サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ライブナタリー「eastern youth×CENT」@東京キネマ倶楽部 24.7.5

2024-07-14 | LIVE












先週の金曜日、CENTとeastern youthの対バンを観ました。









東京は鶯谷で開催されたこのツーマン
東京キネマ倶楽部は今年初の来訪でした
そして、
eastern youthはこのハコでやるの初めてだったみたい
そんなキネマでのイースタンを観たかったのと
対バン相手がCENT…
元BiSHのメンバーの一人って事で
組み合わせ的にも面白そうだったので参った公演でした
対バンって大体同世代同士でやる事が多いですけど、
こういう異種格闘戦みたいなのもっとあっても良い気がするんですよね
だって音楽のいいところって
年代とかジャンルとか様々なものを自由に選択して楽しめる〜ってトコロだと思うし。
自分自身も自由に音楽楽しみたいタイプですしね…
真夏の鶯谷にて
新旧のロック対決を楽しんだ夜でした♫













CENT


1.あそぼーよ
2.すてきな予感
3.ナポレオーネ通りにて
4.夕焼けBabyblue
5.おとぎばなし
6.スパーク
7.夜王子と月の姫
8.向日葵
9.決心



写真撮影OKだった。
そして、流石に可愛かった・・・
BiSHに関しては正直詳しくないんですけど、
ただ普通のアイドルグループ?よりも尖ってるな〜というイメージはあった
CENTことセントチヒロ・チッチさんは思ったよりも凛とした真っ直ぐな声質に感じて
それがまず意外性あって良かったですね。
すごい初心者っぽい感想ですが…苦笑

一曲目は「あそぼーよ」
のっけから「キネマ倶楽部、遊ぼうよ!」と発して
ウェルカムなテンションでとっても居心地の良い雰囲気だった。
90代初期にも通じる牧歌的なアレンジも素敵でした
そこから、
決意表明の様な「すてきな予感」
そして煌びやかなポップソング「ナポレオーネ通りにて」
Xでも書いたけど、
この曲はこの日のセトリの中でも特に好きで
純然たるポップス感が堪らなく気持ち良かった記憶があります。
歌詞も無添加な微笑ましい印象でそこも心地良かったな

チッチさんがアコギを弾き涼やかに歌唱したバラッド「夕焼けBabyblue」を経て、
オルタナティブロックにも通じる「おとぎばなし」を精魂込めて歌唱
サビのなだらかなメロディラインがまた気持ちよい。
 MCでは、
これは個人的に今回のイベントきっかけで知ったんだけど、
実はBiSHの時にチッチさんの企画イベントでeastern youthと対バンしてたらしい
その時が「初めて自分で意思表示した」アクションだったらしく
今回はソロでの初対バンという事でかなり気合いを入れていた〜とのこと
そこから、
「BiSHの曲を歌います。」との事で
会場のファンからも大きなリアクションが上がる!
披露したのは「スパーク」という曲だった
この日初めて聴いたけど、
歌詞がイエモンの「SPARK」のオマージュにも感じて面白い一曲だった
実はこのライブ、かなりチッチさんのファンが大挙していて
体感だとイースタンよりも多く感じたんですよね
なので、
この選曲は嬉しかったんじゃないでしょうか
そこから、
エモマシマシで歌ったゴイステの「夜王子と月の姫」のカバーも披露
チッチさんはJ-PUNK好きなのかな…って感じた選曲


そして、ライブもクライマックス。
「今日は心臓がドキドキしてる」
「キネマのステージには初めて立ちました」
と語り、
イントロからピアニカ(だったっけ)を優美に奏でた「向日葵」を披露
この曲は特に楽しかった!
サビの振りもシンプルで混ざりやすかったし、
ファンの方が持参のひまわりをかざしてる光景も好きだった
この光景はSOPHIAのライブでよく見てるのでなんか親近感あった…笑
弾けるようなポップなサビメロも素敵で、
歌詞の「図々しいくらい僕の心臓を掴んで」ってフレーズがまた凄く良かった
図々しいってのがイイですよね…
なんとなくイースタンファンにも刺さりそうなフレーズ。
初心者でも
分かりやすくノリやすい楽曲で個人的にこの曲があって本当に楽しい!って感じで終われたかな、と。
その後音源でも聴いてみたら「これめっちゃ好き!」ってなったので、
やっぱり知らなくても行ってみる〜のも大事かなと。
 唯一知っていた「決心」
「ブチ上がれますか!」との問いかけに
oi!oi!コールで全力で応えたオーディエンス
激しいギターソロも見事にキマり、
ロックバンドらしさを見せ付けてフィニッシュ
チッチさん「サイコーっ!」と上機嫌でステージを後にしたのでした。
そして自分もこの歌詞の通りにドラマチックに生きていたい。って思いました
本当にね。





eastern youth


1.夏の日の午後
2.今日も続いてゆく
3.サンセットマン
4.ズッコケ問答
5.雨曝しなら濡れるがいいさ
6.ソンゲントジユウ
7.時計台の鐘
8.沸点36℃
9.夜明けの歌
10.街の底

11.青すぎる空



先程、
イースタンはキネマは初めて。と書いたけれど、
正直鶯谷って駅周辺の風景が昔ながらの飲み横丁って感じで
全体的に雰囲気が昭和っぽいんですよね
だから
初めてなのが不思議なくらい似合っていた気もする
管理人もイースタンTを着て意気揚々と鑑賞
余談だけど
以前チッチさん企画のイベントで対バン済みという事もあり
チッチさんのファン及びBiSH時代からのファンの方も好意的に観てくれてたのが有り難かった。

イントロで鼻歌を披露しながら、
真夏の公演という事もあったのかのっけから代表曲である「夏の日の午後」
早速観客のボルテージも最高潮でエモーショナルな空間が出来上がっていました
この曲、
ライブで聴く度に和メロの格好良さに痺れてしまう。
いつもの様に…いや、いつも以上にえげつない吉野さんのギターも健在
吉野さんはキャラ、歌詞、歌で語られがちな部分もあるがギタリストとしても物凄ぇ方だと思う。
 続いて、
最新アルバムから「今日も続いてゆく」
個人的にも仕事前/仕事後によくヘビロテしている一曲。
「歩き出してしまえば もう行くしかねえんだ」と泥臭い熱唱が心を打つ
そして、
いつもは悲しみを携えながら聴いているサビの
「俺たちの現実は今日も続いている」というフレーズが
この日は逆に希望として響いた・・・のも面白かった
過去のライブレポでは真逆の事を書いてるはず
正に、
ライブは生き物…。
同じ曲でもその日その日で印象が変わるのがライブの素晴らしい部分だと思う。
この日はなんとか生き永らえて未来を見据えている様なイメージで聴いていた。

そして、
まさかの出来事が。
ここでライブに通い始めて約15年目で
初めて「サンセットマン」を聴く!!
いや、
Xのフォロワーさんのポストで
ごくまれに演奏してるのは知ってたけど、
遂に自分の参加するライブでこの曲来たか!!と
この曲は以前仲良かったメル友も良さを語り合った曲で…
サビの雄大なボーカリゼイションがまたライブならではの迫力!って感じで最高でした
 MCでは、
5年前にBiSHと対バンしたこと
5年前はチッチさんのオリジナルカレーが売り切れで食べれなかったこと
そしてこの日、5年越しにチッチさんのカレーを食べれたこと・・・など
意外と大らかに語ってたのも印象的でしたね
それから、
エモーショナルに歌い切った「ズッコケ問答」
この曲も定番曲って訳ではないのでかなり新鮮に聴こえた
「全部、一からはじまる」というフレーズの力強さにも背中押されつつ、
ズンドコと心地良いビートを刻むドラム、
そして、
広がりたっぷりのギターフレーズがライブで聴くとより気持ち良い「雨曝しなら濡れるがいいさ」と
ガンガンとハイライトを刻んでゆく。
泥まみれの歌詞だけど、
バンドアンサンブルはどこか勇ましくその対比もまた素敵だった。


MCで、
「力を持ってない人から酷い目に遭っていく」と語り、
この発言もまた沁みた・・・のだか、
そこから
いつも以上の絶唱で聴かせた「ソンゲントジユウ」
例え格好の付かない姿だったとしても、これで行くんだ!というブチ切れ精神が響く一曲
大爆音のぶっ放しギターサウンドにもやられた「時計台の鐘」
ヒリついた演奏にもスリルを感じつつ、
更にイントロからして大盛り上がりだった名曲「沸点36℃」を投下 
音源のクオリティも大好きなのだが、
ライブで聴くと
より一層ダイナミックに感じられて大好きになる一曲
歌詞の通りに、
汗に塗れて「汗に塗れてー!」と物凄い絶唱をぶちかます吉野さんを観てたら
ちょっと胸が熱くなって泣きそうになった。

世間的に底辺と呼ばれる仕事で
いつも汗ダラダラで
仕事してる自分を少しだけ認めたくなる様な一曲だった。
そして、汗塗れで熱唱する吉野さんはとても美しく感じた。
自分はイースタンの何クソ根性にずっと影響受けてるな…って思いました。


張り詰めた雰囲気から、
チッチさんも大好きだという名曲「夜明けの歌」
凄まじい爆音と絶叫、だけど、どこか優しさも感じる一曲
吉野さんも笑顔でギターソロを弾いていた。
「価値なき故の意味なき命か」って言葉が重くのしかかる「街の底」で本編は終了
だけど、
とても勇ましく
ぶっ放すように歌われた「闘いは続いてゆく」
そのフレーズ自体が希望にも思えた

リングを降りない限り、
どんなにボロボロでも勝負自体は続ける事が出来る
そこには悲壮感もあるけどそれ自体が一つの救いでもある。
そんな事を感じながら、いつも通りそれを聴いてる人達のキラキラも感じて
万感のステージは終わりを告げたのでした。
ありがとうございました!!!















アンコールでは、
情感たっぷりのギターサウンドと
それを支えるリズム隊
それから、
和心に満ちた吉野さんの歌唱もこの場所には似合っていた「青すぎる空」でフィニッシュ
そう言えば、ベースの村岡ゆかさんもチッチさんのカレーを絶賛していました
吉野さんは店で出るカレーみたいだった。と語っていた記憶があり、
その辺の真心を感じさせるやりとりがこの日の名演を生んだのかもしれない…とか感じました
先述の様にチッチさんのファンもイースタン楽しみにしてる感じがあったり、
全体的にそういうフィルターが無い感じの空気がとても良かったですね
初めてのCENTはとても良かったし、
真夏のイースタンは最高だった
非常にパワフルな一夜を過ごせて感無量の思い出ですね。

そう言えば、
キネマ倶楽部の待機場所、
元々外だったんですが中に新しく出来てました
これは正直良かったですね〜より分かりやすくなったカンジ。
やっぱり、
趣があってとても好きなハコの一つです
帰る時の長い階段がまた今までの来訪を思い出させてくれて好きなんだよなぁ
これぞキネマ倶楽部だよね、っていう笑
またここに帰って来たいですね。


イースタンは秋に極東最前線もあるので、そちらも楽しみです!