本当はもっと私笑えるし
空を飛んでる姿だって知らないでしょ?
なにも、知らないでしょ?
この曲は思い入れありますね~
アレンジとしてはピアノの音が印象的な大人のロック・ミュージックというテイスト
もっと言えばオルタナティブ・ロックのような雰囲気とサウンドに仕上がっているので、
割とストレートでシンプルなアレンジの多いシシャモにとっては新境地であったであろうナンバーです。
その豊かなバンドサウンドを聴いてるだけで面白い節の強いロックナンバーなんですが、
歌詞がまた印象的・・・かつ聴き手とシンクロ度の高い楽曲に仕上がっていて。
これ、
結構語ると難しいんですが、
個人的な頑張り、個人的な想い、、、というのは
伝わりやすいようでその実全然伝わらなかったりするじゃないですか?
結局、人間というのはあくまで(身内であっても)他人同士、
他人の心の中までは決して覗けないし覗いてもらえないんで、
そういう部分で・・・
どうしてもジレンマというか噛み合わない部分が生まれてくる訳ですよ。
自分では、
自分がどれだけ頑張ってるかだとか、
自分がどれだけ強い想いを抱えてただとか、
そういう細部までちゃんと把握してる訳ですけど
それが他人にしっかり伝わるかどうかなんて正直分からない
人間口ではなんとでも言えるし、
なんとでも捉えられるし、
ぶっちゃけ言葉だけでは伝えられる度合いに限界があるような気がしてならないんですよ。
でもそこで、「分かってよ!」みたいな図々しい言葉なんて絶対に言えないじゃないですか?
だからかなあ、この曲の自分の可能性も想いも何も知らないでしょ?っていうわがままだけど普遍的な気持ち、、、が
個人的にはよく分かって聴く度に感情移入してしまう・・・のが本音だし伝えたかったりもするんですよね
一方的な気持ちの押し付け、みたいな、傲慢だけど抑えられない本音、、、を肯定してくれる一曲
正しい感情だけが正しいことなんかじゃない。という、
そういう意味では物凄く正しいなあ。と思える楽曲でもあります
歌詞全体の方向性としては、何気に今の時期、夏の歌でもあって
なんていうんだろう、ストレートに言うと「今年も自分報われないんだろうか。。」みたいな、
所謂非リアの心情そのまんまみたいな、焦燥感たっぷりの歌詞だったりもするんですけど、
それがまたある意味共感度高いっていうか、
同時に考え過ぎな自分に釘を刺すナンバーにもなってるし、
何より最後はそんなぐじぐじした自分にバイバイするよ。っていう、
ある種前向きさを残して終わる軽快な部分もまたメリハリがあって好みの一曲
それは強がりなのかもしれないけど、そう思う事自体は決して弱いことなんかじゃない。
この曲を聴いてると、宮崎朝子さんの凛とした歌声も相まってそんな風に素直に思います。
空だって飛べる~、というのは、自分はもっと素敵に頑張れた。という想いのメタファーなんでしょう
本当の自分の想いを、本当の自分の良さを、あんた知らないでしょ?っていう、
そういう心境を曲にしてるのはこの曲以外ではあんまり知りません
そういう意味でも個人的には相当重宝している曲の一つ、です。
最近イベントライブが多めで、中々ワンマン少ないんで早く9月にライブが観たい今日この頃です(笑