した、魔女の老婆。
作中では「おばーちゃん」「お婆さま」としか呼ばれず、本名は単行本巻末の登場人物紹介で判明した。
時代の流れか魔法用品店が次々と廃業する中、カラフルな魔法のマントを開発したことで生き残った。
真っ黒なエイルに対する評価が異常に低かったのは、その経験のためである。
イリヤに対しては若返りの薬で容姿を変え、「ミス・メリーウェザー」を名乗って魔法薬を依頼することで間接的にお小遣いをあげていた。
(孫の中で唯一魔女を継ぐことに積極的なイリヤを、他の孫に気づかれずにひいきするための策である)
イリヤ同様にオタク気質があるようで、来日した際はアイドルのコンサートに行くのを楽しみにしていた。
ミヨ
パン屋の常連客である高校生。
ゆーこを姉のように慕っている。
誠司とはゆーこさんに対する思いは共通しているものの、「ゆーこさんの邪魔にしかならない」として嫌われている。
転校してきたイリヤとすぐに打ち解け、友人になった。