遠野市社会福祉協議会と遠野のNPO等が連携した組織「遠野まごころネット」の会議に久しぶりに参加して来ました。中核となる方々ともお会いし、毎日6時から開催されている連絡会議では、ねおすの活動近況も報告させて頂きました。
まごころネットは、各町村にある社協によるボランティアセンターと位置付けは同じですが、他と比べてずいぶんと性格が異なります。たぶん全国的にもかなり先進・斬新的な組織でしょう。
昨日夕方、ボラセンの受付に行くと次から次と全国からボランティア希望者が到着し、受付(住所確認やボランティア保険加入)をしていました。平日であるのに200人ほどのボランティアが市の福祉センターの大きな体育館に泊まっています。
運営は社協がコアではありますが、さまざまなNPOが協働で行っています。NPOねおすも、被災翌週にまごころネットの会合に参加し、すぐにその場でネットワークの一員となりました。遠野市は直接被害を受けていませんが、「津波被害の後方支援」をすべく体制づくりが今回の震災前から進んでいたそうで、その連携づくりは、まさしくワーキングネット(動きながらネットワークをひろげてゆく)そのものでした。
GW中は千人以上のボランティアさんを動かしていました。組織が大きくなっているので、個別のボランティアさん達からはいろいろと「モノ申したいこと」も聞こえてきます・・。が、であれば「あなたが運営・マネージメントしてみれば」とお返ししたいくらいに、多様なNPO,個人、様々な照会ごとにも応じています。
それでもこれだけ柔軟・臨機応変に動ける支援体制を作り上げたことには、驚きです!!
さて、やっと本題ですが・・、私達の活動領域は大槌湾沿岸と鵜住居川流域、釜石市と大槌です。特に当流域では3ヶ月活動をしていますので、地域の方には、私達が着ている「黄色いスタッフジャンパー」はおなじみになり、「北海道からボランティアに来ている人」で通りが良くなっています。 しかし、仮設住宅が立ち並ぶようになり、数多く人達が他地域から引っ越してくるようになりました。その方々は、私達がここで3ヶ月活動をしていた実績を知りません・・・。
一方、釜石市は、さまざまな支援者が被災地に集中する現状から・・中には悪い人もいるかも・・ということで、被災者でボランティアの手伝いが必要な人は、「岩手県被災ボランティアセンター=つまり、各市町村の社協運営のボランティアセンター」にボランティア派遣を申し込み「正式にボランティア登録した人」にボランティアをお願いするように広報しています。
その登録したボランティアには、赤いワッペンが配られるのですね・・。私は、このワッペンをつけた人を「正規隊」、ねおすは「インディペンデント隊・独立隊」と揶揄していました・・が・・、自己完結型NPOだけでは活動しにくくなりつつあるのです。
しかし、このワッペンを授けてもらうためには、個人個人が各町村の災害支援ボランティアセンターで申込み登録をしなければならないのです。 ねおすボラセンは山の中なので、そのためには片道小一時間かけて出かけないとなりません。
あ~~赤いワッペンが欲しい!!
そして、はっと気が付きました・・、私達は・・、遠野まごころネットの一員だったのです。そこで早速交渉・・。
ねおす本隊(マネージメントスタッフ)のボランティア(ねおす職員も含めて)の身元、保険加入をねおすが確認し名簿にまとめて、まごころネットの事務局に提出することでワッペン授与をしてもらえることになりました。
これで仮設住宅地区にも入りやすくなりました。