ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

「着信あり」をテレビでやると聞いたらなぜか「エンゼルハート」が見たくなった

2005-07-31 09:02:18 | 映画&テレビ
テレビで「着信あり」をやるんだという話を聞いたら、頭の中でどうつながったのか自分でもわからないが「エンゼルハート」が無性に見たくなって、レンタルしてきて何年ぶりかで見た。ストーリーを知って見てるので、怖いとかいう気持ちは湧かないが、ニューオーリンズの夏のじめっとした空気感と乾いた映像が交錯するこの映画独特の雰囲気を楽しみ、ロバートデニーロの存在感に圧倒された。この頃はミッキーロークが第一線でがんばってたんだなという感慨。一時期売れまくってたからね。「イヤーオブザドラゴン」のいっちゃってる刑事もよかった。この映画の中に出てくるニューヨークのチャイナタウンの雰囲気を楽しみたくて今でも時々見ている。もうひとつニューヨークのSOHOの雰囲気がぷんぷんした「ナインハーフ」もたまに見る。(ちなみに両方とも、もはや世間的には死に絶えてしまったレーザーディスクで見てる。最近ほとんど使わないが、機械が壊れても直してくれるんだろうか?)ストーリーとかはどうでもよくて、この映画の映像のシャープさ美しさに驚く。ニューヨークがこんなにスタイリッシュに撮ってある映画をほかに知らない。この映画のビデオが出た頃、写真に凝ってたので、何度も見て構図やライティングの参考にした。見るたびニューヨークに行きたくなって仕方なくなる。
ミッキーロークはその後いろいろあって、沈潜していたが、今度「シンシティ」にでるんでしょ。今の彼がどんな姿で登場するか、これはとても楽しみだ。日本じゃいつやるんだろ?

ソウルでみつけたイケる雑貨屋

2005-07-29 10:33:34 | 海外&外国語
ソウルで泊まったホテルの近くにあるコエックスモールという地下巨大ショッピングモールを歩いていてしゃれた雑貨屋を見つけた。Kosneyという店だが、お客さんでごった返しす人気店のようだった。かなり広い店で、いわゆる雑貨、ステーショナリーからリビングまで広く扱っており、扱い商品的にはちょうどFrancfrancのような感じだった。私、実はガキのころからステーショナリーオタクで、日本でも、海外に行っても、必ず店を見て回る。特に筆記具・万年筆が好きで、大好きなものだけ買っているうちに随分の数になった。この店でもまず筆記具を見て、一目で気に入って買ったのがこの万年筆である。Sottsassというオーストリア人のデザインで、メタリックで力強い。最近、東京であまり店回りしてないが、初めて見た。デザインのみで買ったので、書き味はご愛嬌。でも書き味もそう捨てたものでもなかった。いつもお世話になっている長原先生のペンクリニックに今度持ち込んで調整してもらおう。ほかにもクールなデザインのものがいろいろあった。次に見たのはノート、バインダーの類で、最終的にいろいろ買ってしまった。最近は東京でいろいろ見ても、なんだか前に見たことあるようなものばかりで、食指が動かないことが多く、こんなに購買欲を刺激された見せは久しぶりで新鮮な興奮を味わった。置いてある商品のデザインやスペックのクオリティは言うまでもないが、ノートやアルバム(写真、CD等用)などの展示方法に説得された。商品のサンプルが置いてあるのだが、そこに具体的に文章やイラストが丹念にこってりかいてあったり、写真が貼ってあったりして、しかもそれがすごくイケている。マーケティング用語で生活提案とかライフスタイル提案とかいえば言葉としてはもはや相当古臭いが、この店のステーショナリーが提供するライフスタイルを具体的にしかもすごく魅力的な形で提示していた。こういうスタイルもステーショナリーでは初めて見た。雑貨店関係者は必見だと思うけど。明洞とかに数店あるようで、かなりの人気チェーンとみた。これからもソウルに行ったら必ず寄ると思う。私が雑貨店関係者だったら、提携を真剣に考える。

アンルイスのバラード、やっぱりすばらしい!

2005-07-28 18:30:20 | 音楽
1500曲ほど入れられるMP3を購入して、持っているCDを次々入れているうち、長い間聞いていなかったアンルイスのCD数枚を久しぶりに聞いた。前から好きだったが特にバラードがすばらしいと改めて思った。情感にあふれ、しなやかで深い。サザンの桑田先生が日本最高の女性ロッカーはアンルイスだとおっしゃられたとか聞いているが、同感である。あくまで個人的な意見だが、他の日本人女性ロッカーには関心がない。大好きな永ちゃんもそうだと思うが、すぐれたロッカーには自分にドスをきかせているみたいな骨太の存在感があるが、彼女にもそれを感じる。たまたまこの間、息子の美勇士君(だったっけか?これが桑名正博にそっくりで驚いた!)とハリウッドあたりのいい店を紹介する番組をやっていて、久しぶりに彼女の姿を見た。今、ロスに住んでいるんだね。ロックは言うまでもなく、彼女のファッションセンスとか感性とか、すばらしものがあるので、何らかの形でまた登場してほしいと思う。

ソウル、インターコンチの屋外ジャグジーのこと

2005-07-27 17:53:10 | 海外&外国語
先週ソウルに行ったとき、コエックス・インターコンチに初めて泊まった。ビルの谷間にある屋外ジャグジーがお目当てだった。ホテルとしては高級ビジネスホテルといった感じで、隣接しているグランドインターコンチの方がゴージャスである。屋外ジャグジーはスポーツクラブの中にあり、確かに屋外にあって、小さいがバスクリンみたいな入浴剤が入っていて、ボタンを押すと泡が出てきてバブルバスになり、それなりに快適であった。ひとつ物足りなかったのは、バスタブに入ってしまうとジャグジーの外側を囲む壁のために眺望が全くさえぎられて景色はほとんど見えなくなること。設計段階で誰も問題にしなかったのだろうか?としたら、遊び心にかけるよなという感じがする。ある程度背の高い壁は周りから見えないようにするため?それはナンセンス。みんな水着を着てるし、そもそもジャグジーを見下ろすホテルの部屋から丸見えだしね。高いところにある露天風呂の醍醐味はやっぱり眺望だと思う。今回も、風呂に入ってゆったり眺めるソウルの摩天楼街の眺望を期待してた。こういう発想は外国人にはないのだろうか?でも、1月に行った香港のインターコンチの屋外ジャグジーから見るヴィクトリアハーバーの眺望は絶景だったけど。眺望風呂といえば、油壺の観潮荘の高台の海洋深層水風呂から見る海の景色は抜群である。泊まらなくても利用できるしね。今度できた観音崎のSPASSOよりもいい。観潮荘また行ってみたいが、夏休みで一杯かなあ。

東急東横線の女性専用車に男が入って行った!

2005-07-26 17:18:13 | 政治&社会
東横線の特急横浜方面行きに設けられた女性専用車両に自由が丘から乗った学生風の男が、電車が発車してから私が乗っていた女性専用車両の横の車両を通って、女性専用車に入ろうとした。私の車両は座席がほぼ満員で、専用車の方は比較的すいていたのだが、男は入り口のドアで躊躇するでもなく専用車に入り、専用車の一番前、つまり運転席の手前まで普通に歩いていって、乗車口のそばに立った。私はその隣の車両でその様子を見ていたわけだが、まず専用車に入るときに気づくだろうと思っても気づかず、次に女性ばかりが乗っている専用車を前の方まで歩くまでに気づくだろうと思ってみていても、気づかなかった。気づいてあせってこちらに戻ってくる様子が見たくてずっと注目していたのだが。面白かったのは、女性乗客の誰も態度ひとつ変えなかったこと。無視というか、みんな普通にしていた。だから電車は何ら普通と変わらず次の武蔵小杉に着いた。私はここで降りたので、小杉に着いてこの男がどうしたかは追いかけていない。よっぽどまわりの雰囲気が読めない男か、それとも彼は知っていてそうしたのだろうかとこの男に興味を持った。そんなの関係ないよって、普通に女性専用車に乗る男性も結構いるということ?女性たちはなぜ彼を黙殺していたのだろう。ちょっと変わった人だからということで、かかわるのを恐れたのだろうか?なんだか気持ち悪いって?「ここ女性専用車ですよ」のたった一声も、誰もかけなかった。もうひとつ気づいたことがあって、電車が小杉の駅に着くと、ホームの女性専用車が止まる場所あたりに若い駅員さんが「女性専用車」と書いたピンクのプラカードを持って立っていて、乗客にそのことを知らせていた。ホームに着いて電車が止まる前に駅員さんの姿を見たとき、これで駅員さんが専用車の中を一瞥して男を見つけて注意するのかな、と思って見ていたら、駅員さんは専用車の中を一切見ようとせず、ただホームでプラカードを掲げているだけだった。これってちょっと怠慢?まだ専用車の存在にみんななじみがないからこそ駅員さんもプラカードを持って立っている訳で、そしたらその人はホームに入ってきた専用車の中が問題ないかちらっとチェックするという意識ぐらい持ってるべきではないだろうか?女性専用車って、私が普段利用する線にはなく実際見たの初めてだったので、好奇心をそそられて隣の車両からずっと中の女性乗客たちを見ていた。週刊誌に載ってたような、大股開きで居眠りしてる女性は私の席からは確認できなかったが。何か女性専用車両に関連して面白い体験された方いらっしゃいます?

ソウルレポート その2 ソウルの女の子、10年前の東京みたいだ(悪い意味でなく)

2005-07-25 09:29:21 | 海外&外国語
今回ソウルの町を歩いていて、女の子の姿を見ていると、日本の女の子との明らかで大きな違いが2つ。アイメークが薄いことと髪を染めていないこと。日本だと、いたるところ髪を染めて目をばっちりメイクした女の子ばかりなので、どっちが好きかは別としてソウルの女の子がとても新鮮だった。10年ほど前に初めてソウルに来たときとの比較だが、あの時は女の子の化粧が濃くてびっくりした。マスカラとか化粧品の消費量がすごいだろうなと思った記憶がある。髪を染めている人はそんなに多くなかったかもしれないが。この頃のテレビドラマの女優や、ミスコリアのメークもこってりゴージャスで、(今の日本では死語かもしれんが)「お水っぽい」と驚嘆した。この頃逆に日本の女の子のメークは自然な感じが主流で、アイメークも薄かった。茶髪などは一部の「ヤンキー」の方々だけがやってた。ヤンママなんていう言葉がまだできる前の話だからね。ソウルにはその後も毎年遊びに行っているが、この頃を境にメークがドラスティックにどんどん薄く、自然になって行く。当時、ミスコリアの決勝大会の模様を撮ったビデオを2年分比較したことがあるのだが、前の年はこれ以上ゴージャスにできないというくらいこてこてでまるでラスベガスのショーガールみたいだったが、後の年の参加者のメークやヘアスタイルは前年に比べて著しく普通っぽく自然になっていた。この時は「これは欧米仕様の美を手本とし目指していた韓国が、それをやめて韓国らしい美しさを追求し始めた、韓国の自信と自覚の現れである」とコメントしたが。今流行の韓国ドラマだが、女優のメイクの濃さで制作されたのがどれくらい古いかがわかる。今の韓国の女の子のメイクの自然さもこの流れでずっと来ていると思うのだが、そこで私が非常に興味を持つのは、これからどうなって行くの?ということ。韓国の女性って菅山かおるではないが美肌・美白系の人が多く、自然なメイクがとても映えるし、髪も真っ黒でとても美しい髪をした女性に何人もすれちがう。今の日本の女の子は茶髪と濃いアイメイクが主流だから、それに慣れた私の目にはとても新鮮で逆に個性的に見えた。日本文化流入の制限が解除され、音楽や映画、アニメ等、いわゆる日本の大衆文化がどっとなだれ込んでいるし、もともとファッションに関しての日本の影響は大きく、古本屋とかでは日本の女性雑誌やファッション雑誌が山積みされている。髪とメイクに関しても今の日本の流行が韓国に移っていくのだろうか?みんな髪を染めだすのだろうか?茶髪と濃いメーク(これを「ヤンキー文化」とは言ったらおこられるのだろうか)を韓国の女の子がどう受け入れるか、受け入れないのか、これはちょっと大げさかもしれないが、日本の大衆文化の受容のパターンを見るという意味ですごく興味深い。そのまま受け入れる?韓国の女の子に合うかたちにモディファイして受け入れる?それとも受け入れない?個人的な観測としては、盲目的にまんま受け入れることはないと思うが。特にキムテヒとか、整形もせず、すっぴんでも驚嘆するほど美しい「自然美」(と向こうでは言うらしい)系の美人が活躍して影響力が増せば、日本の「ヤンキー文化」の流入は限定的になるだろう。それにしてもキムテヒは魅力的な女優である。ソウル大学という肩書きをなるほどねと思わせる知的な雰囲気と、笑顔が表わすニュアンスが微妙に変化するミステリアスさ。だれかが韓国の奇蹟と呼んでいたが、同感である。ファンミーティングが日本であったらぜひ行きたいなどと年甲斐もなく考えているが、こういう風に思うのは私だけだろうか?私だったら化粧品とかのCMに絶対起用する。チャンツィーも実は好きだけど。

ソウル・最新カフェ事情 スタバ密度、東京以上でした!チェーンカフェ文化、百花繚乱なり。

2005-07-24 22:51:34 | 海外&外国語
週末にソウルに遊びに行ってきました。いくつかレポートしますが、今日はまず、ソウル最新カフェ事情。一言で言えば、ソウルはスタバ系カフェの大ブームでした。まず、ブームに火をつけたスタバ。ほんの一年前くらい前まで、ソウルに明洞とか2,3店しかなかったのに、今回街を回っている途中に何店みつけたか数え切れないくらいやたらありました。ソウルのスタバ密度は世界一だったりしませんか?アンティークな雰囲気で人気の仁寺洞に今度できた店は、街の美観を害さないように、とかで世界で初めて店頭でアルファベットのスターバックスという表記をせずハングルのみの表示という店で話題と聞いていましたが、行ってみたら何てことありませんでした。そもそもすでに仁寺洞のほかの店でもアトリエとかブティックとかアルファベットの表示はいっぱいありますし、マクドナルドなどもすでにあるので、話題づくりということでしょうが、あまり意味を感じませんでした。これ以外にもいたるところにスタバができていました。初めてソウルに行った10年ほど前は、コーヒー文化というべきものが全くないのに驚き、ホテルで飲むコーヒーもインスタントみたいで愕然とした覚えがありますが、それを思えば目覚しい変化です。スタバ以外にも、クロワッサンの店とか、シアトル系とか、欧米系と思えるチェーンのカフェがやたらに増えていました。タリーズは私が回った範囲では見かけませんでしたが、日本にないものの方が多かったです。韓国のコーヒーはおいしくないと長く決め付けていましたが、いよいよコーヒー文化急速に勃興ですね(とんでもなくまずいコーヒーを出す店もまだまだ多いですが)。ふと気づいたのですが、いわゆる外資系外食がこんなに韓国に積極的に進出してるのは、日本をあえて敬遠してるのではないでしょうか?日本で成功するのは難しいという情報が広く出回って、それよりはやさしい(らしい)韓国を狙い撃ちしてるのではないでしょうか?ポール、でしたっけ、とてもおいしいコーヒーを出すアメリカのカフェが六本木とかに店を出しましたが、すぐつぶれましたよね。バーガーキングも失敗したし。友人が案内してくれたスーパーのカルフールは夜9時を過ぎても満員の盛況でした。日本から撤退したのはご承知のとおりです。確かに、日本の客は世界一むずかしいだろうなという気がします。もし私が経営者なら日本だけは避けて、ソウルとか上海・北京とか、台北とかに進出するでしょう。世界の外食市場は、日本とそれ以外に分類できる、って感じですか。日本の消費者の難しさが、最大の非関税障壁ということかも。世界中で人気の安くておいしいいろんなカフェやレストランのチェーンがもっと日本に入ってきたら楽しいだろうにとは思いますが、シビアな日本市場を避ける方が、企業判断としては的確でしょう。

京都帰省レポート その3 祇園祭・黒主山

2005-07-20 17:25:16 | 大好きな京都
京都に住んでいるころ、祇園祭の山鉾の中で個人的な好みで好きだったのが「黒主山」でした。まず黒を基調にして赤をコントラストに使ったビジュアルコンセプトがすごくスタイリッシュで、ウチワなどいつも買っていました。また、この黒主山のご神体でおられる大伴黒主という歌人に憧れていました。桜をこよなく愛でて、六歌仙のひとりとして桜をテーマにした心優しき歌をたくさん作っているのですが、桜大好きで「風流人」としていつも花鳥風月を愛する心をキープしたいと考えている私としてはとても共感しました。ところが、東京に移って、そういうこともすっかり忘れていたのですが、今回久しぶりに黒主山を見て忘れていた憧れが懐かしく蘇り、ウチワを何年ぶりかで買いました。東京に戻ってこのウチワを使っておおいに自己満足しています。驚いたのは、この黒主山を保存しておく場所がマンションの1階で、マンションの名前に黒主山の名前も付いているということ。これからの京都のあり方を象徴する大きな出来事ですよね。来年もまた黒主に会いに行きます。それにしても、祇園祭を何度見てもいつも驚くのですが、山鉾一つ一つが持つ歴史の深さやそれぞれが持つ神々のストーリーとか、山鉾に飾られている美術品のすごさとか、細かく厳密に定められた祭り実施のための様式の美とか、祭りにかける京都の町衆の熱意とか、どれをとっても特別で、これ自身が京都そのものを雄弁に語っているなと思います。祇園祭のある京都に生まれてよかったって、ほんとに思いますよ。

京都帰省レポートその2 カメラ屋さんがどんどんなくなってる!

2005-07-19 14:16:18 | 大好きな京都
たまに実家の京都に帰るので、結果的に京都を定点観測するのだが、今回祇園祭のときに帰って、四条河原町あたりの繁華街を歩いていて気づいたのが、小さい頃からあったカメラ屋さんがどんどんなくなっていることだ。京都の人って、やっぱり芸術に関することが好きだったりして、カメラ好きの人も多いのか、昔から繁華街に大小のカメラ屋さんがすごく多かった。いにしえの名機がおいてあったりして、私自身も子供のころからいろんな店のいろんなカメラを見て回るのが大好きだった。でも、この週末、祇園祭の賑わいでごった返す街を歩いていて、そういう店が片っ端からなくなっていることに気づいた。「銀塩カメラ」の文化がデジタルにとって変わられているという事実を、京都の街ででも痛感させられる経験だった。ライカが経営危機だというニュースも入っているが、脈々と続いてきた「銀塩カメラ文化」はまるで恐竜みたいにほぼ全滅して行くのだろうか?後継者難に困っている伝統芸能みたいに、少数のマニアの手によって細々と継承されて行くのだろうか?「写るんです」とかはまだTVコマーシャルもやってるけど、これも時間の問題かも知れんなあ。いまだに、子供のころ使っていた一眼レフの重い機械を抱えてガシャっという、機械であることを自己主張してるようなシャッターの音を聞くと、心がときめくけど。ただ、やっぱり撮ってすぐ見たりとか、パソコンに入れてメールで飛ばしたりとか、デジカメの便利さには感動せざるをえないのも事実ではある。

祇園祭の京都に帰省したので、連載でレポートします。その一、熊魚庵

2005-07-19 00:30:30 | 大好きな京都
祇園祭でここ数年にない盛り上がりを見せる京都に帰省してきましたので、何回かに分けてレポートします。私、実は京都西陣の、例の安倍清明ゆかりの清明神社のすぐ近くが実家で、私の名前も清明神社でつけてもらったそうです。もの心ついて以来、「清明さん」といって敬愛してきました。先日女子バレーの結果を占ったりして、タロットにはまっていますが、私のタロットははっきり言ってすごくあたるのですが、これは私のどこかに安倍清明はいってるからだと、マジで思っています。小さい頃は、地元の人だけが行く、地味な神社でしたが、いまでは一大観光名所になってしまって、ちょっとヘンな気がします。でも信仰心は変わってなくて、今でも帰省すると必ずお参りに行きますよ。今日は、おいしい京料理の店を紹介します。烏丸丸太町の熊魚庵(ゆうぎょあん)という店です。いつも帰省すると老いた親と食事に行くのですが、今回は宵山当日ということで、いつも行く京極近くの店にはタクシーでいけず、宵山の賑わいからは少し外れた店に行かざるを得なかったのですが、そこで、10年くらい前に一度行ってそれ以来忘れていたこの店を思い出し、あまり期待もせずに行ったのですが、期待が見事にすばらしく裏切られ、とてもおいしかったです。親もあまり食べないので、ミニ会席とステーキ会席を頼みましたが、ステーキ以外どれもとてもおいしかったです。鱧はでませんでしたが、鮎とか、じゅんさいとか、夏の会席の一通り出ました。ステーキは、まあ、京料理の店のご愛嬌ということで許します。有名な京料理の店の系列ですが、ホテルの地下にあって老舗京料理の店にありがちな敷居の高さがないのがまずいいのと、味も、スマートな味付けながら親しみやすくコクがしっかりあり、かといって繊細すぎて頼りないというところに行く一歩手前で止まっていて、親と堪能しました。前に行ったときこんなにおいしかったかなと、驚きました。値段もわれわれが頼んだのは一品4000円ちょっとで、多少ちゃんとした京料理を食べるならまあ普通ではないでしょうか。ステーキ以外は、この味なら納得です。京都人の私がいうのはとても残念ですが、京都の料理屋って、誰もが知ってる有名店でも、よくこんなもんだすなというものを出す店が結構あると思います。それを東京人を主とした旅行者がありがたがっておいしいおいしいと連呼して食べているという光景が非常によく見られますが、童話の「裸の王様」みたいに思えます。おいしいと思ってなくても、これがおいしい京都の料理というもんなんだと自分に言い聞かせたり、これをまずいと言ったら恥かくぞって引いちゃったり・・・でも、この店はこんなことないです。私が友人に勧める、あまり多くない京都の店のひとつに加えました。ちなみにこの店、東京や大阪、福岡などにもあるようですが、他の店については入ったことがないのでノーコメントです。