旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

おばこ号に揺られて 鳥海山ろく線を完乗!

2018-07-02 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 羽後本庄です。今回は由利高原鉄道・鳥海山ろく線(旧矢島線)で飲む。
旧国鉄にはこんな盲腸線がずいぶんあった。
戦前に敷かれた国鉄矢島線は、米や木材の搬出手段であったと想像される。 

単行ディーゼルカーが田圃の中を往く。
乗客は私の他にはグループ交際っぽい中学生4名、微笑ましい光景だね。 
それにしてもクロスシートのテーブルが大きい、高校生が自習できそうな広さだ。 

鳥海山ろく線は子吉川と絡みながら内陸へと進む。
鳥海山に発したこの川は、本庄平野に穀倉地帯を形成しつつ日本海に注ぐ。 

前郷駅で上り列車と交換。
かつて日本中の鉄道で見られた懐かしいタブレットの引き渡し風景を見ることができる。
由利高原鉄道、津軽鉄道そしてくま川鉄道の3路線のみに残る非常に貴重な風景だ。

期待の鳥海山は雲の中、夜半からは前線の影響で大雨になるらしい。 
かろうじて裾野がぼんやりと見える。まだかなりの残雪を抱えている様だ。 

「なわとびがたくさん跳べますように」「お菓子がじょうずに作れますように」 
終着駅のホームには短冊に込められた子供たちの願いごとで溢れていた。 

 

矢島駅前には何にもない。否、唯一の多賀部食堂が暖簾を提げている。
この店は朝7時からの営業で「朝定食」なんてメニューもある。
それでは私もと、昔ながらの鶏ガラ醤油ベースのラーメンを。なかなか美味しい。
叉焼の代わりに「しねにぐ」という噛みごたえのある鶏肉が入っているね。 
 

 

矢島には "出羽の富士" の佐藤酒造、"鳥海山" の天寿酒造が在る。さすがは米どころ。
天寿酒造さんで試飲を堪能し、蔵元限定の純米大吟醸 "鳥海山" 生酒を土産に仕込む。
純米吟醸は帰りの車内で、肴は地産のくるみ。旅情たっぷりの鳥海山ろく線なのです。 

由利高原鉄道・鳥海山ろく線 羽後本荘~矢島 23.0km 完乗

ジョニーの子守唄 / アリス 1978



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