旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

真赤に咲き渡る "曼珠沙華" 川越線を完乗!

2018-09-24 | 呑み鉄放浪記

 清流高麗川が蛇行する河岸に500万本の「曼珠沙華」が赤いじゅうたんを敷きつめる。
巾着田曼珠沙華公園は、川越線の終点から路線バスで10分ほど。

秋分の3連休、ふらりと川越線で散歩にでかける。

副都心を繋いできた埼京線の10両編成が大宮駅の地下ホームに滑り込む。
20分に1本、快速はそのまま川越線に乗り入れる。この先は単線になるのでこれが精一杯。 

進行方向を西に転じた10両編成が再び荒川鉄橋を渡ると、ほどなく川越に到着する。
中線にはバトンを引き継ぐ八王子行きの4両編成が待っている。 

小江戸・川越はいつ訪れてもたいへんな賑わいだ。外国人観光客も多い。
鬼瓦の屋根、黒漆喰の壁、分厚い観音開きの扉、蔵造りの「一番街」の町並みを歩く。
まるでタイムスリップしてしまったかの様な感覚になる。 

蔵造りの町並みにひときわ高く聳えるのは「時の鐘」。川越のシンボルだ。
酒井忠勝に創建された江戸時代初頭から、城下の町に時を告げ、庶民に親しまれてきた。

 
 

 鏡山酒造の跡地あたりに、真っ昼間から大衆酒場が口を開けていた。
店先で焼とりを炙る匂いが通りへ流れてくる。つい誘われて、冷たい生ビールなど一杯。 

 ほろ酔って川越駅。オレンジとグリーンのラインを纏った4両編成で旅の続き。

4両編成は入間川鉄橋を渡って、武蔵野の風景を西へ向かう。
迫る山並みを目前に大きく左カーブを切る。進行方向を南に転じると終点の高麗川駅だ。
高崎発の気動車から乗り継ぎ客を待って、4両編成は八高線に乗り入れ八王子へと去る。 

 ハイカーで賑わう小さな高麗川駅、20分後に出発する巾着田経由のバスの列に並ぶ。 
結局のところ、現地までは2時間弱。渋滞で道路は進まずダイヤも来ないし動かない。 
すでに暮れかかる巾着田。でも真赤に咲き渡る「曼珠沙華」は幻想的で美しい。 

川越線 大宮~高麗川 30.6km 完乗

曼珠沙華 / 山口百恵 1978



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