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住宅地盤ブログ ☆地盤調査・地盤補強工事・住宅地盤相談☆

価格のみで決めると後で問題となる地盤補強対策に注意が必要

2021年01月10日 | 日記

昨年より、コロナ感染に関する記載が多く、
久々になりましたが、本来の地盤に関しての記事投稿となります。
改めまして、
新年あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、住宅建築の際の地盤補強工事又は、地盤改良工事の工事費用は、価格だけ見て、
安い見積りの工法を採用するケースも多いと思います。
建築関係者ではない一般のお客様(建築主)は、地盤に関して、
詳細まで、わからない人も多いと思います。まして、地盤補強工事に
関しては、どのような工法があり、どのような内容なのか、不明のまま、
地盤改良が必要と言われ、一番安い地盤補強工事の金額を提案されて施工する
ケースもあると思います。

建築場所の土とセメント系の固化材に水を入れて混ぜて柱状の改良体を造る工法や
単に穴を掘り、固化材料や石や砂などを入れて固める工法などもありますが、
いずれも比較的安価に工事ができるので、施工する場合も多いと思います。

地盤の強さは、建築地により、千差万別で、むかしから地盤が軟弱な所は、
地盤補強対策をせずに、そのまま建築すると建物が傾いてしまうので、ガラや
石を埋めて固めている場所も多いと思います。また、昔は、簡易的に木杭を打っていた
場所もあります。
そのような場所で、古い建物を解体して、新築建物を建築する場合は、事前に地盤調査を
行いますが、ガラ、ガレキが混入されていて、しかも均一に埋められてなく、地盤の強さも
バラツキがある土地もたくさんあります。
下記の写真のような大きなガラや細かいガラが多く混入されている所もあります。

このような所での地盤補強対策として、先ほどの現地の土とセメントを混ぜる改良ですと、
土ではなくガラと混ぜる事になってしまったり、ガラが多くて、真っすぐに穴を掘削できずに、
斜めに穴があいてしまう場合もあります。このような場合は、浅い深度であれば、
ガラなどを取り除く事ができますが、深くなると取り除くことが困難な場合も出てきます。
単に、工事金額が安いからと言って、検討せずに工事をすると後で、建物の不同沈下が
発生する危険性があります。つまり、工事金額のみで選択するのはリスクがありますよね。
地盤状況により、工法を詳細に検討する事が大切ですね。
私どもは、あまり大きくないガラであれば、ガラ抜き用の掘削ビットなどを使い、
小口径の鋼管杭の施工を主体として施工しています。

軟弱地盤対策もいろいろな工法がありますので、地盤状況により、よく検討する事が
大切ですよね。



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