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住宅地盤 - 土質について

2015年09月06日 | 日記
住宅地盤-土質について

夏の暑さもなくなり、最近は、くもりか雨が多いですね。
あの暑さは、どこへ行ってしまったのかというぐらい秋のような
気温ですね。

さて、今回は、土質に触れてみたいと思います。

日本の各地には、地域の風土形成のもととなる特有の土が存在しています。
そのいくつかを紹介します。下記の写真は、埼玉県草加市にて地質調査を実施し、
地面より、-10m付近の土を採取し調べてみました。

① 資料取り出し器から土をとる。


② 砂と砂より粒子が細かい土(シルト)からできている。白く貝殻のようなものがついている。なんだろう


③ 土の中を見てみよう。固いものが入っている。水で流して中身を見てみよう。



④ ほとんど貝殻からできていた。


縄文時代の関東平野の貝塚分布地図を見てみると、この付近一帯は海であった事がわかります。調査地面下約5mから貝殻がみられ、
8m以深から13mまで、ほとんど上記のような貝殻(カキガラ片)からできています。土を採取して、どのくらいの強度があるか
調べたりしますが、多量の貝殻が混じっていると適切な強度試験ができない場合があります。

次に、栃木県鹿沼市に行くと、下記のような山を崩し宅地造成している風景を目にします。
黄色の土が1m程度挟まったようになっています。



これが鹿沼土です。約3万年前の赤城山の火山活動から噴出されて堆積したものと考えられています。
古くから園芸用として使用されているのは、通気性、排水性に富み、細かな根を持つ植物には最適です。
サツキや菊などの挿し床に用いることができます。

 
             鹿沼土

次の写真は、よく見かける関東ロームです。分布範囲が広いので火山灰質粘性土の代表とされています。
関東地方の台地や丘陵地の上面に厚く堆積しています。これは、関東周辺の富士山、浅間山など洪積世に活動した火山から噴き上げられた
火山灰が、偏西風によって運ばれて堆積したものです。長野県に行けば、信州ロームがあります。自然のままの状態であれば、
住宅程度の建築では、一般的に良好な地盤として判断されています。但し、関東ロームは、崩してしまうと、強度が低下します。

 

土の呼び名と粒径の区分
粘土 シルト 砂  中砂 粗砂 礫 中礫 粗礫 粗石 巨石
 0.005 0.075 0.25  0.85  2 4.75 19.0 75.0 300
         粒径 (mm)    
      (詳細は、日本統一土質分類法で確認してくださいね。)

PS
今年の夏に、職場の仲間と鬼怒川に行ってきました。
雨のため、パラグライダーは、できませんでしたが、温泉でゆったりとしてきました。
  





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