すでに、4月26日付のブログでご案内していますが、私どもが支援活動を展開している釜石・鵜住居流域地域でのゴールデンウィーク中のボランティア募集をしています。
現地の宿泊の関係から15人を募集し今晩の段階で9人のお申し込みを頂きました。
あと6名様分のお席があります。 保険の関係で28日を締めきりとしておりますが、ご自身でボランティア保険をかけて頂ければ、定員に達するまでお受付します。
この企画は、普通のボランティア募集とはちょっと違った仕立て、5月2日の昼に青森集合、5月5日青森解散の活動ですが、同じ目的をもった方々が必要実費を負担し、東北内での移動経費は被災地支援の補助金を利用するという、有志同行(ツアー)形態をとっています。
「なぜ・・、この時期にツアーなのか、不謹慎でないか!」
と感じる方もいらっしゃると思いますので、少し意味合いを説明させてください。
被災後50日を越えた時期です。被災地の状況は物資の供給でもまだまだ差はありますが、四十九日の慰霊祭も過ぎ、避難状態に「生活」が始まっています。 その「今の暮らし方」が、少しずつ未来へ向かってより良く変わってゆくことに私達は支援してゆきたいと考えています。
当地では、豊かな自然がある農山漁村の中で、体験宿泊交流が少しずつ始まっていました。受け入れ協議会も作られ、5月には大きな受け入れ事業を実施することになっていたのですが、この震災でなくなりました。
NPO法人ねおすのミッションは、「自然と人、人と人、社会と自然のつながり」づくりです。そのひとつの手法としてエコツアーや都市と農山漁村交流プログラムの実施・普及を行ってきました。
だから、その「芽」を枯らすことなく、再び芽吹かせる「機会」をつくりたいのです。
この鵜住居流域の海、農村、森、自然、歴史、生活文化を、都会や地域外に住む人々に知って頂く体験・交流活動です。
今回は、ボランティア活動もして頂きますが、被災地の元々の自然や人の様子も皆さんにしっかりと感じて頂きたいと考えています。 猛烈・想像を絶する自然の脅威も感じてほしい、その被災の後に立ちあがろうとしている人々にも出会って欲しい・・・
被災地のために何かするボランティア活動ではなく、私達も現地から学ばせて頂く、視察という意味合いもあります。
また、この震災の影響で東北全体の観光客も減ってしまい、経営の死活問題にもなる地域も現実化しています。民泊もなんとか手配がつきました。ペンションにも泊まります。温泉にも入ります。弘前の観光地(桜が見れる?)も回る「旅の要素を取り入れます。
地域への経済支援を皆さんに多少なりともして頂きたいと考えています。
よろしくお願い致します。
NPO法人代表 高木晴光