サブカルチャーマシンガン

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FANTASTIC◇CIRCUS「BEST SINGLES 2001-2004/AGAIN 2024」@Zepp Shinjuku 24.3.10

2024-03-13 | LIVE












日曜日にFANTASTIC◇CIRCUSのライブに行きました。










FANTASTIC◇CIRCUSとは、
FANATIC◇CRISISが令和に転生したバンド。
今は活動休止中ですがSHUN.さんを含め石月努、kazuya、
そしてサポートメンバーとしてSIAM SHADEのベーシストNATCHINに
ドラムはLa'cryma ChristiのLEVIN・・・とある種のドリームバンドの様な装いで活動しています
 勿論、
ゆえにオリジナルメンバーではない...んですが、
正直サポートメンバーが同じ90年代を駆け抜けた仲間たちなのは観ていて胸アツな部分はあります
特に、前のブログから読んでる方はご存じかもしれませんが、ラクリマの再結成公演何回か観に行ったので...
代名詞のスティック回し含めたLEVINさんのプレイを今も拝めるのは嬉しくもありました。
ちなみにF◇Cのライブを観に行くのは今回で都合4回目。
小学生の頃好きだったバンドのライブに、
コンスタントに行けてる今はちょっと非現実的な感覚もあったりしますね(笑

そして、
Zepp新宿は初めて行きました
噂には聞いていた去年出来た新しいゼップ・・・
お台場、横浜、羽田と来て今回は新宿と初めて山手線内に開設されましたね
しかも、
行ってみたら新宿の正にど真ん中にあるので
最も大都会の中にあるゼップじゃないでしょうか、、、関東の中では。
キャパ的には一番小さい感じなんですけど、その分距離が近くて良いカンジでした
他のゼップと違い地下にあるのも含めて格好良いライブハウスだと思いました!
また近々行く機会もあるので実に楽しみですよ。
2024年は関東ゼップ制覇出来そう(去年は羽田だけ機会が無かった)。












一曲目は「鴉」からスタート。
この編成で観るのも今回で4回目だからか、
以前よりももっと音の塊になっている...というか一体感が増してる気がしました。
疾走感たっぷりのメロディラインにゴージャスなアレンジが絡み合って至高の一曲目でした。
 その攻撃的な流れを加速させる様に官能的な歌詞も印象的な「ドラキラ」
妖艶なロックを今のオトナなF◇Cで思い切り叩き付ける。
最後の方、
努さんがマイクを男根に見立てて思いっ切り突き上げてた(勃起?)のも面白かった
更に、
パーティフルなロックンロール「LOVE MONSTER」とのっけからファンタの勢いが止まらない!
正直な話この辺りの楽曲は後半ブチ上げて来る予想をしてたので最初からクライマックスみたいでしたね
LEVIN氏が早速スティック回しを披露、痛快なギターソロも炸裂と楽しさが止まらない名演でした
ちなみに、
この日は10日ぶりのライブ鑑賞とちょっと久々だったので余計に爆音に酔い痴れてた気がする。

神々しいリフが鳴り響き、
管理人も大好きな名曲「Maybe True」のカラフルなバンドサウンドが降り注ぐ!
この曲は毎回聴いてるからかよりアンサンブルの呼吸がグッと近づいてた印象も受けた
それと、
歌詞の「くだらない」を
「くだらねえ」と砕いて歌ってたのも格好良かった。
キラッキラのポップネスに陶酔しつつ、
「人に何て言われても」という歌詞が沁みた「ゆらぎ」とポップの波を更に観客に浴びせていく。
この曲のLEVINの性急なドラミングがまた痺れるパフォーマンスでした。
 MCでは、
「(こうやってステージに上がれるのは)そんな長くない」
「一本一本を大切にしたい。」
「(SHUN.の分まで)力を貸して下さい。」
と努さんの丁寧な言葉が並ぶ
そして、
扇子で振付をした和風ディスコナンバー「JAPANESQUE」は観客の光景含めて雅で最高でした
ある種、ジャパニーズロックバンドの矜持も感じた一幕
艶やかなエッセンスで観客を魅了しつつ
歌に色気を感じた「BLUE ROSE」
そして、サビメロに名曲然としたものを強く感じた「ダウンコード」と
今度はシックでメロウなファンタで❝聴かせる❞ゾーンに突入。
「ダウンコード」は去年のリテイクベスト「ONE」に続きMVが制作された曲ですけど、
なるほどこの曲を顔にするだけの事はあるな~ってくらいサビメロの美しさにメロメロになってました
この曲はV系ブームが落ち着いた頃に出た曲ですけど、
渦中に出してたら正直ミリオンとか行ってそうな曲調にも感じたり。


MCでは「ギターミスったら全部僕の責任じゃん~」と愚痴るkazuya氏を
努さんが「おばさん・・・笑」とイジってたり、
なんかそういう雰囲気も良かったですね
kazuyaさんは、
SHUN.さんに対して「相棒」と深い想いがあるみたいなんで、本当帰って来て欲しいですね...。
 続いてはメロディアスなサビも心地良い「体温をこえて」
シングル曲ではないけど、
シングル曲っぽいな~と純粋に感じた名曲
この曲の最中、努さんがkazuyaさんに絡んで胸を触ってたのもなんかゾクゾクしました笑
力強いドラミング、疾走感のあるビートが気持ち良い「MADE IN BLUE」
そして、
音源よりもダンサブルに仕上がってた「JET hyp!」はめちゃくちゃアガりましたね
このライブの数日前に先日出たリテイクベスト2を購入して自宅で聴いていたんですけど、
生で聴くとこの曲思ってたよりも盛り上がりがスゴくて素晴らしいな~と
「求めておくれ」の部分なんか魂籠ってたし、
感情移入も出来てサイコーだった
そう言えば、
kazuyaさんも踊る様にステップ踏みながらギター弾いてて非常に楽しそうだった
やっぱり弾き手が楽しそうにやってると観客にも直で伝わりますよね。
LEVINの緩急バリバリのドラミングもめっちゃ良かった。。

スピーディに駆け抜けた「AC/DC」(タイトル!)、
キメがとにかく格好良くサイレンの様なアレンジにも痺れた「EXIT」とバンドも加速する中、
本編はラストシングルでもあった「everlove」にて幕引きの時を迎える。
MCでは、
「今週も色々なことあったと思いますよ。」
管理人仕事で立て続けに指摘を受けてかなりダウナーモードでもあったので(笑
「石月さんはエスパーなのか・・・!?」などと感じつつ(鳥山先生の逝去もこの週でした)、
「生きてるだけで偉いよ。」との言葉に思わずグッと来つつ...
その流れもあったので、余計にじんわりと響いた。
この曲、
あんまりライブで聴いたイメージが無かったんだけど、
こうやって直に聴くと本当に良い曲・・・歌詞も「親に感謝」とか、
ロックバンドがあまり歌わない/歌いたがらないストレートな言葉が並んでて、それが逆にイイな。
って
努さんの歌唱も絶好調でこの曲に関しては演奏もその歌の為に鳴らされている感じがした。
めちゃくちゃ良い曲だと思ったんで今後のライブでも聴ける機会あればいいなぁ。
ものっそいピュアネスに包まれながら、一先ず本編は終了。


アンコールも敢行してくれました。
これまではライブ序盤の起爆剤として挿入されていた印象の強い「火の鳥」
F◇Cを代表する名曲がアンコール一発目に放たれた事で観客もヒートアップ!!
余談ですがこの曲は管理人が小学6年の時に発売した曲で夏休み付近の頃にドハマりしていました
この曲を❝今❞ライブで聴けるのは何度味わっても尊い...と感じつつ、
kazuyaさんの激熱なギターソロ、
ポエムの様な努さんの「何度でも再生しよう。」という語り等も良かった
何より、
ラストの・・・「誰も皆~」辺りの
観客を含めた大合唱は本当に素晴らしかった。

なんか自分も全力で歌いながら輪廻転生しても当時の友達に会いたいな~とか
そういう事を想いながら聴いたりもしていて...ちょっとトリップもしたような感覚でした
あのその場に居る全員が大声で想いを重ね合わせてる音像と光景は現場に居ないと分からないかな、と。
この先この公演が映像化したとしても、、、それが生ライブの良さでもありますね。
 更に、
リテイクベストの中で特にお気に入りだった「夢じゃない世界。」の骨太なアンサンブル
そしてダークな世界観を生で体験出来たのも嬉しかった
個人的にこの曲聴けるの期待してたんで、
アンコでやっと来て嬉しかった笑
ザクザクとビートを刻むkazuyaさんのギターも最高。
からの、
それでも前に進むんだ。という意志を示す「スプートニク-旅人たち-」の流れも素晴らしかったですね
どこか優しさを感じるギターソロに「行くんだ!」という意志を感じさせる努さんの歌....
CDでは年代順に収録されてるんですが、
ライブではよりストーリー性を感じさせる構成に仕上がっていてそういう部分にもこだわりを感じました。

そして、
努さんの「一つになりましょう。」という曲紹介にも痺れた名曲「ONE-you are the one-」
F◇Cをスターダムにのし上げた一曲であり、実際自分もこの曲をMステで歌ってるのを観て
知ったしその後母親がこの曲のシングルを買って来て自分も好きになりました。
野音の時は思わず号泣したっけ・・・
この日もエモかったです
客電が点き努さんの「ウォ~!!!!」という怒号から始まり、
冒頭の「うつろな瞳の少年達 自分がどこに居るのかわからず」というフレーズに
「今の自分じゃん。」と感情移入が止まらない(もう少年ではないけれど)
「傘はいらない」の部分を去年の横浜公演と同じく
「傘はいらねえ」とぶっきらぼうに歌ってるのも良かった。
歌詞の通りに、
天井を見上げたらライブハウスの照明が本当に❝光❞に見えてそのシンクロニシティも素晴らしかった
去年の「SEVEN」の虹色の照明を彷彿とさせる秀逸過ぎる演出に感動。。
どんなに今が辛くても、
俺も、
君も、
「ここにいる」。

ある種、それがすべてだとも思える。
そんな事を感じさせる渾身のパフォーマンスでした。


更に、
ダブルアンコールまでも敢行。
ダブルアンコールをすると、「締めの曲」が3曲に増えるので、
意外と観客にとっては嬉しいので是非他バンドも参考にして欲しいですな笑
まずは春が恋しいこの季節にもピッタリな「hal」
この曲...音源でもそうなんですが、
努さんの歌は衰えないね
美しいサビメロを今でもしっかりと聴かす歌唱にウットリ
この曲のLEVINさんの一定のリズムから時に畳み掛けるドラミングも気持ち良かったんだよな
「もう白くはない」と失われたイノセンスを感じさせる切ない歌詞も響きつつ...
抜けの良いロックンロール「追憶をこえるスピード」で、
そして柵の前まで降りて来て懸命に歌った「Love Me」と最後はアッパー・モードでフィニッシュ
「お前は生きてるからなちゃんと」
「お前らそこにいるんだ!!」
「これからも最強でいような。」
といつも以上にエモーショナルに振り切った努さんの言葉も胸に来ました
「ONE」の時もそうだったけど、どんどん加齢していく年代に向けて必死に唄ってた気がする
そういう部分も含めて今も昔も変わらない誠実な佇まいがホントに素敵な夜でした。
 最後、
LEVIN氏がドラムスティックを宙に放って豪快に終わってたのも良かったし、
努さんとkazuyaさんの二人で残って肉声で「お疲れっしたー!」と挨拶してたのも良かった。
MCの通り、一本一本に魂を込めてる石月努さんのボーカルに
ソロの数々にも魅了されたkazuyaさんのギター
データですけど確かに鳴っていたSHUN.さんのギター
フロントを担っていぶし銀のベースで魅せたNATCHIN氏
代名詞のスティック回しも緩急効かせたドラミングも最高だったLEVIN氏
マニュピレーターのキヨヒトさんのビート、、、と正に一丸となっていた「バンド」を堪能出来ました。
ありがとうございました!!!!!!












1.鴉<KARASU>
2.ドラキラ
3.LOVE MONSTER
4.Maybe True
5.ゆらぎ
6.JAPANESQUE
7.BLUE ROSE
8.ダウンコード
9.体温をこえて
10.MADE IN BLUE
11.JET hyp!
12.AC/DC
13.EXIT
14.everlove

15.火の鳥
16.夢じゃない世界。
17.スプートニク-旅人たち-
18.ONE-you are the one-

19.hal[ハル]
20.月の魔法
21.追憶をこえるスピードで
22.Love Me











そういう訳で、
FANTASTIC◇CIRCUSの現在地がタフに刻まれた至高のライブでございました
最初に観た野音もサイコーだったんですけど、あの時はあの時で感動したんですけど、
より一体感を受けているのは最新のこの公演だった様にも思う
そういう意味では、
単なるリバイバルではなく、
F◇Cは「今を生きてる」ロックバンドだな。ってしみじみ感じましたね
むしろここからな気もしますし、今回は後期のシングル曲中心のライブ~って事で
90年代の一番売れてた時期以降も良い曲を作り続けていた。という事実がしっかりと伝わる、
そういう意味でも有意義な公演だった様にも思いますね。
 個人的には、
今回で区切りとか付けないで、
もっともっとこのメンバーでのF◇Cを出来る限り観たいなぁ。って素直に感じています
次なる一手が気になりますが、例えば今のメンバーでの新曲なんかも聴いてみたいですね。
小学生の頃聴いてたバンドを現在進行形で追えるのも一つの幸福~って気はします。




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