サブカルチャーマシンガン

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「SHISHAMO5」全曲レビューその12「水色の日々」

2020-01-21 | SHISHAMO5全曲レビュー
このジャケット、めちゃくちゃ好き。







今日までの当たり前が
もう明日には無いんだって
分かったつもりでいたけれど
やっぱり笑顔だけじゃ終われなくて







この曲は、
初めて買ったSHISHAMOのシングルです
当時NHKのラジオで流れてて「この曲よく出来てるなあ。」と素直に感じたので、
ジャケットが好きだったことも相俟って結構ふっとした流れで購入した気がします
それからはアルバム買ってライブにも行って・・・と今やこのブログでもお馴染みのバンドですよね。

「水色の日々」は、多分カテゴリーとしては卒業の歌になるんだと思いますけど、
ただ自分の中ではそれだけの曲ではなくて、色々な感情が渦巻いてるというか・・・
結構自分って過去に依存するタイプなんで、
過去出来なかったこと
過去にしか会えない人
過去にあった大切な思い出、、、
そういうものに依存しながら生きてるっていうのがかなり大きいんです
だからかなあ、この曲を聴いてると、もう二度あの人には会えないし、もう二度とあの感覚は手に入れる事が出来ない
あの頃「当たり前」だった感情も今の自分にとってはもう有り得ない出来事なんだな・・・と思うと悲しくなる
そういう想いを助長してくれるような・・・「くれる」って言い方はおかしいですけど(笑
そういう過去の“痛み”にそっと触れてくれるような、そういう曲なんですよね。


また、「笑顔だけじゃ終われない」ってフレーズも好きで・・・
やっぱり、過去にやり残したこと、
過去に言えなかったこと
未練がましいかもしれませんが、
今も心の中にずっと居座っている後悔の念がこの曲を聴いてると蘇ってくるんです
あの頃、大切な瞬間って、何も別れや出会いとかだけじゃなく、思い浮かぶのって日常の些細なシーンで、
でももう「それ」も今の自分にとっては二度と手に入ることはない、最後を通過したものだったりするんですよね
あの頃の「当たり前」は、願っても叶う事のない永遠になってしまって、そんな懐かしい痛みに触れてくれる。。
多少(?)ロマンティックな書き方をするならば、自分にとってはそういう愛おしい一曲なんです。

で、そういう個人的な想いを抜きにしても完成度の高い曲だな、って素直に思います
ザクザクと刻むバンドアンサンブルに青春を想起させる爽やかなピアノの音、
洗練された清廉としたアレンジも気持ち良く、
歌詞も物語性があり、
自分に置き換えずとも、
青春のワンシーンを切り取ったような写実性に優れたドラマティックで胸に残る楽曲だと感じますね
正直、この曲がクオリティ高くなかったら何が高い曲なのか?となってしまうくらいの芸術性のある曲だと思う

最終的に何かが解決する訳でもなければ、答えのある曲とかでも全然ないけど、
それが逆に趣があって、素敵に感じられる粋な卒業ソングですね
なんというか、
「あの頃の当たり前」に立ち返って、
懐かしくなって、
もう戻らない日々に涙するような、
そういう後ろ向きだけど確かなエネルギーがあって大好きな一曲です
でも、「笑顔だけじゃ終われない」って言葉がこの曲を熱いものにもしていると思う。
宮崎朝子の作家性がフルに発揮された傑作シングル、好きになったきっかけの曲だけあって、
自分の中では宝物のような楽曲です。初めてライブで聴いた時はずっと好きだった事もあり感動したなあ・・・!


そういえば、割とライブで演奏する率も高い曲ですね。また、今年も聴けたらいいな。





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