ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

なかなか秋が深まりませんが、この秋はやっぱり京都に紅葉を見に行きます

2006-10-12 20:11:22 | 大好きな京都
 いつまでたっても、夏でもなし本格的な秋でもなし、というビミョーな天気が続きますね。
 秋が深まれば、また京都に行って、紅葉の写真をたっぷり撮って来ることにします。
 ただ、そうは言っても、ここ10年くらいほとんど毎年京都の紅葉を見ていますが、昔ほどの感動がないのが事実です。京都が変わったのか自分が変わったのかよくわからないんですが、もみじの赤さ加減がなんだかヌルいんですよね。私の周りにも同じようなこと言ってる人がいますけど、真相はどうなんでしょ。
 昔から、その年の天候によって多少の「できふでき」(?)はあったけど、ここしばらくは、そういう波でなく同様にあまりたいしたことないと思うことが多いですね。
 よく見るのは、真っ赤になる前にしおれちゃってるもみじ。見ててなんだかかわいそうになります。
 昔の思い出を美化してるだけなんでしょうか、高雄や通天橋のもみじの赤さのインパクトはもっと強烈だったと記憶してるんですけど。
 もう15年ほど前になるかなあ、その頃も写真に凝っていて、高雄の紅葉を何百枚撮ったことがあって、それが自分の中での紅葉の最高傑作集で、それを上回る写真がそれ以降撮れていないので、今年はα7デジタルという新兵器もあるので、ぜひいいのを撮ってみたいと張り切ってはいます。あえて同じ場所をたどってみるのも面白いかも。
 温暖化の影響か、最近は都心だと紅葉の見頃は12月に入ってからだったりしますからね。京都も市内は12月頭くらいが見頃でしょうか。
 幸運なことに、桜は毎年毎年京都の桜を見て、その都度感動を更新しているのですが、書いた通り、紅葉ではそうは行かずにずっと来ているので寂しいです。今年こそ、感動を一気に胸がすくくらい更新して、その感動をαで写真の形で残したいですね。

 

9月の京都も、好きでした。京都の植物園のコスモスと近くのおいしい店

2006-09-25 01:19:40 | 大好きな京都
 1ヵ月半ほど、書くのサボってしまいました。安倍さんが総裁になったり、ネタはいろいろあったのにね。大変反省しております。
 お彼岸で、実家の墓参りに京都に行ってきました。
 四季すべての京都が好きですが、九月の京都も昔から好きでした。夏と秋の大きなイベントのはざまで京都全体がちょっと一息ついているみたいで、静かな感じがします。
 実家の近所の清明神社のお祭りも無事終わったようです。小さい頃、お祭りの時じゅう行きっぱなしだった縁日の夜店もまだ健在みたいですが、まさかこんなに全国的に有名になるとは夢にも思いませんでした。
 またまた、コニカミノルタのαを下げて、植物園に花の写真を撮りに行きました。
 コスモスが、大輪でたくましくて、なんだか私が持っているコスモスのイメージと違いましたがとても美しかったです。他にもいろいろ撮ってきました。
 αを買ってから、何十年ぶりくらいに京都の植物園に花を撮りにきたくらいですから、他の植物園に行くことなど全くなかったので、世の中の植物園というものをよく知りませんが、京都の植物園に入場するときにくれる「見ごろ」のモノクロの手書きメモが好きです。どこのどんな花が見ごろかが園内の地図の上に手書きで書いてあって、それにナビゲートされて園内を回ればいいわけです。隔週くらいで出している感じですが、レストランの日替わり料理の手書きメニューや本屋の手書きおすすめコメントみたいでなんだか和みます。やっぱり手書きって伝わってくるものがありますね。

 そう言えば今日たまたま入って発見したのですが、植物園の北山門の北山通りをはさんで向かいにあるZAPp DISHというレストランがとってもおいしいくて驚きました。全くの飛び込みで、期待していなかっただけに、心地よく期待をはずされいい気持ちでした。ステーキのランチを食べましたが、最初に出てきたポタージュで「うん?」という感じで注目し、最後までおいしかったです。他の料理も食べたい欲が出てきてテイクアウトのサンドイッチを頼みましたが、これもいけました。
 一言で言えば、味のコクのだしかたがうまい、って感じですか。くどすぎずあっさり過ぎず、ちょうどいい加減のコクです。味付けの感性においてこの店と私がシンクロしたということでしょうね。今度ぜひ夜に行ってみようと思っています。鍋物などもあるみたいでしたので。

 しばらく、撮ってきた花の写真も載せますのでご期待ください。
 

最近の京都のあん入り八つ橋のバリエーション、すごいね

2006-07-23 15:33:02 | 大好きな京都
 先週末京都に帰省して改めて思ったけど、土産物として「おたべ」とかあん入り八つ橋の袋を持った人がとっても多い。データを見たわけではないが、食品の京都土産としてはこのジャンルの商品が段トツなのではないだろうか?
 まだこういうのが世に出る前は、八つ橋といえば焼いたのと生があって、生よりはむしろ焼いたのが中心で、あくまで土産物の一つのジャンルに過ぎないという感じで今のように圧倒的なプレゼンスはなかったように思う。
 それが今や、誰があん入りを始めたとか詳しい経緯はよく知らないが、おたべ、夕子・・・いくつかのブランドが乱立、冒頭に書いたとおり土産物として圧倒的なプレゼンスで、東京人なども八つ橋といえばあん入りを思い浮かべるのではないのだろうか?あんが入ってない八つ橋もあるんですか、って?
 私なども、京都にしかなく、好き嫌いなく誰にでも親しめるということで土産の安全パイとして活用している。

 それで何の話かというと、最近このあん入り八つ橋のバリエーションがすごい。まさに百花繚乱。
 あんの種類に抹茶、桃、桜あん、更にはバナナ、青りんごといった「キワモノ」まで。八つ橋自体にも黒ゴマ入りの黒いやつとか・・・
 私はやっぱりシナモンの利いた生八つ橋と粒あんの風味のコラボレーションが醍醐味だと思ってますけど。
 でも、こうやってバリエーションがいっぱい出てくることって、素晴らしいと思っている。大げさかも知れないが、京都が元気な証拠だと思ってとってもうれしい。実際に、たまに帰省して街中を歩いて、京都がなんか元気だなあと思う瞬間が結構多い。うまく説明できないのだけど、そう思う。

 バリエーションといえば、帰省したら必ず食べるニューヨークチーズケーキのパパジョンズでも、先日寄ったら抹茶とかいろいろ新しい試みをやっていた。濃厚な中にもいやなべたつきがなく、ここのチーズケーキは確かにおいしい。

 八つ橋で希少価値があると思うのは、桜の季節に一般公開される平安神宮の庭園の中でだけ限定販売される桜あん入りの八つ橋で、おいしく、お宝でもあり、春の京都土産としてお勧めである。

「抱かれてしまえば京都はやさしい」

2006-07-20 18:01:29 | 大好きな京都
 かなり昔のことかも知れないが、「マイルドウォッカ樹氷」という酒があって、その広告のキャッチに「抱かれてしまえば樹氷はやさしい」というのがあった。
 この酒にはあまり関心がなかったが、この言葉には妙に惹かれて、いまだに心に残っていたのだが、ここ数年の、私のふるさとである京都と、ふだん東京に住んでいる私との関係を言葉で表すとすると、このキャッチをいただいちゃって「抱かれてしまえば京都はやさしい」となる。
 ここ数年、たまに帰省して京都の街を歩いていると、こういう気分になってとっても気持ちよくなる。特に大好きな三条通あたりを歩いているときこの気分が訪れる。京都の懐に抱かれている気分。
 自分のふるさとだからということだけではないと思う。東京暮らしが長くなってからの方が、昔よりずっと京都が好きだ。ちなみに、京都が大好きだと同じくらい東京も好きだけど。東京に住んでいるからこそこんなに京都が好きなのだ、ともいえるかも知れないけど。
 仕事をしている間は、たぶん東京に住み続けるだろうが、老後はどうするだろう?京都に帰る?これがまたビミョーな気持ちなんだが、たぶん京都には帰らないだろう。京都って、京都の人たちには申し訳ないが、たまに行くからいいのではないかと思う。たまに懐に抱かれていやされに行く、くらいにしておくのがベストの距離感のように思える。きわめて個人的な好みの問題だが、私はやっぱり住むのは東京だなあ、いくつになっても。

写真は、これもまた癒しの場所である京都府立植物園で撮った。ブロンズの少年の後姿が妙に寂しげで。
 
 

祇園祭で撮った「黒主山」の提灯

2006-07-20 12:27:20 | 大好きな京都
 生まれも育ちも京都である私は祇園祭がめちゃくちゃ大好きです。
 京都三大祭なるものもありますが、私にとっては祇園祭は全く別格の祭りです。

 今東京に住んでいますが、回りの東京人には、祇園祭は京都のひとつの真髄であり、時間をかけて見るべきだと強く勧めています。
 動く美術館などといわれますが、まさに至言で、各山鉾には国宝級のも含めたすばらしい美術品が惜しげもなくちりばめられています。
 それが美術館のケースの奥に飾ってあるのでなく、街中に出して一般ピープルと一緒になって楽しむ・・・よく使われる表現ですが、京都の町衆の気概とプライド、これを脈々と伝えていると思います。京都人はスノッブだとよく言われるし、そのとおりだと思いますが、こういう反骨精神、在野精神みたいな部分はとても素敵だと思います。
 祇園ばやしも、ライブで聞くと、本当にいいですね。まさに京都の盛夏、これにきわまれり、って感じです。しんみり、まったり、哀愁も帯び、心に優しい音色です。特に、夜雑踏の中にたたずんで祇園ばやしを聞いていると、最高に気持ちいいです。京都の懐に優しく抱かれている、そんな気持ちになります。

 いろんな山鉾があるなかで「黒主山」というどちらかといえば地味な「山」に心惹かれます。
 黒を基調にして赤をあしらったデザインアイデンティティが秀逸でクール。去年ここに
うちわを載せましたが。今年はTシャツを買っちゃいました。
 御神体は大伴黒主という歌人で、ある謡曲をテーマに彼が桜を仰ぎ見ている場面が「山」の中で表現されています。桜に執着している黒主さんの感性にとっても近親感を持ちます。
 今回も、夜に祇園祭を見物して、提灯がとてもきれいだったので手持ちで撮りました。α7の手ぶれ補正に随分助けられて、雰囲気のある写真が撮れました。
 

祇園祭見物を兼ねて京都に帰省して、α7デジタルで撮ってきました

2006-07-17 22:26:45 | 大好きな京都
 昔あれだけ一眼レフが好きだったのに、最近はすっかり遠ざかっていた。そんな私がデジタル一眼を買うことになるとは全く思っていなかった。「ソニーのα」がもうじき出るよ、と聞くまでは。
 ミノルタのオートフォーカス一眼レフであるαがとっても好きだった私として、それがソニーのαにとって代わられてしまうと聞いて、我慢できなくなって、ミノルタのα(正確にはコニカミノルタであるが)のデジタル一眼レフがなくなる前に買ってしまったのだった。
 意地と反骨心だけで買ったようなα7デジタルだが、前から持ってるミノルタのレンズをつけてとっても快調である。というより、銀塩一眼レフの世界より、私にはずっと楽しい。
 何より楽しいのは、撮ったそばから見て、自由に微調整できること。
 手振れ補正も、今回も随分お世話になった。ここでも紹介するけど、祇園祭の夜景も、三脚もなしで、それなりに見られるものが撮れた。
 いやー、いいもんと出会った、って感じ。写真に対する熱が、完全に復活、というより、前よりのめりこみそう。
 
 今日の写真は、夕方の京都植物園で撮ったロータス。

京都の桜見てきました。やっぱり何度みても格別。

2006-04-10 23:09:41 | 大好きな京都
 週末に実家の京都に戻り、花見してきました。
 私がこんなに桜の花が好きなのは、京都に生まれ育ったことと決して無縁でないと思えます。それほど、京都の桜は本当に格別だと改めて思いました。特に今年は週末と満開のタイミングがうまく合って最高でした。
 京都の桜で私が好きなのは、とにかく街中桜だらけになることです。有名な桜の名所が美しいのは当たり前、そうでない名もない場所あちこち、街中に桜が咲き誇ります。街中が桜の園、って感じですか。
 上級者になったら、幾多の桜の中から、豪華なもの、シブいもの、静かなもの、っていう風に、好みの桜を選んで見ることもできます。桜好きには、ほんとにこたえられないです。

 いつも行くお約束の円山公園の枝垂桜を見ましたが、なぜか花のボリュームがちょっと減ったようで、圧倒的な妖気を漂わせて怖いほどだった勢いがなくなった気がして、「老い」を感じてなんだかかわいそうな気がしました。
 圧倒的な美しさで権勢を誇った美女がその美しさが翳って悲しんでいるような、そんな気持ちが伝わって来ましたが、これはあの木の精霊が私にメッセージを送ってきたのだと勝手に思っています。

 次回は今回食べたグルメ情報いきます。

京都御苑はウォーキングのパラダイスなり

2005-08-10 00:07:27 | 大好きな京都
減量中なので、京都に帰ったときに、実家の近所の京都御苑(地元では御所で通っているが)で2時間ばかりウォーキングをしたら、これがとっても楽しかった。迎賓館が完成したというニュースが流れていたが、一般に入れない場所以外に公園として開放されているスペースがゆったりあって、芝生あり、結構深い森あり、散歩道ありで、うるさいほどの蝉時雨のなか、ゆらゆらとウォーキングを楽しんだ。子供の頃から数え切れないほど来ているのに、歩き回っているうちに貴族の邸宅跡であることを示す石碑など、初めて見つけたものがいくつかあって驚いた。ウォーキングやジョギングをしている人にも何人にも出会って、まさに京都人の憩いのスペースだなと改めて痛感した。小学生のとき、烏丸中立売の門から入ってすぐの休憩所のうどんが好きだったのだが、今はどんな味がするのだろうか?今度歩きに行った時にトライしてみよう。ダイエットでウォーキングやジョギングしてるあなた、京都に遊びに行くならぜひ御所を走ったり歩いたりしてみてください。考え事しながらゆっくり逍遥するのも楽しくて、深い緑と京都のやさしい空気が(京都に住んでるときはわからなかったが、東京から京都に着くと、京都の空気のやさしい味に気付いて癒される、いいアイデアが生まれると思うよ。丸善がなくなるという話を昨日書いたが、御所の空間はずっと変わらないでいてほしい。

京都に「お精霊迎え」で帰って、丸善が閉店すると聞いた!

2005-08-08 22:26:33 | 大好きな京都
全く知らなかったが、10月10日に閉店するんだって!近所に紀伊国屋もできて、他にも大型書店がいろいろあるのできつかったのかなあ。丸の内の新店は大丈夫なんだろか?昔の京都丸善は洋書の丸善としての独壇場を誇っていて、外国人やグローバル系文化人のたまり場のような存在だった。私も中学生くらいの頃から、英語がろくにわかりもしないのに国際人気取りで洋書売り場をうろうろするのが好きだった。私にとっては英語をコアとする外国文化との接点である「出島」みたいな存在だったね。今の丸善にはそういうエッジは失われているが、今でもなんだかいるだけで楽しくて、京都に帰ると必ず行っていた。古きよき京都の残像をまとった空間がまたひとつ消えるなあという寂しさ。もちろん、例の「檸檬」ゆかりの店が消えるわけだしね。お盆で帰ってきている梶井基次郎も随分悲しんでいるだろうなあ。丸善の後に何がはいるんだろう?ドンキホーテ(すでに河原町に店があるが、拡大したりする?)かなんとかカメラか、いずれにしても勝ち組と取って代わるわけで、シビアなもんだね。ドンキホーテが入って、そこに檸檬の文学碑が立ったら、結構ブラックだね。さよなら、京都丸善。小さい頃から大好きな店だったよ。合掌。

京都帰省レポート その3 祇園祭・黒主山

2005-07-20 17:25:16 | 大好きな京都
京都に住んでいるころ、祇園祭の山鉾の中で個人的な好みで好きだったのが「黒主山」でした。まず黒を基調にして赤をコントラストに使ったビジュアルコンセプトがすごくスタイリッシュで、ウチワなどいつも買っていました。また、この黒主山のご神体でおられる大伴黒主という歌人に憧れていました。桜をこよなく愛でて、六歌仙のひとりとして桜をテーマにした心優しき歌をたくさん作っているのですが、桜大好きで「風流人」としていつも花鳥風月を愛する心をキープしたいと考えている私としてはとても共感しました。ところが、東京に移って、そういうこともすっかり忘れていたのですが、今回久しぶりに黒主山を見て忘れていた憧れが懐かしく蘇り、ウチワを何年ぶりかで買いました。東京に戻ってこのウチワを使っておおいに自己満足しています。驚いたのは、この黒主山を保存しておく場所がマンションの1階で、マンションの名前に黒主山の名前も付いているということ。これからの京都のあり方を象徴する大きな出来事ですよね。来年もまた黒主に会いに行きます。それにしても、祇園祭を何度見てもいつも驚くのですが、山鉾一つ一つが持つ歴史の深さやそれぞれが持つ神々のストーリーとか、山鉾に飾られている美術品のすごさとか、細かく厳密に定められた祭り実施のための様式の美とか、祭りにかける京都の町衆の熱意とか、どれをとっても特別で、これ自身が京都そのものを雄弁に語っているなと思います。祇園祭のある京都に生まれてよかったって、ほんとに思いますよ。