
音無さんも根っからの悪人じゃないんだ・・・!
以前、自己サブタイでハル狂いって表記した記憶があるけど、
その表現は結果的に合っていたと思える
ただ、
ハルに救われて、
ハルが好きになって、
ハルを忘れられない・・・っていう
純粋な気持ちが暴走しちゃってるだけなんですよね。。
なので彼女の遺骨をあんな手段まで使って要求したのも得心がいきました。
貧乏な経済状況で荒んでいる家庭、
それが生み出した「臭い」という直球ながら納得の嫌われ要素・・・
でも、それって経済状況を考えるとしょうがない事ではあります
そんな中で、
ハルだけはちゃんと自分を見ててくれた、
ハルだけはちゃんと自分を褒めてくれた・・・っていう
強烈な救済体験がハルへの異常なまでの依存に繋がり、
今の今までを生み出している、、、と考えると結構音無さんも勝之の事強く言えない気もして来た(笑

まあ要するに、
音無さんにとって勝之もまた恨みの対象であり忌むべきライバルなんでしょう
勝之が風邪を引いて同行しなかった事、別の女を作って今暮らしている事
自分の方がハルを好きなのに遺骨を彼が持っている事・・・
そのすべてが気に食わない
だから、
前回までの彼女の行動っていうのは半ば天罰のつもりというか、
ある意味合理的な“復讐”だったりするんだろうなあ~とか感じましたね
人質を取って脅迫し、
その迷う姿を聞かせて今カノの信頼も失くさせるという
ある意味策士としてはとっても秀逸で現状彼女の思うがままに行ってるんですけど。
でも、
やっぱり音無さんも根は純粋な事が分かって良かったです
良かったですけど、それで凶悪な復讐を遂行~とかになると、
結局、
それがまた誰かの強烈な殺意とかを産みそうで、
どこまでいっても収拾のつかない愛憎イタチごっこになりそうな気もするんだよな。。
その辺、
根っからの悪人は一人も居ない本作でどういう風に決着を付けるのかは気になります
しかしまあ、
今回の読むと、
優しくされた~
救われた~からといって、
自分の人生ダメにするくらい依存するのは結構危険だな、って思いました
優しくされたのは事実だけど、そこに対する思いの大きさは違うかもしれないし・・・
うーん、考えさせられますな。。でも、ジュースを飲む音無さんは確かにキレイだった
状況が生んだ哀しき事態・・・ま、本人にとっちゃ哀しいかは別ですけど。