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サブカルチャーマシンガン

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【アルバムレビュー】きんぎょ注意報! ヒット曲集/V.A

2018-12-07 | きんぎょ注意報!



1.わぴこ元気予報!
2.仰げばきんぎょ
3.遠足にいきた~い!
4.パクきんララバイ
5.わぴこちゃん音頭
6.あなたが好き
7.みんなでROCK!
8.たのしい誕生日
9.おいしいピクニック
10.スーパーきんぎょ

*赤字は特におすすめの楽曲。







91年に出たアルバムで、アニメ「きんぎょ注意報!」の主題歌、作中歌、イメージソング、キャラソンを詰め込んだ初期のベスト。
これ以降に全部入りのベストも出てますが、これは30分くらいで聴けるし手っ取り早くきん注の作中観に触れるならこっちだと思う。


OPEDのフルサイズが入ってるのは勿論、ポップスから合唱、ロックからアンニュイな印象の楽曲まで、
正にきん注には相応しいバラエティ感に富んだアルバムになっています
イメージ通りの騒がしいタイプの曲から、
ちょっとウェットなラブソングまで意外とふり幅が広く、
ある意味コメディもシリアスも出来るきん注そのものをコンパクトに表現した作品になっていると思う
91年なので勿論アレンジとかは当時の流行の匂いが垣間見れますが、それはそれでノスタルジックで素晴らしいです。

おすすめの3曲は迷うんですが、ギターの音色がオルタナ色満載なちょっとおセンチな「パクきんララバイ」、
わぴこが元気よくノリノリで歌いまくる「みんなでROCK!」(ARIA等でお馴染みのサトジュン氏の作詞!)、
そして今でもカラオケでよく歌う大好きなOP曲「わぴこ元気予報!」は子供の頃から口ずさんでいた名曲です。


その他にも、「そーだ、そーだ、くりーむそーだ」のフレーズが強烈な3曲目「遠足にいきた~い」、
パーティ感満載な極上のポップス「たのしい誕生日」、
子供の頃夏祭りとかでよく流れてたわぴこが歌うコミカルな音頭「わぴこちゃん音頭」、
とってもストレートで、千歳さんをイメージしたしっとりとした本格派のラブソング「あなたが好き」なんかも甲乙付け難いです。

なんでしょうね、きんぎょ注意報!のベストってなると、はちきれんばかりの元気なポップスを想像するんですけど、
このアルバムを聴いてると意外にジャンルが幅広くて飽きさせないバランスに仕上がってるんですよね
元気系の楽曲でもOPと「たのしい誕生日」じゃテイストが全然違いますし、
そういう意味では純粋に一つの音楽作品として聴けるアルバム・・・だと個人的には思います。



枕たたいて 叫んでも
夢の国に 着けない(パクきんララバイ)

気にしない 気にしない 小さなことは
気にしない 気にしない なんとかなるサ(みんなでROCK!)

なんでもいーからガンバレ
やってみなくちゃわからナイ(わぴこ元気予報!)




個人的に特に好きなフレーズたちです
結構ナーバスな事からポジティブな事まで歌ってると思うんですが、
だからこそ説得力があるというか、単純に事実だとも思うので、
やる気を出したい時や音楽で素直に励まされたい気分の時に聴いたりしています

自分的には「何でも良いから頑張れ」っていうのが好きですね
別に頑張るべき事は何だって良い、兎に角、自分にとって価値を見出せる「何か」を見つけて、
一歩一歩進んで行く・・・というのは実は堅実で誠実なメッセージになり得てると思うんですよね
頑張るべき事柄を断定してない~ってところが自由なこの作品にも似合ってる気がして、
ちょっと踏み出す勇気をくれる楽曲になっていると思います
内田順子さんのはつらつとした声も素敵ですね。

それと、わぴこの歌声って明るいけど、単純に上手いし、妙な色気があるんですよね
そこがまた「みんなでROCK!」の好きなトコというか、かないみかさんの歌唱力も際立っていて大好きです
それでいて、とにかく可愛いのが素晴らしいですね(笑
わぴこのキャラソンは少ないと感じるので、
その意味合いでも貴重で今でもよく聴く一曲です。

「パクきんララバイ」はきん注の曲の中でもややダークな感じですけど、
泳ぐようなギターのフレーズを聴いてるだけでも楽しいですし、
何より・・・うん、
強く願っても必死に頑張っても夢に辿り着けない~ってテーマ性がどストライクでした(笑
歌詞全体の方向性としては眠れない子の悶々とした心情を描いてる曲なんですけど、
個人的には現実のメタファーとして受け取ってしまうくらい切実な気持ちに溢れていて大好きです
多分独特のアレンジを聴いてるだけでも面白い曲だと思います。












全体的にきん注の楽しさ、賑やかさ、自由さ、時折のシリアスさ、そして可愛さがしっかり詰め込まれている、
これ一作で作中の雰囲気すら掴める入門には相応しい名盤だと思います
キラキラのアニソンから良質なポップス、ロック、ラブソングまで入ってるので、
純粋に音楽としても面白いのが尚好みな一作です。
きん注好きなら是非聴いて欲しいですね。


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