サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【アルバムレビュー】ANNULAR MUSIC/DMBQ

2021-01-13 | アルバム感想
                    







1.Clockwise
2.Magical Relation
3.Exchange Blues
4.Speed-Beat
5.Halation
6.Counterclockwise






今週からまたアルバムレビュー再開します・・・
実に3か月ぶり(!)です
っていうか、
そもそも音楽レビュアーとしてネット活動し始めた癖に気が向いた時にたまに~って
正直どういう事だよ(笑)って感じですが。。
なんでしょう、
やってる事がコロコロ変わってしまう悪癖がこの年まで抑えられないみたいです
今日、10年前のブログ読んでたんですが、かなり内容違うもんね・・・特にアニメの感想とか、
今まったくやってないもんね。そういうトコは自分のダメな部分だと結構強く思います。

で、
何から始めるか熟考したんです
最初は別のアルバムで構想を練ってたんですが、
3か月ぶりでフルアルバムは正直キツいかな・・・って事で
ミニアルバムか若しくはシングルから始める事に変更したんです
その内、
「折角だから、20年前聴いてた音楽とか書くか!」となって
今でも大好きでよく聴く本作にする事にしました
非常に分かりやすい作品だしね。
・・・多分。


当時はまだカセットテープが現役だったんで、
実は最初今作がラジオで紹介された時に、その時の音源を録音して、
まずはテープでめちゃくちゃ聴き込んでたんです
後にCDもご覧の通り手に入れたんですが、
本作は“カセットテープで聴き込んだ~”っていう思い出が個人的には大きいですね
本音云えば欲しくてもどこにも売ってなくて中々買えなかったのが実情でしたけどね
当時はネット通販もそこまでメジャーではなかったので・・・
って、
いきなり年代を感じさせるトークから始まりましたけど(笑

中学生の自分にとってはDMBQのロックンロールは衝撃的でした
怒涛のねじれ感としつこい位に繰り返すリフの嵐は正にオルタナティブ・ロックの洗礼と言って良いでしょう
その上、ボーカルの増子さんの歌い方が・・・歌っていうかほぼシャウトなのも結構鮮烈でした
こういう風に一応文字には出来るんですけど、
DMBQの音楽って、
DMBQです。としか言えないんで。
そういう意味では(説明するのは)それなりに難しいですよね
ただ単にめちゃくちゃやってる訳ではなく独特のアレンジは芸術的でもあるし、
まあ分かりやすい言い方で言えばサイケデリックなロックンロール、、、と言えばいいのかな
兎角、どこまでもねちっこくて幻想的なバンド・サウンドは魅了されるには十分のクオリティでしたね。


本作は6曲入りのミニアルバムですが、
時間は30分越えと曲数の割には長い印象です
それもそのはず、一曲目から長尺のインスト・ロックナンバー「Clockwise」から始まり、
その時間実に約9分(!)というどっしりした幕開けになってるんですよね
この曲と最後の「Counterclockwise」はバンドサウンド以外の音も入ってて割と柔軟性も感じられます
ミドルテンポのロッカバラード「Magical Relation」はこれぞザ・DMBQと言った渾身のサイケロック
意外とメロディアスにも感じられるサビと相俟ってひたすら聴いてて気持ちが良い楽曲
そこからダンサブルなリズムが小気味良い「Exchange Blues」、
本作では最もキャッチーでポップさも感じられるキラーチューン「Speed-Beat」、
そしてある意味本作の締めとも云うべきねじれリフロックの集大成「Halation」・・・と
意外とバランスが取れてて聴いてて入って来やすい、、、のも秀逸な作品になってると思います。


やっぱり、
この作品の魅力は、
こだわりのギターリフの数々だと思います
一応、なんとなくサイケとかオルタナとか「それっぽい」言葉は並べましたけど、
具体的に書くなら、やっぱ一回聴いただけで痺れるようなハイクオリティなリフが気持ち良いんですよ
そこから、全体的なバンドアンサンブルの古き良きロックンロール感も素晴らしいし・・・
うん、
なんだかんだ御託を並べつつ、
やっぱりDMBQの魅力である王道のロック感が如実に出てる傑作。。っていう評価ですね
その上で、最後の曲なんかはバンド以外の音も組み込まれてる心地良いインストってトコも良い
これ一枚でDMBQの良さを理解するには相応しい一枚だとは感じます
多少、
思い出補正も入ってるかもしれませんが、
でも正直今聴いても「Speed-Beat」の狂ったポップ感とぐしゃっとしたアンサンブルは最高ですし、
吉村さんの破壊力満点のドラミングが気持ち良すぎるし(笑
「Magical Relation」の幻覚的なビートは癖になるし、
「Halation」の刹那的な歌詞とサビのシャウトは脳にガツンと来るし・・・
歌詞が全体的に空虚さを表現してるっぽいのもまた個人的な趣向にも合ってて非常に良い
痺れるような破壊力満点のねじれたバンドサウンドが十二分に味わえる作品に仕上がってるので、
とことんまで突き詰めたロックンロールを聴きたい方には是非、、、ってミニアルバムですね。
むちゃくちゃ格好良い、
DMBQ大好きです。







余談ですが、
このCD、
歌詞カードがめっちゃお洒落で、そこも大好きです(笑
っていうかジャケット自体もかなりお洒落で素晴らしいですよね。