先週の日曜日にLINDBERGのライブを六本木で観ました。
このライブは、
LINDBERGの35周年を記念して行われたものでした
35周年って言ったら自分が大体2~3歳くらいの頃にデビューしたって計算になりますね
そう考えると長いわ・・・
っていうか自分の人生もまあまあ長いわ(笑
ただ、
リンドバーグ自体は息の長いバンドでしたからね
大体98年ごろまではCMソングとか歌番組でよく見掛けたイメージ、、、
イメージっていうか実際憶えてるのでまあ体感か
そして、
自分が中年と呼ばれる年代になっても
ずっとライブハウスでサバイブし続けている...正に闘い続けてきたバンドと言えます。
この公演は「背中を押された曲」をリクエストしてそれを集計順に演奏する~と言った類のものなので、
例えば自分が幼い頃観てたアニメ「バウ」の主題歌「大キライ!」みたいな曲は当然入らないんですけど笑
その分、
リンドバーグのポップな部分というか
分かりやすいストレートな部分が如実に出た内容だった様に思う
そして、
ボーカルの渡瀬マキさんが
扁桃腺の腫れで声の調子が過去最悪だった~という非常に難産な公演でもありました
公演数日前のベイスターズ戦でのゲストライブの時に寒い場所で延々と待たされた影響、
尚且つそれだけ待ってもライブが出来る制限時間を超えてしまったので
ライブも出来なかった....という可哀想過ぎる顛末が生んだ悲劇でした
それでも、
最後まで懸命に歌おうとした
その姿がとても印象に残る公演でもありました。。では、以下。
EXシアター六本木は約1年振り
アクセスも良いし椅子も座り心地良いしお洒落だし...って事で個人的に好きなハコの一つ。
ステージも傾斜があって観やすくて良い・・・毎年の様に行っていると、
それだけで思い出が溜まっていくのがライブハウスの良いトコロ
このハコはライブハウスとホールの中間ってハコかな。
一曲目は、
「会いたくて-Lover Soul-」
言わずもがな初期のヒットシングル
サビの「会いたくて~」の裏声を駆使した歌唱がとっても気持ち良い。
クールに歌ってるのが尚心地良かった記憶。
2曲目の「I MISS YOU」
この辺りから「ちょっと声が変だな?」と思い始める
全盛期の甲高い声と今ではそもそもある程度変わってはいるんですが、
それにしてもところどころ掠れていて「妙だな。」と感じた
前のめりなバンドサウンド、
サビでの勢い、
更に川添さんのピック投げが炸裂した「SUNSET BLUE」声が多少違和感あっても名曲な事に変わりはない
MCで、
渡瀬さん「変な声でごめんよ~」と早速お客さんに謝罪する。
やっぱりどこか調子崩してるのかな、、、と思う
「ここが僕の勲章」と
社会的地位が低い人間の心情に寄り添った小市民ソング「Dream Factory」
そして偶然らしいけど同じドリーム繋がりで「Dream On 抱きしめて」と立て続けに披露
この曲は90年代初期~中期っぽい耽美なギターフレーズが心地良くて酔い痴れていました
間奏のリズム隊の攻めっぷりもステキでした。
MCの昔話で、
渡瀬さんがアイドル時代を終え、
リンドバーグが最初にステージに立った渋谷のTAKE OFF7
アイドル時代のファンが来てくれて初回300人くらい集まったらしい
だけど、
その時川添さんボーカルで「LOCOMOTION」のカバーとかやってたら
次のライブが10人くらいまで一気に減っていた~等衝撃の事実を話してくれました
そこから、
ここまでの人が観に来てくれています!という盛り上げ方はホント上手かったですね
ここで、
最大のヒット曲「今すぐKiss me」
正直、応援歌とかでは無いんですが、やはり知名度で入って来ましたね
個人的にも小学生の頃創作ダンスかなんかの競技で歌わされた/フリ練習させられた思い出の曲でもある
というか、
自分が想う90年代初期の感覚に合致する楽曲でもある
それは小学生の頃にやらされた~という経験も手伝ってるのかもしれない
兎角、
大ヒット曲というだけではなく、
自分の音楽リスナーとしての血というかDNAの一つに組み込まれてる重要な曲だったりもする
(THE BOOMの「風になりたい」も同じ様な理由で血の一つですね。こっちはクラス合唱だったけど)。
この曲は、
ライブで聴くとホントいいよね・・・
ストレートな小細工なしのバンドサウンド、
そして、
「ドキドキすること やめられない」や「ウォウウォウ」のシンガロング
渡瀬マキさんのボーカルも絶不調と言ってもこの曲の時は勢いもあってガツンと来るものだったと思う
でも、
「大好きだから 笑ってヨ」というフレーズはある意味背中を押している~と言えなくも無いとも感じた。
イントロのギターの時点から格好良さがバリバリ際立ってた「君のいちばんに・・・」
音源で聴いててもロッキンな演奏隊の圧力に気分アガるけど、
生で聴くとそれを超えて来るカンジがした
より刺々しいギター、
間奏で畳み掛けるドラム・・・
そして、渡瀬さんもミュージックステーション出演時の様にタンバリンを打ち鳴らしていました
生で聴くと「君のいちばんにほんとはなりたかった」というフレーズが切なかった。
管理人も人生経験それなりにありますから.....。
MCで、
ベイスターズの始球式でワンバンせずにキャッチャーまで届いた事を嬉しそうに語る渡瀬さん
FIELD OF VIEWの浅岡さんは届かなかった~という事を小柳さんから聞き
更に喜ぶ
そしたらメンバーから「来年は先発だな!」って発言が飛んで面白かった笑
ただ、浅岡さんは無事ライブ出来たので「あたしだって歌いたかった~」とやっぱ悔しそうでした。
ここでバラッドゾーン
ちなみに設けたのではなく、
たまたま投票順がこういう並びになったとか。
藤川球児の登場曲でもお馴染み「every little thing every precious thing」
バラードになると裏声を駆使する様になるので元気な曲よりも歌えてた風に感じた
重厚な演奏も光り、特に渋めのベースが最高だった、川添さんのベース本当好きだわ。と感じつつ
1stアルバムに収録されているこの日最古のミディアムバラッド「MINE」
これ本当に良かったな・・・・・
静謐な雰囲気、
啼いてるギターの音色、
優しく温かく、それでいて誠実で懸命な印象の歌。
個人的にはこの日一番よく声が出てたのがこの曲の様にも感じた
ピュアでどこか切ない音色の応酬にウットリしつつ、
虹色の棒ライトの演出も素晴らしかった「LOOK FOR A RAINBOW」と続いて行く
前の曲で出し過ぎたのかこの曲の時には再び不安定な歌唱にも思えたけど、
エモーショナルなアウトロの演奏に畳み掛けるドラミング、、、と上手く演奏陣がカバーしてたと思う。
番外編~という事で
メンバーチョイスの3曲が挿入
スカッとするロックナンバー「YOU BELONG TO ME」
この曲では平川さんと川添さんのソロバトルがあったりそういう演出もアツかったですね~
こうやって振り返って見ると渡瀬さん絶不調だったとは言え結構楽しんでるな...笑
正直、
LINDBERGは楽器隊のレベルも高いしね。
更にノリノリなロックナンバー「TOUCH DOWN」
この曲もベースサウンドが気持ち良く「ウォウ~」のシンガロングも発生し熱かった
バラッドの「GLORY DAYS」がまた素晴らしかった
裏声は安定していた印象なので、
綺麗な裏声を駆使する切々としたバラッドを組み込んだのは大正解だった気がする
しんしんと降る雪の様な演奏に、過去を想う気持ちが交差する歌唱含めて素晴らしい一幕でした
ライブも、いよいよクライマックス。
平川さんが「いくぞォー!!」と合図をし、
勇ましいギターも炸裂した「10セントの小宇宙」
絶好調では無いものの、やはりサビのメロディラインは素晴らしく、踊れる出来栄えでもあった
アッパーなバンドサウンドが鳴り響く管理人も大好きな「ROUGH DIAMOND」
勿論ものっそいテンションは上がっていたのだが、
遂に限界が来たのか
途中で声が出なくなる渡瀬さん
そこを観客みんなが合唱してカバーする光景に
思わずライブ中なのにも関わらず渡瀬さんは号泣
それに感化されたのか最後は声を振り絞ってこの名曲を熱唱していました
言葉を選ばずに記述すると、思いっ切りダミ声状態だったんですが、それでもステージに立ち続ける心意気に感動
ある意味もう二度と聴けない文字通りのラフなダイアモンドがそこにはあった様に思う。
それは皮肉にも心の底からロックンロールと想える様なものでした・・・
本人はやっぱり悔しかったとは想像するけど。
だけど、
ステージは続く
管理人も通勤の時によく聴く曲の一つ「GAMBAらなくちゃね」
やっぱりパワフルな曲になると思いっ切り声が掠れる
だけど、
その分観客が大声で「がんばらなくちゃね~!」とシンガロングする光景は感動的でもあった
逆に、より頑張らなくちゃね。と想えた~っていうのも皮肉ではある
更に、
「oi!oi!」コールも発生した名曲「Over The Top」
ある種パンキッシュな空気も音源とは違って出ていたこの曲
サビのフレーズを観客が歌ってた事でそれはそれでエモさも存分に感じられた
不思議と、凄まじい一体感を憶えつつ
本編最後は、
やっぱりこの曲だよね!って事で「BELIEVE IN LOVE」
大ボリュームの拍手に飛び跳ねる観客、そのムードにもやられて最高調の沸点を刻んでこの日は終了。
自分自身は、背中を押された~っていうよりもロックバンドという形態に於ける
原体験の一つ及び最初期のロールモデルとしてリンドバーグがあって
それが未だに続いてるだけのハナシなんですが、
この日のライブは
トラブルの影響が悪い方では歌唱に響き良い方ではガムシャラ感の具現化に働いていた
そういう意味では確かにストレートに「背中を押される」ライブだったなぁ・・・と素直に思えました
渡瀬さん的には本調子でない後悔の念が残ったでしょうが、それでもやっぱり素晴らしいライブでもあった
アンコールで披露された背中を押された楽曲投票の首位であった「LITTLE WING」の歌詞の様に、
小さな翼はビクともしない
雨が降っても
風が吹いても
そう思って生き抜く精神性は正にロックンロールそのものでした。
最後は悔しさから泣き崩れ小柳さんや川添さんに支えられながらのエンディングでしたけど、
「冬にツアーあったら絶対リベンジする!」と宣言してたので、是非それを目の当たりにしたいですね。
個人的には、
この日この公演が観れて本当に良かった。
と、共に、渡瀬さんにはゆっくりと休んで貰ってご自愛下さい.....と。
びくともしない様子をまた眺めに行きたいと思います
ありがとうございました!!!!
1. 会いたくて -Lover Soul-
2. I MISS YOU
3. SUNSET BLUE
4. Dream Factory
5. Dream On 抱きしめて
6. 今すぐkiss me
7. 君のいちばんに・・・
8. every little thing every precious thing
9. MINE
10. LOOKING FOR A RAINBOW
11. YOU BELONG TO ME
12. TOUCH DOWN
13. GLORY DAYS
14. 10セントの小宇宙
15. ROUGH DIAMOND
16. GAMBAらなくちゃね
17. Over The Top
18. BELIEVE IN LOVE
19. LITTLE WING
オマケ。今でもたまに聴く8㎝シングルたち。
環境的なものもあるんだけど、
自分にとってはバンドの原風景がTHE BOOMとLINDBERGな事を最近よく思い返す様になった
そこからサザンとかミスチルとかラルク等に入って行く訳だけど・・・
なんか
そういうのも忘れたくないんですね
今回のライブでは聴けなかったけど、
いつか「大キライ!」「もっと愛しあいましょ」「風」とかも是非聴きたいですね
と言う事は、きっとまた行くでしょう!!
今の世代にもLINDBERGの❝ロールっぷり❞が伝われば良いな。