旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

イスラムとカトリック美の競演 / コルドバ

2013-06-20 | 旅行記

 アトーチャ駅09:00発、AVE2090でアンダルシアへ向かう。
荷物置き場にスーツケースを収め、Preferente の革張りシートに自分の座席を見つる頃、
セビーリャ行きはごく軽い振動を残してプラットフォームを静かに滑り出す。
列車は市街地を抜けるとスピードを上げ、窓の景色が猛烈なスピードで流れはじめる。

Preferente は横3列の座席配置、国際線エコノミークラス程度のミールサービスがある。
中間車両は動力車になっていないので極めて静かで快適な乗り心地だ。
コルドバまでは所要1時間50分、向日葵畑を見ながら果てしない丘陵地帯を往く。

カラオーラの塔をくぐり、グアダルキビル川をローマ橋で渡るとコルドバの町に入る。
8世紀に後ウマイヤ朝(西カリフ帝国)の首都として栄えた古都コルドバでは、
栄華を謳歌したイスラム時代の遺構を見ることができる。

世界遺産メスキータは785年、アブデラマン1世によって建てられた世界最大級のモスク。
キリスト教徒の国土回復後、カルロス5世によって再びカテドラルに改造されるのだが、
モスクの遺構が一部残され、イスラムとカトリックの美が競演している。

     
     

イスラム教徒が祈りを捧げる「ミフラーブ」は、メッカに向けて祭壇が立てられている。
神聖な祈りの空間は、壁を金色のモザイクで飾りイスラム聖典コーランの一部が刻まれ、
天井部分は美しい幾何学模様の装飾が施されている。

     

キリスト教徒によって造られた「マヨール礼拝堂」はミフラーブと向かい合う形になる。
完成に250年を費やした関係で、ルネッサンス様式、ゴシック様式などが混合している。

     

日時計となるステンドグラスの彩が床に光を落とす。これほどキレイに映るのは珍しい。
イスラムとカトリックの奇妙にも美しい共演を見せてもらったメスキータだ。

メスキータの北側には旧ユダヤ人街、迷路のように道が入り組んで広がっている。
美しい花の小鉢が飾られた白壁の街並みは、路地ごとに様相を変えるステキな散歩道だ。



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2 コメント

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Unknown (marisaxmarisa)
2022-03-22 13:37:15
こんにちは😃
AtochaとかCórdobaとか、私にとって懐かし過ぎるコトバや写真が見られて嬉しい💓💓💓
また、ゆっくり見せてくださいね😻
Unknown (呑み人)
2022-03-22 19:36:12
@marisaxmarisa こんばんは。
懐かしい投稿にコメントいただきありがとうございます。
marisaxmarisaさんも、あちらこちらにお出掛けのようですね。
私もお邪魔させていただき、ゆっくり拝見してみます。
よろしくお願いします。

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