ボストン時代のクラスメートで、大学院卒業後にロンドンに渡ったマルコスの結婚式が近付いてきた。ロンドンでオーストラリア人のカノジョと出会い、12月に結婚式を挙げて、そのままシドニーに永住するらしい。それにしても、ロンドンにオーストラリア人って何人ぐらい住んでるんだろうか?ロンドン在住オージーといえば、僕の乏しい知識ではカイリー・ミノーグやニック・ケイブあたりしか思い浮かばないけれど、マルコスの嫁さん以外にもアウグスブルグ(ドイツ)時代に仲のよかったレオーニという女の子がロンドンでオーストラリア人のイケメン男(本人談です、あくまでも…)と一緒に暮らし始めた。意外に多いのかもねぇ、ロンドンのオーストラリア人って。おそらく、マルコスの結婚式に参加することはできないけれど、プレゼントくらいは送りたいなと今も色々と考えている最中。
学生時代、ニュースルームの担当部署が同じだったマルコスを、誕生祝を兼ねて授業が終わった後で学校の近くにあるチャイニーズ・レストランに連れて行ったことがある。どうせ肉野菜炒めとポーク炒飯ぐらいだろうと甘い考えを持った僕は、「誕生日おめでとう。今日は好きな物を注文してよ」と何も考えずに言い放ったけど、それが悪夢のプロローグ。北京ダック(どこで知ったんだ?)を注文するわ、デザートの杏仁豆腐を2人前も頼むわで、マルコスとは対照的に僕の食欲は減退する一方だった。体の内側から溢れ出る殺気を笑顔で隠しながら「どうだった?」と聞くと、マルコスは「ありがとう」と言って、彼独特のけったいなアクセント(映画「スナッチ」でブラッド・ピットが使っていたのとソックリで、学校の近くにあるパブで働く北アイルランド出身のバーテンだけが話の内容を100パーセント理解できた)で料理のうんちく話を始める始末。マルコスの口から発せられる言葉全てを理解できる者はいなかったが、エマニュエル坊やのようなスマイルを見ていると、ディナーを楽しんでくれた事だけは確かな様だった。婚約者のジョーさん、旦那が何を言ってるのか分からない時が多々あるかと思うけど、本当にイイ奴なので、よろしくお願いします。おめでとう、マルコス!
連邦緊急事態管理局(FEMA)のマイケル・ブラウン長官に対する、議員やメディアからの集中砲火はますますヒートアップしているけれど、今朝になってタイム誌(電子版)によって報じられた長官の経歴詐称疑惑が全国ニュースのトップ項目へと変わった。そして、午後になってすぐ、被災地域で救援活動の指揮を執っていたブラウン長官が首都ワシントンに召還されたという一報が飛び込んできた。ブラウン長官は現地救援活動の責任者の座から降ろされ、かわって湾岸警備隊参謀長のサッド・アレンが指揮を執ることになったが、ワシントンに戻ったブラウン長官が解任されたというニュースは入ってきていない。民主党はブラウン長官の解任を再度求める声明を発表しているが、長年の友人に対して「義理・人情」を重んじる事で知られるブッシュ大統領が解任に踏み切るかどうかは微妙だ。今日はまず、ブラウン長官に関するニュースから。
災害復旧活動におけるリーダーシップの欠如や経歴詐称疑惑が指摘されるFEMAのマイケル・ブラウン長官だが、9日に被災地での救援活動における最高責任者の座を降ろされ、ワシントンに召還された。また、複数の情報筋がABCニュースに明かしたところでは、FEMA最高責任者である長官の正式な解任も近々発表される見通しだ。国土安全保障省のマイケル・チャートフ長官は9日午後に記者会見を開き、湾岸警備隊のサッド・アレン参謀長が救援活動の最高責任者として繰上げ昇格したと発表している。FEMAもその管轄下に入る国土安全保障省のチャートフ長官は、「マイク・ブラウンはできる事全てを行いました。彼の仕事ぶりには本当に感謝しています」とコメントした。一部にはブラウン長官が政府による救助活動の遅れのスケープゴートにされているとの指摘が存在するが、AP通信の取材に答えたブラウン長官は、「(スケープゴートは)メディアからによるもので、大統領からではない」と語っている。
ブラウン長官が現場から外されたあとも、民主党上院議員らからは「十分な対応ではない」との意見が相次ぎ、ブッシュ大統領にブラウン長官の解任を求める書簡が送られている。「ブラウン長官を現場から引き離しただけでは物足りません。FEMAの最高責任者は全米の災害対策関係者達に大きな影響を与えるポジションです。ブラウン長官には今回のような大規模災害において、連邦政府レベルでの救助活動を指揮する経験もしくは能力が著しく欠けています」、そう書かれた書簡にはハリー・レイド議員(ネバダ州)ら4人の上院議員による署名が加えられていた。「カトリーナ」が南部湾岸地域を直撃した8月29日以降、ブラウン長官の危機管理能力を疑う声は後を絶たないが、その中でもニューオーリンズ市内のコンベンション・センターに2万5000人の被災者を集めたまま、4日間にわたって何の支援活動も行わなかった事が激しく非難されている。
また、8日のタイム誌(電子版)はブラウン長官の公式プロフィールの中に事実と食い違いを見せる箇所が幾つか存在すると報じており、経歴詐称が行われていた可能性を指摘している。ホワイトハウスによるブラウン長官のプロフィール(2001年作成)によると、ブラウン長官は1975年から78年までオクラホマ州エドモンド市で緊急事態管理部門の監督に就いていたとされ、FEMAが作成したプロフィールにはエドモンド市の市政副担当官や市議会議員を歴任したという記述が存在する。しかし、複数のエドモンド市当局者がタイム誌とAP通信に語ったところによると、ブラウン長官は市政担当官の助手として働いていただけで、市政副担当官ではなかったとの事だ。プロフィールの中でオクラホマ市立大学の教授だったとされるブラウン長官だが、大学側はプロフィールの記述を否定し、「非常勤講師で来ていたかもしれない」とのコメントを残している。
テキサス州ダラスにあるコンベンション・センターで8日、ハリケーン被災者を対象にした就職フェアが行われ、ダラス市内で避難生活を送る約3000人が参加した。「どんな仕事でもやりますよ」、妻と一緒に会場を訪れたニューオーリンズ出身のユージン・フランソワさんはワシントン・ポスト市の取材に対しそう語った。ニューオーリンズで消防士として働いていた34歳のフランソワさんは、8日の朝をずっと申し込み用紙の記入に費やし、ダラス郡保安官課か地元の商品管理所、もしくは運送会社で働けないかと考えている。就職フェアには約3000人の被災者に加えて、地元の失業者も若干名参加したが、地元組からは被災者向けの就職フェアの影響でますます仕事を見つけるのが難しくなったと不安声も挙がっている。
全米各地の避難所で生活を送る被災者のほぼ全てが仕事を失った状態で、家までもを失った被災者も多い。連邦緊急事態管理局(FEMA)が用意した避難所から出てアパートなどに移り住みたいと考える被災者は少なくなく、被災者の間では新たに雇用という問題が浮上している。「時給10ドル以上の仕事を探しているんだけど、9ドルの仕事でも構わないよ。1人暮らしだし、それほどの給料は必要ないからね」、そう語るのはコンベンション・センター内の避難所で生活を送るセーロン・コージーさんだ。ニューオーリンズ市内のホテルに勤務していたコージーさんは、ワシントン・ポスト紙の記者にフォークリフトの運転免許も持っていると語り、ダラス市内の商品倉庫で働くために申し込み用紙の記入を続けた。連邦議会予算事務局は被災地域で約40万人が失業したと見積もっているが、労働省が8日に発表したところによると、現在までに失業手当の申請を行ったのは10万人にとどまっている。政府関係者は、被災地域の関連事務所が閉鎖されたままの状態になっている事が失業手当申請者の少なさに繋がっていると見ており、今後数週間で失業手当申請者の数が急増する可能性が高い。
ダラスで8日に行われた就職フェアは、地元商工会議所の支援を受けて開催されたが、被災者が仕事を見つける難しさを指摘する声もある。テキサス州は約25万人の被災者を受け入れたが、州内の単純労働市場に雇用のチャンスがあまり存在しないのも事実だ。就職フェアに参加した225の企業のほとんどが、看護師や教師、溶接工といった資格が必要なポジションでの採用にとどまっており、資格や学歴なしで得れる仕事は極端に少なかった。大手食品メーカーのタイソン・フーズも会場にブースを設置して、時給10ドルで食肉加工の仕事をオファーしていたが、同社の採用担当者の話では、採用された被災者のほとんどがカンザス州にある食肉加工工場での勤務を求められるのだという。テキサス大学オースティン校のダニエル・ヘマメッシュ教授(経済学)がワシントンポスト紙に語ったところによると、テキサス州内の単純労働市場の大部分がメキシコから移民してきた労働者によって占められており、ニューオーリンズと比べても賃金の低さが一目瞭然なのだという。
明日はブログの更新を1日だけ休みます。天気がいい事もあり、サッカーの練習やら、カフェでの無駄話なんかを楽しもうかと思っているので…。こんなハッピーな天気も、あと1ヶ月ほどで肌寒い秋空に変わって、外にあまり出たくなくなる冬が到来するんだなぁ。日本時間の月曜日昼過ぎに再び更新を再開するので、その時にまた!選挙もどうなるんだろうか?日曜日はネットで選挙結果もチェックしないとね。
写真はニューオーリンズにある住宅の屋根に残されたメッセージ。「ビッグ・イージー(ニューオーリンズのニックネーム)はまた復活する」と書かれている。(AP通信より)
学生時代、ニュースルームの担当部署が同じだったマルコスを、誕生祝を兼ねて授業が終わった後で学校の近くにあるチャイニーズ・レストランに連れて行ったことがある。どうせ肉野菜炒めとポーク炒飯ぐらいだろうと甘い考えを持った僕は、「誕生日おめでとう。今日は好きな物を注文してよ」と何も考えずに言い放ったけど、それが悪夢のプロローグ。北京ダック(どこで知ったんだ?)を注文するわ、デザートの杏仁豆腐を2人前も頼むわで、マルコスとは対照的に僕の食欲は減退する一方だった。体の内側から溢れ出る殺気を笑顔で隠しながら「どうだった?」と聞くと、マルコスは「ありがとう」と言って、彼独特のけったいなアクセント(映画「スナッチ」でブラッド・ピットが使っていたのとソックリで、学校の近くにあるパブで働く北アイルランド出身のバーテンだけが話の内容を100パーセント理解できた)で料理のうんちく話を始める始末。マルコスの口から発せられる言葉全てを理解できる者はいなかったが、エマニュエル坊やのようなスマイルを見ていると、ディナーを楽しんでくれた事だけは確かな様だった。婚約者のジョーさん、旦那が何を言ってるのか分からない時が多々あるかと思うけど、本当にイイ奴なので、よろしくお願いします。おめでとう、マルコス!
連邦緊急事態管理局(FEMA)のマイケル・ブラウン長官に対する、議員やメディアからの集中砲火はますますヒートアップしているけれど、今朝になってタイム誌(電子版)によって報じられた長官の経歴詐称疑惑が全国ニュースのトップ項目へと変わった。そして、午後になってすぐ、被災地域で救援活動の指揮を執っていたブラウン長官が首都ワシントンに召還されたという一報が飛び込んできた。ブラウン長官は現地救援活動の責任者の座から降ろされ、かわって湾岸警備隊参謀長のサッド・アレンが指揮を執ることになったが、ワシントンに戻ったブラウン長官が解任されたというニュースは入ってきていない。民主党はブラウン長官の解任を再度求める声明を発表しているが、長年の友人に対して「義理・人情」を重んじる事で知られるブッシュ大統領が解任に踏み切るかどうかは微妙だ。今日はまず、ブラウン長官に関するニュースから。
災害復旧活動におけるリーダーシップの欠如や経歴詐称疑惑が指摘されるFEMAのマイケル・ブラウン長官だが、9日に被災地での救援活動における最高責任者の座を降ろされ、ワシントンに召還された。また、複数の情報筋がABCニュースに明かしたところでは、FEMA最高責任者である長官の正式な解任も近々発表される見通しだ。国土安全保障省のマイケル・チャートフ長官は9日午後に記者会見を開き、湾岸警備隊のサッド・アレン参謀長が救援活動の最高責任者として繰上げ昇格したと発表している。FEMAもその管轄下に入る国土安全保障省のチャートフ長官は、「マイク・ブラウンはできる事全てを行いました。彼の仕事ぶりには本当に感謝しています」とコメントした。一部にはブラウン長官が政府による救助活動の遅れのスケープゴートにされているとの指摘が存在するが、AP通信の取材に答えたブラウン長官は、「(スケープゴートは)メディアからによるもので、大統領からではない」と語っている。
ブラウン長官が現場から外されたあとも、民主党上院議員らからは「十分な対応ではない」との意見が相次ぎ、ブッシュ大統領にブラウン長官の解任を求める書簡が送られている。「ブラウン長官を現場から引き離しただけでは物足りません。FEMAの最高責任者は全米の災害対策関係者達に大きな影響を与えるポジションです。ブラウン長官には今回のような大規模災害において、連邦政府レベルでの救助活動を指揮する経験もしくは能力が著しく欠けています」、そう書かれた書簡にはハリー・レイド議員(ネバダ州)ら4人の上院議員による署名が加えられていた。「カトリーナ」が南部湾岸地域を直撃した8月29日以降、ブラウン長官の危機管理能力を疑う声は後を絶たないが、その中でもニューオーリンズ市内のコンベンション・センターに2万5000人の被災者を集めたまま、4日間にわたって何の支援活動も行わなかった事が激しく非難されている。
また、8日のタイム誌(電子版)はブラウン長官の公式プロフィールの中に事実と食い違いを見せる箇所が幾つか存在すると報じており、経歴詐称が行われていた可能性を指摘している。ホワイトハウスによるブラウン長官のプロフィール(2001年作成)によると、ブラウン長官は1975年から78年までオクラホマ州エドモンド市で緊急事態管理部門の監督に就いていたとされ、FEMAが作成したプロフィールにはエドモンド市の市政副担当官や市議会議員を歴任したという記述が存在する。しかし、複数のエドモンド市当局者がタイム誌とAP通信に語ったところによると、ブラウン長官は市政担当官の助手として働いていただけで、市政副担当官ではなかったとの事だ。プロフィールの中でオクラホマ市立大学の教授だったとされるブラウン長官だが、大学側はプロフィールの記述を否定し、「非常勤講師で来ていたかもしれない」とのコメントを残している。
テキサス州ダラスにあるコンベンション・センターで8日、ハリケーン被災者を対象にした就職フェアが行われ、ダラス市内で避難生活を送る約3000人が参加した。「どんな仕事でもやりますよ」、妻と一緒に会場を訪れたニューオーリンズ出身のユージン・フランソワさんはワシントン・ポスト市の取材に対しそう語った。ニューオーリンズで消防士として働いていた34歳のフランソワさんは、8日の朝をずっと申し込み用紙の記入に費やし、ダラス郡保安官課か地元の商品管理所、もしくは運送会社で働けないかと考えている。就職フェアには約3000人の被災者に加えて、地元の失業者も若干名参加したが、地元組からは被災者向けの就職フェアの影響でますます仕事を見つけるのが難しくなったと不安声も挙がっている。
全米各地の避難所で生活を送る被災者のほぼ全てが仕事を失った状態で、家までもを失った被災者も多い。連邦緊急事態管理局(FEMA)が用意した避難所から出てアパートなどに移り住みたいと考える被災者は少なくなく、被災者の間では新たに雇用という問題が浮上している。「時給10ドル以上の仕事を探しているんだけど、9ドルの仕事でも構わないよ。1人暮らしだし、それほどの給料は必要ないからね」、そう語るのはコンベンション・センター内の避難所で生活を送るセーロン・コージーさんだ。ニューオーリンズ市内のホテルに勤務していたコージーさんは、ワシントン・ポスト紙の記者にフォークリフトの運転免許も持っていると語り、ダラス市内の商品倉庫で働くために申し込み用紙の記入を続けた。連邦議会予算事務局は被災地域で約40万人が失業したと見積もっているが、労働省が8日に発表したところによると、現在までに失業手当の申請を行ったのは10万人にとどまっている。政府関係者は、被災地域の関連事務所が閉鎖されたままの状態になっている事が失業手当申請者の少なさに繋がっていると見ており、今後数週間で失業手当申請者の数が急増する可能性が高い。
ダラスで8日に行われた就職フェアは、地元商工会議所の支援を受けて開催されたが、被災者が仕事を見つける難しさを指摘する声もある。テキサス州は約25万人の被災者を受け入れたが、州内の単純労働市場に雇用のチャンスがあまり存在しないのも事実だ。就職フェアに参加した225の企業のほとんどが、看護師や教師、溶接工といった資格が必要なポジションでの採用にとどまっており、資格や学歴なしで得れる仕事は極端に少なかった。大手食品メーカーのタイソン・フーズも会場にブースを設置して、時給10ドルで食肉加工の仕事をオファーしていたが、同社の採用担当者の話では、採用された被災者のほとんどがカンザス州にある食肉加工工場での勤務を求められるのだという。テキサス大学オースティン校のダニエル・ヘマメッシュ教授(経済学)がワシントンポスト紙に語ったところによると、テキサス州内の単純労働市場の大部分がメキシコから移民してきた労働者によって占められており、ニューオーリンズと比べても賃金の低さが一目瞭然なのだという。
明日はブログの更新を1日だけ休みます。天気がいい事もあり、サッカーの練習やら、カフェでの無駄話なんかを楽しもうかと思っているので…。こんなハッピーな天気も、あと1ヶ月ほどで肌寒い秋空に変わって、外にあまり出たくなくなる冬が到来するんだなぁ。日本時間の月曜日昼過ぎに再び更新を再開するので、その時にまた!選挙もどうなるんだろうか?日曜日はネットで選挙結果もチェックしないとね。
写真はニューオーリンズにある住宅の屋根に残されたメッセージ。「ビッグ・イージー(ニューオーリンズのニックネーム)はまた復活する」と書かれている。(AP通信より)