笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

彫刻を見る旅 vol.4

2008年05月11日 18時51分38秒 | Weblog
笛をはじめて1803日目。
 お祭り以降中止になっていた、定例研修会も来週から始まるし、また保存会の総会や出演もあり、やっとまた元の環境に戻ってきます。来週は稽古を付けてもらわなくてはと思います。最近は、出来るだけ長く吹くように心がけています。頭、初段、二段の繰り返しを3回通り位。まだまだ足りないけど、頑張って出来るだけ長く吹けるようにしています。

 写真は、里山辺のお船、「藤井のお船」です。今年改修を行い、初めてのお披露目だそうです。蔵も合わせて新築され、蔵の横の案内看板にパンフレットも置いてありましたので、いただいてきました。パンフレットによると、弘化3年(1847年)頃の建造とあり、彫刻には「立川富保」の銘があります。彫刻は1階に布袋、毘沙門天などの七福神があり、二階部分には龍や獅子などが見られます。今回の改修に当たり、これらの彫刻はすべて「洗い」が掛けられきれいになってはいますが、色々と尾半紙をしてくださった地元の町内会長さんは、「果たして、良かったのか、悪かったのか解らない」と言われました。修復には、どこもこの問題がつきものもようですが、どこでもこの葛藤があるようですね。でも、町内会長さんは「つやが無くなった」とぼそっと言われましたが、って事はやらなかった方が良いのかな?難しい問題です。
 お船自体はすべてに黒漆が掛けられていましたので、とてもきれいでした。彫刻が変に白っぽいとなると、やはり洗わなかったほうが良かったのか・・・。金具もすべて金箔が掛けられ見事でしたが、中にはビス止めでねじ山があったものもありましたので、何でって思ってしまいました。
 いずれにしても、数千万円のお金を掛けて改修したそうです。確かにすべてに芸術的にも歴史的にも価値のあるものなので、これからも大切に残して言って欲しいと思いました。

エコな暮らし

2008年05月09日 18時02分16秒 | Weblog
笛をはじめて1801日目。

 1800の大台にのりました。でも、ここずーっと進歩はありません。ぼちぼちのんびりとやっていきます。
昨日は、2ヶ月に一度の定例の東京での勉強会があり、出席してきました。いつもコメント下さる勿忘草さんともお会いしたかったのですが、最近は勉強会終了後の懇親会があり、毎回そちらに参加して飲んでいます。何せ会場は東京駅の真ん前、帰りは丸ビルやら最近出来た飲食街が沢山あり、ついついみんなと出かけていきます。新しいお店の発見も沢山あります。

 と言うことで、昨日は一杯の前に、新丸ビル4Fにある、銀座・夏野という「お箸」専門店に寄りました。で、買ったのがご覧の 携帯マイ箸です。でも、箸専門店だけあって、ちょっと良いなと思うとすぐに1万円オーバー、中には3万円なんてお箸もありました。なかなか気に入ったお箸が見つからなかったのですが、結局予算関係もあり、少し短いのですが、木のケースもあるので写真の箸を買いました。
 私には、少し短めですが、いいんです。どうせあんまり箸の使い方が上手くないから。お値段は、5,250円也。
早速懇親会のおでんやさんで使いました。

彫刻を見る旅 vol.3

2008年05月07日 18時42分13秒 | Weblog
笛をはじめて1799日目。
 昨夜は、連休最終日ということもあり、ユニクロに買い物に出掛けた帰りに食事に出掛けました。出掛ける前に少し笛を吹いて、帰って来てからも10時までに少し時間があったので笛を持ちました。今まで指が動かなかった「ハラハラ」の指が、少し動くようになった っと思います。少し調子があがってきました。

 彫刻を見る旅。初日、亀崎を後にしたのち、通り道でもある知立に立ち寄りました。知立のお祭りは確か二年に一度だったと記憶しています。それか表年と裏年があり、表年のみ国指定無形民俗文化財の「文楽」を上演するのかどちらかだったと思います。いずれにしても、文楽もからくりもあまり興味が無いので、山車が出ていることが一番です。
 山車の形は、亀崎等に良く似ていますが、少しづつ微妙に違いがあります。一番の特徴は、山車を操る「かじ棒」が後方だけにしか無く、後ろだけのかじ棒で山車を後ろだけ持ち上げて方向転換をいます。豊田市近辺の山車を回す「どんでん」と同じような要領です。
 かじ棒つく若衆と、それを指示する数名の総勢20名ほどは、ちゃんとした袢纏に腹掛け・股引スタイルですが、その他の人は普段着にただ袢纏を羽織っただけという人ばかりです。どうも、様子を見ていると前方で山車を引っ張る若衆は、学生のバイトのようで、方向転換の時など、年寄りから色々と指示を受けながらやっていました。何より祭りを楽しんではいませんでしたのできっとそうだと思います。

 山車の彫刻はどれも素晴らしいものがあります。計5台の山車ですが、特徴としては、どの山車彫刻も金箔の塗りが施されています。従っていまいち作者が解りずらいということもあります。観光協会発行のパンフレットも、どれも制作年代は1700年後半から1800年代前半とあり、大変貴重なものであることには間違いないのですが、彫刻の作作者に付いての期日はありません。
 知立の人にとっては山車も大切だけど、それ以上に国指定になってる「文楽」や「からくり」の方が大切なんだと思います。そちらを守っていくことも本当に大変な事でしょう。

彫刻を見る旅 vol.2

2008年05月06日 14時47分22秒 | Weblog
笛をはじめて1798日目。

 昨日は、浜松に出掛けたかったので早めに帰宅、奥さんを誘ったけど「急に言う」とご機嫌斜め、仕方なく友達を誘って出掛けた。浜松祭り最終日でもあり、気にはなっていたけど、欲しいポロシャツの予約注文が本日までということもあり、まあ祭りでも見ながらと言う気持ちで出掛けた。結局、帰りも遅く、店で少し持っただけで、まともに笛を持ち時間がありませんでした。

 浜松祭りの事はまた機会をみて。それでも、相変わらずでたらめな装束ばかり。途中で「練り」の様子を見ていると、きれいな女の子二人が近くにいた。腹掛けはみっともない、股引はだぼだぼ、袢纏の着方は悪いし、帯の結び方もなってない。思わず着こなしを直してやりたくなった。腹掛けを後ろでたぐって首元を開けないようにしたり、袢纏を脇でつまんで、帯もしっかり結んでってやれば、少しは見えるようになったけど・・・。結局、声も掛けなかったよ。
 初めて見たという S山君は「格好悪い着こなしばかりだね」と言っていたけど、本当にその通り。

 4日はホテルの塩尻から車で15分ほどの、松本市里山辺に向かった。今回の旅の目的に一つである、須々岐水神社の「お船祭」のお舟を見るためです。「立川富保」「立川冨種」などの立川流の素晴らしい彫刻がどのお船にも、ぎっしりと付いている。写真は、「薄町」のお船で、日本武尊や素戔嗚尊、櫛稲田姫、さらには、立川と言えばと言うほど有名な、「蝦蟇仙人」「鉄拐仙人」などの彫刻も見ることができる。
 また、ぼちぼちと彫刻は機会をみてアップしたいと思います。

 遠州横須賀の「河原町」の祢里が、13町のうち唯一「箱祢里」と呼ばれ、他町と違うのは、やはり立川の彫刻が付いていることだけあって、立川の意匠であると言うことは間違いないと確信にした。また、いくら立川と言えども、一台だけ他町と趣の違う祢里を作ったことを認め、またそれを宝として今でも大切に曳いている、河原町の町の人々もすごいものだなと改めて思った。

 但し、不思議な事に、朝早く支度したのか、お船の周りに誰も人がいなくてびっくりした。いたずらでもされたらどうすんだろうと、逆にこっちが心配になった。反面、誰も人がいなくて、思う存分写真が撮れたことは良かったのですが・・・。

彫刻を見る旅 vol.1

2008年05月05日 14時13分50秒 | Weblog
笛をはじめて1797日目。

 3日・4日と一泊二日で、愛知県半田市・亀崎「潮干祭」、知立市「知立まつり」、長野県松本市・里山辺「須々岐水神社祭礼」の、三つのお祭り巡りをしてきました。
 
 ホテルで夜吹こうと笛も持っていきましたが、部屋では響きすぎて吹けないので、朝、チェックアウト後、外で少し吹きました。周りの人は「何だろう」って思ったかも知れませんが、国道端で勿論苦情を言う人すら見あたりませんでした。

 3日の朝6時、遠州横須賀を出発。私と、彫刻師のF籏氏、め組「角つなぎ」さんの三人の、「彫刻を見る旅」の珍道中の始まりです。まずは、目指すは、愛知県半田市・亀崎の「潮干祭」。東名の渋滞予測して、すべて一般道で向きましたが、すべて順調に8時半過ぎには、無事亀崎に到着しました。
 亀崎の「車」は5台。どれも、立川・瀬川など名工の手による見事な彫刻がどれにも施されており、どれも見応え十分です。今回は、海浜引き下ろし前の、道路上での整列の時でしたので、どの車にも、間近で写真を撮ることができました。彫刻に詳しいお二人は「あれや、これや」と話をされていましたが、私はもっぱら色々な部分の写真を撮りまくりました。今回は、二日間なのでデジカメのメモリーがいっぱいになってしまうと思い、パソコンも持参しましたので、一日で80枚までなら十分撮影可能でした。

 今回は、少しマニアックに写真を撮ってみました。結構、今まで二回見ていても見落としているところもあり、私としては新たな発見も数多くありました。

 その後、海浜公園に移動。潮干祭のメインイベントでもある、海浜引き下ろしです。整備された砂浜とはいえ、何トンもあるような車を波打ち際まで降ろす訳ですから、見応え十分です。今年は、一番の「宮本車」が一時立ち往生というハプニングもあり、見応えありました。見事な車が波打ち際に整列した様は、まさに見事の一言につきます。

 潮干祭は、平成18年に国重要無形民族文化財に指定されたとあって、車から祭り人の装束、また女人禁制など、昔ながらの祭りがしっかりと守られており、当然、おかしな格好で参加するものもおらず、見ていて本当に気持ちの良いお祭りです。

 海浜曳き揃えの後は、昼食の為の休憩と、その時間に各車のからくりが上演されますが、からくりに興味のない我々は、次の目的地知立に向かうため、亀崎を後にしました。

GWの予定は

2008年05月01日 17時06分08秒 | Weblog
笛をはじめて1793日目。

 昨日の夕方、集金で走り回っていると、指導員の兄弟子から電話がありました。「DVDをもらったけど写らない。メロンもあるし寄れや」と。すぐに切り上げてお伺いした。DVDとデッキとの相性が悪いのか、DVDを入れてもデッキが認識しないようだ。私の方で一度コピーしてみると言うことで、DVDを預かったきた。その他にも今年のお祭りのDVDが私のところに届いているので、コピーして届けることにした。
 次いでと言っては何だけど、連休過ぎに久しぶりに稽古をお願いしますと言うと、「そうだな、しばらくぶりだで、いいよ」と言っていただいた。帰りに、「傷があるけど」とメロンを3ヶも頂いた。

 連休中もしっかりと稽古しなくては。でも、最近何となく調子良いですよ。

 さてさて、ゴールデンウィークと言っても基本的には、なんら関係なく仕事をしています。でも、この時期は暇なので毎年連休に各地の祭り見学に出掛けています。
 昨年は東京・青梅に、その前は岐阜県垂井と羽島に、さらには、滋賀県日野市や富山県八尾にも出掛けた事があった。と言うことで、今年の予定は、なんと泊まりで、久々の愛知県半田・亀崎「潮干祭」と、長野県松本市・里山辺の「お船祭り」の見学の予定です。

 亀崎・潮干祭りは、遠州横須賀に次いで2番目に好きなお祭りです。山車の彫刻や幕がどれも見事、参加している人の装束も誰もがぴっしりとしている。私がだっきらいな、血止めや巻き帯、内袢纏などは、勿論陰も形もない。横須賀と同じ「白足袋はだし」であったり、誰もがしっかりと手拭いをあまたに巻いていたりと、共通項も沢山あり、見ていて大変気持ちの良い、また見応えのあるお祭りです。さらには、女人禁制も、男らしい勇壮な祭りであると感じる。
 今まで2回見に行っているけど、今年で3回目、楽しみです。

 そして、今回初めていくのは、信州松本・里山辺の「お船祭り」。遠州横須賀の13台の祢里の中で、唯一「箱祢里」と呼ばれ、独特な形をした河原町の祢里があります。「箱祢里」は信州の彫刻師「立川一門」の意匠とも言われており、その「箱祢里」の原型と思われる山車が、里山辺の山車と言われています。そのこともあり、一度みたいと思っていましたので、今回一泊していくことにしました。

 いつもは妻と二人ですが、今回は、遠州横須賀の「ねりきち」お二人様とご一緒させていただくことになりました。色々な見聞を深めてきたいと思います。

字幕スーパー

2008年04月22日 19時44分58秒 | Weblog
笛をはじめて1784日目。

 昨夜は、帰宅が8時半過ぎ。あわてて夕食を食べて、9時過ぎから笛を持った。昨日は、兎に角「屋台下」の曲を、ゆっくり丁寧に吹くことを心がけた。上手くできない「ハラハラ」は、出来無いながらも、指だけはゆっくりでも動くように心がけた。

 おもしろいテレビも無く、何気なしに付けたBSで、昔の「猿の惑星」をやっていた。テレビを見ながらどうしても吹いてしまうけど、テレビに見入ってしまうと、CMの時だけ音が出ているとか、とかくさぼってしまう。

 でも、昨日は発見でした。だって字幕スーパーだから、笛を思い切り吹いていても、関係なし。ストーリーは字幕でよくわかるし、笛を置くこともない。ましてやCMも流れ無いから途中でやめる事もない。笛にもテレビにも集中できる。字幕スーパーは良いね。
 って、とてもふたつを集中して出来ているわけでは無いと思うけど、それでも笛の稽古はテレビを見ながらでもはかどった。でも、本当は笛だけに集中しなくちゃいけないんだよね。だから上達しないって、叱られそうです。

合財袋

2008年04月20日 11時56分36秒 | Weblog
笛をはじめて1782日目。

 昨日は、夕方妻に「ピアノを見に行くから付き合ってほしい」と言われ、早めに帰宅。ピアノの展示会会場に向かった。実家には、昔から愛用のピアノがあり、それを今住んでいるところに持ってくるのでは、床の強度の問題や「サイレント機能」が無いので、ちょっと無理らしい。そこでとりあえず「電子ピアノ」を買いたいと言うことらしい。

 チラシに載っていた特価品はすでに売約済み、対応をしてくれた店の方に聞くと、妻が希望しているタイプも値引きをしてくれるとのこと。すんなりと契約をしようとするから、横から「オプションは無いのか」「付属のサービスはないのか」と聞くと「全部付いている」このこと。で、結局小心者の私の役目は、最後の「3,000円」の値引き交渉だけだった。
 まあ、自分の欲しいものが買えたようで、上機嫌だった。週末の土曜日に我が家に届くそうです。

 その帰りにご飯を食べて、9時前に帰宅。それから頑張って10時まで笛を持ちました。考えたら今月も後半になるから、一度稽古を付けてもらわねば。

 昨日の昼間、愛用の合材袋の修理をした。紐が随分と使い込んだの切れそうになっていた。実は、数年前にも一度交換している。その時は、丁度甲府に遊びに出掛けていたので「印傳屋」さんに寄ってその場で交換していただいた。先日、東京に出掛けたついでに、東京のお店で交換出来るかと尋ねると、「お預かりして、2週間ほどかかる」と言われた。毎日愛用しているものだけにそれは困ると断った。それでは自分で交換しようと思った。

 まず、紐を探す。ネットで「正絹・江戸組紐」で探すと、京都のお店が切り売りで販売していた。太さも丁度同じもの。アクリルの同じような紐ならどこにでもあるが、やはり「正絹」の方が手にもなじむし、なにより丈夫です。
 注文すると翌日には届いたので、早速紐の交換に挑戦。一本で結んであったのかと思っていたら、二本の紐でそれぞれ使ってあり、それぞれに結び目の中で上手くつないであった。同じようにボンドで止めて、くっついたら結ぼうとするが、なかなか紐がくっつかない。

 何度もチャレンジするが指にボンドが着くばかり。結局あきらめて、結びに目を作ってよしとした。でも、ちょっと格好悪い。

ローマ字の揮毫2

2008年04月18日 17時40分33秒 | Weblog
笛をはじめて1780日目。

 昨夜は、め組の「角つなぎ」さんか、飲みに行こうというお誘いに、付き合いました。わざわざ私の地元まで来てくれたので、時々行く地元のお店を梯子しました。帰りは、店の大将が送ってくれました。
 そんな訳で、出掛ける前に笛の話をしながら少し吹いただけ。その前も、お誘いがあり出掛けていましたので、最近しっかりと稽古が出来ていません。今晩はしっかりやらねば!

 前回に引き続き、彫刻に「ローマ字」の揮毫が入っている、か組(河原町)の写真です。銘は「もろまさ たかむら」とあります。高村師政は、掛川市在住の彫刻師で、信州の名工「立川」の流れをくんでいると言われております。掛川市内の屋台には、高村作の彫刻の付いた屋台が何台か残っていますが、このように洒落があるのは、この河原町の彫刻だけです。他と比べてもそれだけ値打ちを感じますね。
 作者はだいたいが作品の裏に銘を刻みます。または、落款を表面の隅に打つなどはありますが、作品の中に、しかもローマ字というのは大変珍しいことです。何故、このようにしたかは私には解りません。「当時、ローマ字を覚えたてで、いたずらでいれたのでは?」等という素人考えはもってのほかですが、どうして入れたのか謎です。また、詳しい人に聞いて見ます。

ローマ字の揮毫

2008年04月10日 13時40分45秒 | 祭り
笛をはじめて1772日目。

 昨夜も9時過ぎから10時まで笛を持った。ただ、だらだらと吹くのでは無く、やっぱり課題を持ってやらないとと思い、全然出来ていない「ハラハラ」のところを重点的にやった、兎に角出来ていないので、ゆっくりと指を動かして確認しながら、繰り返し繰り返し吹いた。そう簡単にはマスターできないけど、少しづつクリア出来ればいいなと思います。

 お祭りの時に撮った写真から。数年前、お祭りの時に配布される「お祭り見所マップ」にも掲載されていましたが、か組(河原町)の祢里には、彫刻に作者と年号が、ローマ字で揮毫されている。写真の通り「myith 9th year」とある。明治9年作と言うことが、見ての通り解る。普通、作者や年号は、作品の裏側に揮毫されるが、作品側にしかも明治期にローマ字とは珍しい。
 高覧部分の彫刻は、信州の名工「立川昌敬」作と言われてきたが、昭和61年新祢里建造の際、解体したときにその裏書きから、間違いないことが確認されたとある。
 彫刻一つとっても、13台の祢里それぞれに逸話があり、どの祢里を見ていてもまさに飽きないのが、三熊野神社大祭であると思う。