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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

亀の子たわしと商標

2015-05-28 09:25:37 | 日記

「亀の子たわし」の商品開発について、昨晩、某TVを見ました。亀の子たわしは、発明されてから既に100年以上が経っており、現在でも年間600万個を売り上げている商品だとか。何気なくみている亀の子たわしですが、あらためて100年以上売れているのには驚きました。すごいですね。

TVでは、創業者は、当初「亀の子たわし」の模造品を排除しようとしたのですが、裁判にかかる費用が嵩みなかなか上手くいかなったようです。そこで、パッケージを改めて、このパッケージが「亀の子束子だ」と分かるようにして、お客さんの意識に刷り込んでいったそうです。その時、商標権を取得したそうです。このパッケージもブランド戦略の一つなんですね。

知的財産と言うと、特許だけが注目されがちですが、商標や、パッケージデザイン(意匠登録)も重要です。そして、なにより発明者である創業者の方のこだわり、つまり熱い思いが、時代を超えて、脈々と続いているのがやっぱりすごいなと思いました。これからは、更に商品開発に工夫を重ねたいとの会社のコメントがさわやかだったよ。