旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

紅梅と煮込みおでんと缶ビールと 東武・越生線を完乗!

2016-02-20 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 東武越生線は、東上本線の坂戸から分岐して越生までの7駅11kmを走っている。
車両は4両編成のワンマン運転仕様、東上本線の小川町~寄居間と同じだ。
プラットホームは1・2番線が割り振られている。懐かしの旧塗装の車両が入線して来た。

越生線は1区間を除いて単線だ。それでも15分間隔で正確にシャトル運転をしている。
4両編成は2度の行き違い交換を経て、坂戸~越生間を17~20分で駆け抜ける。

越生は木造平屋建て典型的な田舎の駅舎、駅前は閑散としている。
今日は梅まつりの「越生梅林」を訪ねようと思う。ところが次のバスまで50分待ち。
当然歩くという選択肢になる。目的地は越辺川(おっぺがわ)沿いを上流へ3kmだ。

2ヘクタールの園内には、白加賀、越生野梅、紅梅など約1,000本が植えられている。

見頃はもう1週間ほど後だろうか、梅の花は3~5分咲きといったところ。
とにかく紅梅の「紅」が美しい。カメラを単色強調モードにして撮ってみるのだ難しい。

白加賀の枝の下、ちょっとした屋台村がある。
お好み焼き、焼き鳥、焼きそば、たこ焼きなどテキ屋の店に、地元婦人会の店も在る。
割烹着の小母ちゃんが盛る "煮込みおでん" に缶ビール。梅の花見酒も悪くないなぁ。

帰り道、越辺川沿いに「越生梅林」の佐藤酒造店がある。弘化元年(1844年)の創業だ。
酒は淡麗辛口が中心のラインナップ、小さな酒蔵らしく店舗限定の商品も多い。
利き酒させてくれれば楽しいのにと思う。残念だ。

 

土産に "純米吟醸原酒・越生梅林" を求める。息子にはご当地サイダーを。
底冷えのする今宵、鍋で一杯やろうかと考えつつ、復路の越生線の4両編成に乗車する。
揺れに合わせて袋の中のビンとビンがぶつかってガチャガチャ音を立てている。

東武鉄道越生線 坂戸~越生 10.9km 完乗

立ちどまるなふりむくな / 沢田研二 1976



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