昨日ユーミンのことを書いたので、今日も日本人の巨匠ミュージシャンのことを書こうとしたら、たまたま拓郎のことが思い浮かんだ。もちろんデビュー当時から親しんでるわけだけど、彼の曲で初めて聞いたときに泣けてきたのはこの「永遠の嘘をついてくれ」だけなので、この曲には格別の思い入れがある。もともと初めてこの曲を聞いたのも新しく3年くらい前で、しかも今日までそれが中島みゆきの作品とは全く知らなかった。自意識過剰で、どんなときのもいいかっこばかりして、対面をつくろおうとする自分を、自嘲的になりながらも「仕方ないよな、それもおまえだもんな」って暖かく見てくれるもう一人の自分の存在のことを歌っている気がして、共感のあまり泣けてきた、俺もいつもそんなことばかりやってるよな思えて、そんな自分がなんだかいじらしく思えてきて泣けてきた。彼女が心変わりしたんじゃないんだよ、彼女にはそうせざるを得ない理由があるに違いなんだよ、そうに決まってるよ・・・彼女が俺を去るんじゃなく、俺の方から去ってゆくんだよ・・・だから、種明かしは絶対してほしくない・・・こんな気持ちかなあ。それ以来この曲は自分をねぎらう格別の一曲となった。恥ずかしながら、それが中島みゆきの作品だとは全く知らなくて、今日たまたま知ったのだけど、知って、驚愕した。こういう気持ちっていうのは男に固有の気持ちだと思っていて、だから男が作詞したと信じていささかも疑わないできた。女の心にもこういうメカニズムがあるのだろうか?それとも彼女が男の心を想像して作ったのだろうか?中島みゆきには好きな曲が一杯あるし、表現者としての才能、力量に心から畏敬の念を持っているけど、この曲を作った彼女、という側面が加わり、その畏敬の念が倍くらい大きくなった。早速明日TSUTAYAに行って、彼女ボーカルのバージョンを借りよっと。