サブカルチャーマシンガン

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DMBQ「KEEENLY」

2018-04-17 | アルバム感想
                              
                        DMBQのニューアルバム「KEEENLY」を買った。












DMBQと言えばスピーディでハードでソリッドなロックバンド・・・という印象ですが、
今作は7曲入りで約51分・・・というとんでもないレベル(段階)のアルバムに仕上がっています
まあ、ぶっちゃけ1時間くらいはあるわけですよね
でも、曲数は7曲。。と言うと
必然的に一曲一曲が長尺になってくる訳です。

ほとんどがねじれた雰囲気のどっしりとしたロックンロールになっていて、
以前のような軽快なロックソングはほぼなし、
っていうか、
歌自体が入ってる曲が少なくて
曲によってはほぼ音響具合を聴かせて終わるだけ、、、な曲もあったり
色々な意味で規格外のアルバムになってるなあ、と。

おまけに、曲の区切り方が物凄く曖昧で、曲目をちらっと見たら「あれっ、もう終わってたの??」という事がザラにあり、
今作はそういう歌のフォーマット、サビの概念、曲間の概念やロックバンド然とした雰囲気からは完全に外れた、
正にオルタナティブ、
DMBQでしかあり得ないようなぶっとんだ新譜になっていて正直面白かったですね。


ただ、
往年のファンとしては、
一曲目の「BLUE BIRD」の重厚なサウンド、
そして増子さんのほぼシャウトに近いボーカルを聴いているだけで
「そうそう、これこれ!」ってなってしまう感覚なんかもあったりして、
そこが不思議というか
ある意味“いつも通り”な部分もちょこちょこ散見されるのがまた嬉しいアルバムになってますね
メンバーもほぼ変わって、あれから10年以上経って、バンドのスタイルも全然別物になってしまったのに
増子さんのあの声とねじれたロックサウンドが絡まるだけで「DMBQだ!」ってなってしまう感覚・・・
そこが何よりも凄くて素晴らしいアルバムであり、
尚且つ、
先述のように「新しいDMBQ」も提示出来ている。。という
ある種の理想形のような新譜にも(聴いてて)思えたのがまた良かったですね
一曲だけ、過去ファンに向けたような高速のロックチューン「SO THE WORD OF GOOD SPREAD」みたいな、
そういう曲をきっちり入れ込んでるのも抜け目がなくて素敵だなあ、、、って感じましたね

まず、
純粋に「歌じゃない」し、
一曲一曲が物凄く長いし、
どこが始まりでどこが終わりかも曖昧だし、
アルバムの流れだとかはでこぼこに等しいし、
全体的に訳が分かんないんだけど、
その“訳わかんないんだけど興奮する”“訳わかんないんだけど最高”・・・
という過去最高に振り切ったアルバムでありながら過去最高に「らしい」作品でもある、
そこが何より面白くて聴き応えのある新譜だったな~って個人的には思いました
増子さんが居ればDMBQはどこまで行ってもDMBQなんだな。。っていう、
純然たる事実を証明してしまったアルバムのようにも思う。
大傑作です!









自分的には一曲目の「BLUE BIRD」が“王道のDMBQ”という感じで
めちゃくちゃ堪らなかったですね・・・
増子さんのシャウトが何度も聴けるだけで激アガり、みたいな(笑
中学生の頃から大好きなバンドなんで、2018年にニューアルバムが聴けてる、しかも良い。。っていうのが
何よりも最高過ぎるニューアルバムでした。今年は是非ライブ観たいです。超久々に。





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