
まあでも、
誰しも自分自身の趣向を「選んで」生まれてくる訳じゃないからね
例えば自分なんかは音楽大好きで常日頃色々な音楽を聴きまくってる訳ですけど、
人によっちゃ全然音楽聴かない人も結構居ますよね
ただ、
はっきり言って「元々こう」なんで、
そういう方々との趣向の差みたいなものは死ぬまできっと埋まらないと思うんです
それを相手に寄せて最大公約数みたいにしようとするとどうしても只の嘘になってしまう。
龍樹も、
同性愛者である事を「選んで」生まれて来た訳じゃない
龍樹は「元々こう」なので。
それを、
周りに合わせてしまったら結局嘘になってしまうしきっと辛いだけの人生でしょうから。
そう思うと、
同性愛者の方は生まれながらに偏見を背負って権利の中でハンデを負っている訳ですよね
口にも出せないし国からも認めて貰えないし、仮に自分が同じ立場であったら、
なんか、こう・・・
理不尽っちゅうか、
龍樹にとっては「それ」が普通だった訳だから。
本当の望みはただただみんなと同じ様に一つの例としてみんなに存在を認めて欲しいだけだとは思う
会話の中に「同性愛者のカップルが子供を引き取って~」みたいなエピソード?もあったけど
(エピソードっていうか、映画の内容か)、
子供の問題に関しても考えれば解決方法なんていくらでもあるので。
ま、
自分は言っても別に同性愛者ではないので、
彼女彼らの想いを手に取るように把握してる訳では決してないですからね
そういう観点だと当事者として書いてるって訳でもないのであくまでも個人的な気持ち、ですね。

でも結局、
「男らしさ」とやらの為に、
龍樹は今まで自分の全部を偽って、
漫画は大好きな少女漫画を読めなくて、
特に興味もないアダルトビデオを悟られない為に観続けて来た訳でしょ?
その上、
理解者だと感じていた勝之も「普通に」女の子が好き、で。
大分辛かったと思うよ
ただ、
勝之が美少女に惹かれたのも正直それはそれで「元々そう」なんで。
龍樹は龍樹で一つのケースであると同時に、勝之も勝之で一つのケースに過ぎない
勝之は生まれながらにして異性愛者である訳なのでそこにもまた絶対的な隔たりは存在する
しかし、
龍樹は若かった上に、
今までのフラストレーションも溜まってたので、
ストレートにハルに対して強い嫉妬心を抱いてしまった、っていう・・・
でもそれも「叶わない」という絶対的な想いの上に存在している感情だとは思うので、
全く理解出来ないという訳でもないのが、、、ま、難しい問題ですけどね。
難しいのかどうかも今の自分でははっきりと断言は出来ませんが。
ただね、
物語としては真っ当に面白く、興味深いです
凄く丁寧に龍樹の生い立ちを描いてるし、
同性愛者が抱えてる苦悩も漫画で表現なされてるので・・・
同時に、凛チアから読んでる身としては「らしい」とも思えるエピソードでしたね。
大分遅れましたが、また一から漫画の感想もコツコツ書いてゆきます
取り敢えず今週は青年少女から取り返します。
こういうテーマ大好きなので。