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サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【アルバムレビュー】Viva La Revolution/Dragon Ash

2018-12-19 | アルバム感想
                              
                         このアルバムももう約20年前なんですね。






1.Intro
2.Communication
3.Rock the beat
4.Humanity
5.Attention
6.Let yourself go,Let myself go
7.Dark cherries
8.Drugs can‘t kill teens
9.Just I`ll say
10.Fool around
11.Freedom of Expression
12.Nouvelle vague#2
13.Viva La Revolution
14.Grateful Days
15.Outro

16.HOT CAKE


*赤字は特におすすめの楽曲3つ。






所謂世紀末、R&Bやヒップホップなど新しい音楽の波が押し寄せていた時期に、
宇多田ヒカルと共に颯爽とやって来たセンセーショナルな邦楽ロックの金字塔的作品。
このアルバムの大ヒットを皮切りにヒップホップ、ミクスチャーバンドが盛り上がった事は言うまでもなく、
ラップもロックも歌謡曲的なアプローチも「なんでもあり」の自由さを魅力的に聴かせている傑作と思います
ある意味、この作品が「始まり」ではないと思うけど、正直今に通じる日本語ラップの流れを作った~と思ってます
ぶっちゃけ日本人にヒップホップの格好良さ、新しさ、面白さを「お茶の間レベルで」伝えたのは間違いなくこれでしょう。


とはいえ、コテコテのヒップホップばかりが入ってる訳じゃなく、
ヒット曲である6曲目で一旦ヒップホップの流れを切ってレゲエからパンク、或いはメロコアっぽいアプローチまで
何気にヒップホップに捉われない良さを内包しているアルバムでもある
7曲目はまったりと聴ける落ち着いた曲だし、
8曲目に至ってはハイスタファンにも通ずるようなド直球のメロディック・パンクナンバー
更に隠しトラックの16曲目に至ってはそのどちらでもない、ストレートな歌モノもやっていたりと
ヒップホップを広めた第一人者としての側面を持ちながらある意味そこまで拘ってない感じがまた面白い
勿論、ドラゴンアッシュが先駆者ではないと思うが、例えば愛知県が三重県の名物を広めて見せたように、
元々あった素晴らしい音楽文化を大々的に、目に見える形で広めてみせた~という点で物凄く偉大なアルバム

また、このアルバムは単体でザッピングして聴くよりも、
通してじっくり聴いた方が余計に感動する~というストーリー性にも長けた、
アルバムというフォーマットで完全に魅せ切ったロードムービーのような作品だとも思うんですよ
陽気でダンサブルな序盤、激しいロック・モードで突き抜ける中盤、そしてストレートなバラッドが際立つ終盤・・・と、
14曲目に入る瞬間に映画のエンドロールと錯覚するくらいのカタルシスが改めて聴いてみてありました
基本的にノリがいいアルバムだけど、それだけではない沁みる要素もある。。のが、
尚素敵な後世に語り継がれるべき名盤、とはっきりと思いますね。




ここに立ってる意義がほしかった だから僕達必死で戦った
勝ちとった 小さなプライドポケットにつめ込んで (Viva La Revolution)



で、
特に好きな3曲なんですけど、かなりベタですね(笑
純粋に踊れる「Attention」、聴くだけでキッズに戻れる「Drugs can‘t kill teens」も大好きなんですが、
やはり「Viva La Revolution」は特別な曲ですし、聴いてると滾ってくるものがあります
そもそもバックで鳴っているタイトルコールの時点でグッと来ますね
事情があってベストには収録されてない「Grateful Days」も、それはそれとして、
今にまで通じる日本語ヒップホップの原点的な楽曲として外せない曲でしょう
そして、隠しトラックの「HOT CAKE」は今を這いつくばりながら生きる俺らのテーマソング。
一応、3曲に絞って挙げましたが、正直どこを切ってもおいしい類のベストのようなオリジナル・アルバムだと思います
この作品が、今から20年前の作品である、、、というのが色々な意味でこのアルバムの凄さを物語っていますね。
今まで生きて来た道に、自分に、誰かに、そして、「これから」に想いを馳せたくなる確かな傑作です。




報われない人。/ゾンビランドサガ 第11話「世界にひとつだけのSAGA 」

2018-12-18 | ゾンビランドサガ
                               
                               誠実に生きても。








認めたくはない事実ですが、
努力「だけ」でなんとかなる世界ならみんなこんなに悩んだりしないでしょう
どんなに頑張っても本人の努力や誠意とは別のところで成功/不成功の要因があるのが現実
自分が今現在望まない場所に立っているとして、その「すべて」が自分の所為です。って言い切れますか?
諦めないことも、頑張り続けることも、立ち止まらないことにもどうしても限界はある
さくらは、自分だけがこういう状況に置かれてしまった~という現状も踏まえて頑張らないことを「選んだ」。
ただそれだけの話なんでしょう。






何故、「あの人」は上手く行ってるのに自分は何も本懐を叶えられないのか?
そんな事を考えたことはないでしょうか
そう考えると、
自分だけが「持ってない。」という思考に陥っても仕方ないでしょう
実際、さくらのこれまでの人生は「持ってない。」ことだらけだった
そういう状況の中で、
「前を向け!」とポジティブを強要する事の方がよっぽどおかしいと言える
それぐらい悔しかったし、空しかったし、本当は自分の夢を叶えたかったはずだから・・・
つまりはこれくらい落ち込むのも本気だったからこそ、、、なんですよね。

そういう風に掘り下げていくと、
やはりある種さくらは観てる人の心情とシンクロしやすいキャラクターというか、
自分が感じてた通り何度も心が折れてしまった人に捧げる物語でもあったんだなあ。って強く思えて、
それがまた嬉しかったというか、何で自分がさくらが一番好きなのか~という理由も詰まってた11話でした
ある意味、自分自身と重ねやすいから、そして、さくらの気持ちが痛いくらい分かる自分もいるから・・・なんでしょう。






別に頑張る事が嫌な訳じゃない
頑張る、
それ自体はとっても尊くて素晴らしいこと
ただ、頑張っても報われなかった~という「事実」は生きてる限り残ってゆく
その経験がいつだって自分の足を邪魔する
一歩踏み出す勇気を阻害する
だって、
今までも、
「頑張ってもダメだった。」から。
今まで全然上手く行かなかったのに、
能天気に「よし、次は上手く行く!」なんて到底思えない
今までがダメなら、
きっとこれからもダメでしょ。
そういう考えに支配されるさくらの思考は間違ってる、なんて決して言えない
それはそれである意味何よりもまともな結論なのかもしれないのだから・・・・・。






ただ、
絶望するのは元は希望があったから
悔しく思うのは本気で憧れていたから
叶わない事に哀しみを感じるのはまっすぐ夢見ていたから-----。
それもまた誤魔化し切れない“事実”なんですよね
考えてもみれば分かる、
元来の無気力人間だったなら、本懐を遂げられてない事に空しさを感じる訳がない
本当は、心の中では、今でも「それ」を望んでる自分がいるんですよね
そんな紛れもない「自分」と向き合えるかどうか・・・が、鍵なんだと思います
努力しても報われないのはれっきとした真実ですが、
努力しなかったらそのまんま報われないままなのも真実なんです
正に本当の意味での「ゾンビ」、
心を無くして本当の意味で「死」を迎えてしまいます
報われなくても、救われなくても、最後まで足掻き続ける、それもまた「人間らしい」生きてる姿ですよね
肉体的には死んでるかもしれませんが、例えば俺だって何度も精神的に死んでるのかもしれませんが、
心を失わない限り、夢見続ける限り、ずっと「生きてる」のも真実だと思うんです

あの日報われなかったあの人や誰かに刺さるような、
「それでも」歩みを止めない力を貰えるような、
そんなエンディングを期待しています。













このリリィ可愛い!


しかし、
こういうネガティブ回でも普通にギャグがちょこちょこ入っていて
さり気にクスクス出来た塩梅もまた素晴らしかったです!
特にサキに殴られて首が回り続けるのと、
3年連続の足つり(笑)、
そして最後の巽さんの無理矢理だけど熱くもあった啖呵に笑いながらもグッと来たりして、
悲しみに感情移入しつつも、コメディとしてもきっちり面白い完成度の高い話数だったと思います
それと個人的にさくらにシンクロしてしまう部分もあってその意味でも心に残る11話目でした。


明後日最終回、
信じたくはありませんが、もう終わっちゃうんですね
最後の最後はさくらが笑顔で前向きに終われる事を祈っています
そして、フランシュシュの最高のライブが観たい・・・!
その時を心待ちにしております。







良いこと。の証明へ/アクタージュ 第46話「回想」 感想(週刊少年ジャンプ2019年3号)

2018-12-17 | アクタージュ
                               
                               純粋な少年。









ジョバンニはカムパネルラと一緒に居る時だけは優しく明るい表情に戻れるらしい
だとしたら、カムパネルラの「したこと」って本当に良い事だったのだろうか?という疑問が出てくる
自分の家族のことだけじゃない、友人、それも親友だってきっと心の拠り所にしているはず
そうなると・・・益々これが「いいこと」だったのかよく分からなくなるし、
数週前のカムパネルラの不安そうな必死な表情の意図も改めて伝わって来る感じがする
それくらい、、、彼がした事は“答えの出ない”事だったりもする、ということ。

何を以って「正しい」とするかはよく分からないけれど、
どういう行動を取ったとしても人間どこかに後悔の隙間を見つける生き物で、
それを考え続ければきっとキリの無いことなんだと思います
だけど、
どこかジョバンニはカムパネルラに依存してる風にも見えるのも事実
「これ」をどう転ばすか、どう「次」に繋げるのかは彼ら次第なんですけど、
それって巌さんにも同じ事が言える気がする







巌さんも、最後まで「良いこと」だと信じ抜いて己の人生を全うした訳ですけど、
阿良也自身もまた巌さんにかなり依存している風にも見えるんですよね
だから、カムパネルラの、夜凪景のすべきことって
依存からの解放、
それも、「二人同時に」すべき・・・なんじゃないか、と個人的には思っていて
ある意味この劇最大の大仕事を任されてしまったような気もしてます

ただ、夜凪ちゃんは紛れもなく本編の主人公、
きっと、カムパネルラらしい答えを導きだして、
彼「ら」に次を提示出来る。。と信じて次週を待ちたいと思う
夜凪景が本当に巌さんの魂を継いだのなら、それすらも出来てしまうはず
純粋に続きが気になると同時に、気が付けば劇そのものにも心酔してるのがまた凄いんですが、
それ以上に久々に?夜凪ちゃんの覚醒演技が見れそうですっごく期待しています・・・!










しかし、
阿良也の演技がいかに巧いのか・・・がスッと伝わって来る作劇がまたキレてますね
だからこそ、巌さんの後を追い続けるのではなく、むしろ追い越して欲しいのでは?って少しだけ思いました
カムパネルラも、本心ではきっと自分の足で立って欲しいんじゃ?となんとなく思いますね
カムパネルラからの、そして巌さんからの最後のメッセージ、期待です。





フランシュシュ初ライブ「フランシュシュといっしょ」@幕張メッセ 18.12.15

2018-12-16 | ゾンビランドサガ
                               
                               行って来ました。










こういうアニメのイベントライブってかなり久々でした
アニメ自体はいつも観てるんですけど、
去年かその前くらいから自分が子供の頃やってたアニメばかり観るようになってしまって、
最新のアニメを1クール通して観るのもゾンビランドサガが数年ぶりくらいだったりするんですよね
ただ、アニメのライブ自体は「WUG!」「ハナヤマタ」で経験してたのでそれはそれでちょっと懐かしい、っていう笑
最早何が懐かしいのかよく分からない感じになってますが・・・(笑)。



フォロワーでゾンビランドサガ及び音楽大好きな事が伝わって来るFunkloveさんという方を今回誘いました
しかもこの方、自分がAmazonでレビューを書いてた頃から見て下さっていたみたいで、
正直かなり嬉しかったですね・・・!
一応、長年レビュー活動行っているご褒美のようなお言葉を頂いて感無量でした。

朝5時50分に起床して支度して、7時35分に合流して整理券の配布に並びました
1時間半くらい並んでたんですがその間ずっと世間話だったり音楽の話をしていて、
正直そこまで長い時間並んだ体感がないほどにあっという間の時間でした
特に二人ともLOSTAGEってバンドが大好きで、
ずっとロストエイジのマニアックなトークしてたのが凄く面白かったですね(笑
無事に整理券を手に入れた後は自分が歯医者の予約入れてたので一旦別れて別行動、自分は市原へ。


歯医者が終わってもう一度幕張に戻ると、
今度は展示物を観たりDJイベントを一緒に観たりとこれまた色々と満喫しつつ、
恐らく3時頃には集合場所に集まってイベント待機してた・・・と思います
自分はE列でFunkloveさんがC列だったので最初待機の時間がやたら長く感じましたが、
途中からDragon Ashのアルバムを聴いてテンションを高めたりしていました
そんなこんなで(?)無事に開場、
そこそこ早めの番号だったこともあり真ん中より少し前の良い席で観ることが出来ました。




セットリスト
1.光へ
2.徒花ネクロマンシー
3.徒花ネクロマンシー


メンバーはたえ役の三石さんを除く6人で登場、
みんなそれぞれ持ちキャラの髪型に合わせててそこがまた凄く良かったです
特にサキちゃんの田野さんはほんとサキちゃんそっくりで素晴らしかったですね・・・笑
本渡さんも想像以上に可愛かったし、ワグナーからするとみにゃみこと田中美海さんを久々に観れたのも良かった!
種田さんは流石のこなれっぷりで、河瀬さんは初めてのイベントで緊張してました
でも一番緊張してたのがゆうぎり役の衣川さんでかなり噛み噛みだったんで本人的にも悔しそうでした
帰り際にFunkloveさんと「アニメでは一番落ち着いてるのに笑」って話をした気がします(笑
しかしそういうトコも初々しくて良かったのではないでしょうか。

この日は佐賀から来た人も数人居てリアル佐賀人の前でもやったライブでもありました
宮野さんもこのライブ用に作られた巽さんのオリジナルアニメの声優で参加、
三石さんもお手紙とナレーションで参加、、、と粋な配慮も光ってました
序盤はメンバーそれぞれのポージングショーなんかをやったんですが、
個人的にはここでも田野さんのヤンキーポーズがサキちゃんそのまんまで凄く嬉しかったですね笑
なんかそのまんまアニメから飛び出して来たんじゃないか?ってくらいの実写感が素晴らしかったです
三石さんのお手紙では泣いてるメンバーも居たり、相当精神的支柱になってたみたいでした、三石さんが。

ちなみに宮野真守さんは自分のセリフで爆笑してたり相当(本編の収録を)エンジョイされてたようです(笑




ライブコーナーは基本的にEDOPの2曲を歌いました
個人的に「目覚めRETURNER」くらいはやるかな~と思ってましたが、
恐らくちゃんと練習出来たのが2曲しかなかったんでしょう
しかし、
「光へ」はしっとりとした振り付けが良かったのも相俟って、
ゾンビランドサガの“終わり”(っていうか成仏?)を感じてしまって不意に泣きそうになってしまった(笑
生歌も想像以上にきれいにハマってて意外とライブ映えする曲だな~って感じてしまいました。

「徒花ネクロマンシー」は、純粋にカッコ良かった!
ああいう大きなステージに映える楽曲で心が高ぶるのを感じました
1回目の歌唱では2か所ぐらいミスもあったんですけど、勢いは感じられて良かった
ただ、最後にもう1回急遽サービス?って事で「徒花~」歌ってくれたんですけど、
これがもう完璧な出来栄えで純粋に聴いてて痺れてましたね(笑
振り付けも格好良くて、
オーラみたいなものも存分にあって、
フランシュシュの「かっこ可愛さ」が存分に出ていた最高のステージでした

個人的にかなりガッツを注入されましたし、
「心を無くすことが死と知れ」ってフレーズではかなり感情移入したりしていました
この曲全体に漂っている泥まみれで足掻くようなエッセンスが本当に好きだ。と深く再確認出来て、
生で全員のセンスが揃った時の高揚感と格好良さと確かな可愛さに完全にノックアウトされてましたね
個人的には本渡さんが最後「サガ!」ってソロで叫ぶトコが好きです(笑



ライブが終わった後、
本渡さんと河瀬さん、制作陣によるトークコーナーも観て来ました
企画の始まりが4年前からだった~、とか各々の推しメンの話だったり、
好きな曲の話(目覚めRETURNERが人気だった)、場面写真で大喜利をやったり、
色々とゾンビランドサガのトークが聴けて楽しかったです

キャストさんも制作さんもゆうぎり、巽さん、ロメロ、たえちゃん等の過去を描けてないので
かなり続編やりたそうでBDの購入を願ってたのもまた印象的でした
自分的にも2期やって欲しいんで色々応援したいですね!










終わった後は、
Funkloveさんと駅前の居酒屋で打ち上げ
ここでも2時間以上じっくりとアニメのお話、
音楽の話、漫画のお話等いっぱい話せてお酒も飲めて大変よろしかったです
ロストエイジからブッチャーズ、音楽遍歴の話、SHIROBAKOの話で盛り上がったり、
勿論ゾンビランドサガの展開についても熱く語ったりもしました
本当この日は大変お世話になりました
また、機会が合えば是非よろしくお願いします!


そういえば、
トークショーが始まる前に8話のライブシーンが流れていて、
それじっと観てたら俺がその場で涙流して泣いてしまって(笑)
泣きながら「これは本当に泣けますねー・・・。」って話掛けたらFunkloveさんも流石に笑ってたんですが(笑)、
「いや、その感情は正しいです!」って笑いながらも肯定してくれたのが個人的には嬉しかったです
個人的にそこも自分の中ではこの日の印象的な出来事の一つでした。

っていうか、流石にあそこ流すのは卑怯や!(笑)。





雑記12/15

2018-12-15 | ブログ雑記







今日は久しぶりにライブ、
それもアニメイベントでした
更に初めて会うフォロワーさんと一緒に行ったり・・・と
物凄い濃い一日でした


ライブ終わりに飲みに行ったんですが、そこで6~7杯ぐらい調子こいて飲んじゃったんで、
今日は雑記で済まします ちなみに飲みのお誘いは常に受け付けてるんでよろしくお願いします(笑
正直、最近は他の方と会うのも楽しいです。





質の良いストレート。/ホムンクルス「YES,My Darling」(快楽天2019年1月号)

2018-12-14 | 快楽天
                               
                               カワイイ。









いつの間にか成年作品の感想を書かなくなっていましたが、
っていうか官能要素を含む作品の感想を意図的にシャットアウトしていましたが、
一番の理由は「頑張って書いても(伝わる部分が)限られてしまうから。」という理由でした

けど、今回のホムンクルス先生の作品はあまりにもヒロインが可愛過ぎてスルー出来ませんでした
この子の可愛さを知ってもらいたい・・・!という気持ちが勝ったので記事にすることにしました。




可愛い。



成年漫画を読む際に一番意識することは、実は官能の部分ではありません
ぶっちゃけ「キャラが好みかどうか」自分にとってはそれが一番重要なんです
官能的なシーンを見て楽しむにしても、やっぱり自分好みの女の子が良い訳で・・・
そういう意味合いでは一般的なラブコメと注視するポイントは案外変わらないのかもしれません。

最近のホムンクルスさんの作品は、(元々そうだったけど)変化球が少なく、とにかく真っ直ぐだけで勝負してる感じがします
スライダーもフォークもチェンジアップも使わず、ひたすらストレートの質を磨いて投げ込んで来る印象で、
でもそれで(読者の心を)ストライクに出来るのは相当の実力が無いと出来ない事だとも思う
とにかく、余計なスレた部分を削ってひたむきに理想の女の子を追求していく、
些細な仕草で心境を描くことによって、演出で想いを伝えていく・・・
実はそういうのこそ一番難しくて奥深いと思うんですよ
年齢を重ねるごとに、
シンプルで小細工の無い素敵で官能的な作品を生み出していく。
取り分け、この漫画は行為の中にも「結ばれた」という感動に近いフィーリングが確かに存在していて、
そんな想いの結晶に触れているだけでも気持ち良い作品だったなあ、、、って思います
時を越えて結ばれた二人、そんな感慨深い情事を、しっとりと情熱的に描く。
作家としての熟成を深々と感じた渾身の読切作品でした。







しかし、この方の描く金髪美女は本当に可愛いですね・・・笑
従順で、一途で、素直で、でもちょっと意地悪なトコもあって、、、と
正に男子的には堪らんクオリティの美少女に仕上がってると言えるでしょう
凛々しい制服姿から、シュッとして美しいメイド服、更に下着姿に、生足丸見えの部屋着、
そして男を満足させる為に大胆に、そして健気に頑張る官能的な相様。。
正に神がかったキャラデザの全部を出し切る七変化っぷりで、
とにかく逢瀬ちゃんの可愛さに魅了されてるだけでも楽し過ぎる一作でした
その上性格も神ってますからね・・・これぞど真ん中直球!ってやつでしょう

そんでもって、
皆の前でちょっとエッチな発言をして主人公を困らせるオチがまた最高でしたね(笑
最後の最後でちょっと小悪魔的な部分を出してくる塩梅がまた堪らないです
それによって更に逢瀬ちゃんに魅せられてしまう・・・っていう
何から何まで神経が行き届いたガラス細工のような一作でした
自分の中でどんどんホムンクルスさんの評価が高まってるので、これからも素敵な漫画に期待しています!




私には何も無い。/ゾンビランドサガ 第10話「NO ZOMBIE NO IDOL SAGA 」

2018-12-13 | ゾンビランドサガ
                             
                             私は・・・。










人が自信を失くす時ってどんな時だと思います?
それはずばり、「他人と比べた時」なんですよね
たえちゃんはともかく、愛ちゃんも純子も、サキちゃんもリリィにもれっきとした“過去”と技能がある
ゆうぎり姉さんだってそう、本当に「何も無い。」って言えるのはぶっちゃけさくらだけなんです
恩人も、ファンも、プライドも、友人も、培ってきたものも何も無い
あるのは、確かなようで不確かな件の感覚・・・
正直さくらが焦ってしまうのもしょうがないと思う。とにかく、彼女は自分にも“何か”が欲しかったんでしょうね。






誰よりも劣っているさくらだから、
気持ちは焦り、生き急ぎ、頑張りすぎなほど頑張ってしまう
いや、っていうか、むしろ「頑張ってること」を免罪符にしそうなくらい本当は追い詰められてたんだと思う
早く、みんなみたいになりたい、
早く、自分にも揺ぎ無い“何か”が欲しい・・・
それはある種人として当たり前の感情でもありますよね
でも、それって「個人の努力」であって、「みんなの調和」では決してないんですよね。






巽さんはさくらをクールダウンさせる意味合いもあったんでしょうけど、
一番は「チームワーク」を教えたかったんだと思う。
みんなが各々の技量を持ち寄って美しく生活している中で、
さくらだけが違うことをずっと考えている・・・それはチームの為のようであって、
「自分は頑張った。」という免罪符が欲しかっただけのようにも(振り返れば)映ってしまう。
でも、本当に大切なことってそうじゃない。
練習の中で生き急いで自分を見失うよりも、
各々の意見を持ち寄って、各々の技量を合わせて、共に歩んで成長していく・・・それがグループの醍醐味だと思う
そういう意味では、みんなと力を合わせて波長を合わせてチームワークを学んでいたみんなのがよっぽど真面目だった、と言える。






ただ、
さくらにはやっぱり未だに「何も無い」。
そういう心境に陥ってしまうのも仕方のないこと
だけど、動いているのは、頑張ってるのは、自分だけじゃない。
それに気付いた時・・・さくらはまた一つ成長出来たのだと思う
完璧なパフォーマンスをしたいのは皆同じ、
でも、イコール「個人技を上げていく」って事ではないですよね?
それだったら、一人でアイドル活動をすればいいだけの話で。
そうではなく、
お互いの短所を補って、
お互いの長所を高めあって・・・それでこそ、“本当のグループ”ですし、
本当の意味で「フランシュシュ」たり得るんだと。。そう感じる事の出来たこれまた実のあるお話だったと思います

誰にだって焦りも、不安も、間違ってしまうこともある
だけど、そこで意地を張るのではなく、過ちを認めてやり直せるのもまた人ですから。ゾンビだけど。
でも、ゾンビなら尚更ですよね。焦らず、慌てず、「自分だけの道」を切り開いていって欲しいですね。


かと、思ったら衝撃的なオチが。。
これはまさかの記憶喪失?
10話までの経験値リセット?
だったら・・・ライブはどうなる?!
色々な意味で気になりますが、さくらの「本気」を信じたいと思います。押忍。













ところで、
こういう漫画的演出すっごく良いですね!
これぞ正に「テレビまんが」ですよね(笑)。
遊び心ある演出やネタも多くて勿論コメディとしても冴えていたお話でしたね。
あと数話で終わるとか・・・正直信じたくないですね笑
いよいよ物語も佳境です!




新連載「妹りれき」1~2話に期待。/週刊少年サンデー2019年2号

2018-12-12 | サンデー感想
                               
                                 カワイイ。












こういう・・・所謂「俺妹」「妹ちょ。」系の素直になれない妹のお話は昔から大好きです
しかも、最近もそういうアニメがありましたけど、、、個人的にバッシングされて観るのが嫌になっちゃったんですよね
その傷跡を癒してくれそうな作品が都合良く現れたんで、正直読んでてストレートに嬉しかったんです
漫画なら作画が崩れる事もあるまい。。
って、書いてるだけで痛恨の涙が出そうになりますね・・・苦笑





恐らく、
いくみは兄・咲太郎の事が好きなんでしょう
でも色々事情と思春期のあれやそれがあってそっけない態度を取っちゃうんでしょうね
そんないくみの本心をスマホの履歴から探っていく・・・というちょっと背徳感のあるお話です
でもなんとなく、いくみ自身も敢えて泳がせている感も時折感じたりもして、
その辺は結構曖昧でそういうトコもまた想像を掻き立ててくれて面白い
冒頭は相当不遜な態度を取ってるんですが、
ちょっとずつ「好かれてるのでは?」って描写が入るその塩梅が読んでて楽しいですね
桐乃や美月が好きだった方ならば割と気に入ってくれるんじゃないかな~、と

しかし、
今までの「素直になれない妹もの」の妹と違う事は、
いくみがグラマー気味な事ですね(笑
パッと見スレンダーなのに、
よくよく見ると、おっぱいが大きい・・・というなんとも素敵なキャラデザになっております(笑顔
正直、もうずっとこういう類の漫画が読みたかったんでそういう意味では俺妹等のロスを晴らしてくれそうな作品だと思う
個人的には応援しております 具体的には読者アンケートを送ったり本を買ったりとかでね。





また、
描写がさり気ないのがいいですね
好意を覗かせる描写でもあくまで「匂わす」程度で、
そんな露骨にやってないのが逆にグッと来るというか、
想像を掻き立ててくれていい感じに読めたりする効能があります
なんていうんでしょうね、簡単にはデレないからこそ続きを見たくなる・・・っていうんでしょうか
なんとなく妹の策にハマってるような気がしないでもないですが、それ含めて「可愛い」って思えるのがイイです
絵柄もかなりオリジナリティがあって素敵ですね・・・次回以降のクオリティの保持を期待しています。









しかし、
全体的に静かな雰囲気ですし、
あくまで日常的なエピソードが中心だったりするので、
そういう意味では純粋に「サンデーっぽい」落ち着いた良い漫画だと思う
そういえば、「トニカクカワイイ」なんかも前作以上にサンデーっぽい漫画になってるし、
ある意味これが新連載一発目な時点で「らしく」売れたい、って意気込みを感じましたね
中々素顔を表さないクールな妹、
だけど、時折垣間見れる「好きかも?」な演出がとってもキュンと来る、
そんな困ったちゃんでありながらもどこかいじらしい期待の新連載であります!
古見さんやめぐみともまた違ったテイストなんで同居は可能なんじゃないでしょうか。

あと、
初回からお風呂シーンってのがまた最高でしたね(笑
いくみはめぐみとも古見さんともスヤリスともまた違った可愛さなんで新しい武器が増えた感じでとっても宜しいですよ。






疲労困憊のため~無念の雑記12/11

2018-12-11 | ブログ雑記









今日も更新する気まんまんだったのだが、
帰って来てからどうしても疲れが溜まっているのを感じて、
というか身体がギシギシ軋んでる感覚があったので大事を取って休んでしまった。
それでも「12月は毎日更新する!」と決めているので簡単な雑記くらいは書く事にする。

先日栗うさぎさんとお会いした時に「体が資本~」という話をしたんですが、
確かにここで無理して更に体調を崩すよりも、しっかりと更新を休んでまた頑張る方がいいな、と
本音を言うと一日も休みたくはないんですけどね・・・苦笑


多分、一気に寒くなった影響でまだ体がついていけてないのだと思う
今日もあまりに寒くて外で仕事してる時とか辛くて眠気が酷かったです
いよいよ朝布団から一歩も出たくない季節が始まりましたなあ。。と戦々恐々としてますが(笑
その分家に帰ればぬくぬく天国なのが夏とは違うなあ、って感じますね
夏はクーラーがあるのが居間だけで自分の部屋には無いんで。
っていうかクーラーある部屋にずっと居ると身体に良い、とは言えないしね。

うん、
なんか「やる気はあるのに体力が付いて行かない」っていうのが一番悔しいんですが、
ある程度受け入れつつこのまま素直に劣化していくのだけは避けたいって考えてます
本当は時間が許せばもっともっとやりたい事あるんですけどね。
まあでも、
「こういう日もある。」って自分を許せるようになるのもある意味前に進む為には必要なのかもしれません。



「ありがとう。」/アクタージュ 第45話「幕間」 感想(週刊少年ジャンプ2019年2号)

2018-12-10 | アクタージュ
                               
                                アキラの変顔!









そもそも何もかもを理解して達観して生きてる人間なんて早々いない
誰もが迷いや祈りの中で這い上がるように生きているもんだと思う
そういう意味で、アキラの先週の芝居はベストだったように感じます
「分からない」というのもある意味立派な「答え」で、
「分からない」けれど、(祈るように)「信じる」というのも受動的ではなく能動的な選択だと思うんですよね
それは巌さんにしたって同じで・・・アキラが本当の意味で“人間”を演じてくれた事に対して、
景ちゃんはきっと「ありがとう。」という言葉を告げたのだと思う。要するに、ダブルミーニングだと感じたんです。






それは深読みし過ぎな見方かも分かりませんが。
でも、個人的にはあの「ありがとう」「こちらこそ」のやりとりには、
役柄を越えた気持ちのやりとりがあった気がしてならない
そして、
それもまた私的な感情ではなくきちんと役柄にもフィットしてるから全然違和感なく読めるんですよね
カムパネルラは教えてくれたことを、相手は逆に自分の本音を確認させてくれた事に感謝している
それは景ちゃんが自分の問いかけに最高の形で応えてくれた事に対する感謝と、
アキラは本番の中で成長するきっかけをくれた事に対する感謝が込められているように映る。
ある意味、
二人にしか分からない暗黙の「何か」を感じられて冒頭の時点で既に面白かったなあ・・・というのが本音
夜凪ちゃんも成長してるが、アキラだって負けてない。堂々と渡り合った、、、という事実が、
兎角素晴らしくて胸に来る今週も素晴らしいお話だったように思います。






ただ、それは才能だとか棚ボタで掴み取ったものではなく、
彼個人のひたむきな「努力」によって掴み取ったものだから余計に感動的なんですよね
ちゃんと同年代(というか年齢が比較的近い)の怪物の演技の中から盗もうとする心構え、
厳しい練習にも負けずに逃げ出さずやり切った根性、
そして、
何より「このステージ」に上がる、という勇気がもたらした今回の「勝利」・・・。
当たり前ですが、ステージの上にあがらない人間には敗北もないですが、勝利もないんです。
土壇場で掴み取った“成長”、それは奇跡ではなく、自分の手で足で掴み取った尊い顛末。
色々な人に評価されたのも、彼が「ひたむきに頑張ったから」なんですよね
最初から諦めず、
最後まで諦めず。
「形だけのスター」だった彼が、
本当の意味でスターになるきっかけのお話って考えると良く出来てるなあ。って思いますし、
そう見られてた彼がそういう評価を見事に覆して見せた作劇はある種痛快ですらありました

「童貞臭いのがアキラ」・・・と言われれば、正直ちょっと確かに。って感じる部分もありますし(笑
本当垢抜けきれないぶきっちょな一面も目立ちますけど、
その上で誠実に振る舞うがむしゃらさがアキラそのものなのかもしれません。
阿良也が素直に賞賛してくれたこのシーンは自分も読んでて少し気持ち揺さぶられたりしましたね。
やっぱり、頑張ってる人が報われる作劇はいつ読んでも素敵な気分になるものです。













舞台もいよいよクライマックス、
名脇役たちの好演に支えられて、
遂にカムパネルラとジョバンニの物語も終幕を迎えます
そして、巌さんの命の灯も・・・。
彼は「自分を見てもらう事」よりも、
「自分の舞台を見てもらう事」を望みました
ある意味、「舞台こそ自分である。」という意思表示なのかもしれません
本当にいいたいこと、
本当にみせたいもの、
それらは全て“そこ”に置いてきた、と・・・・・。

そんな集大成を読むのが本気で楽しみです。最高に美しい幕引きを、期待しています。