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うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

23年ぶりに見た伝説のプレー

2012年02月25日 | サッカー(全般)
◆サッカー・キリンチャレンジカップ2012(2012年2月24日 @大阪・長居陸上競技場)

日本 3(1-0)1 アイスランド
得点者:日本)2分 前田遼一、53分 藤本淳吾、79分 槙野智章
 アイスランド)90分+3 アルノール・スマウラソン


今大会の日本代表23名(日本サッカー協会HPより)
今大会のアイスランド代表19名(日本サッカー協会HPより)


                           *  *  *  *  *


それにしても、後半から出場したアイスランドのステインソール・ソルステインソンによるハンドスプリングスローには度肝を抜かされましたね。1回だけならまだしも、なんと7回もやって観客の心を鷲掴みにしたのだから、プロ選手としてサービス精神に溢れてますよね。最初のうちは、スローインの距離や方向がそれほどではなかったが、段々回数を重ねるうちに、前線で待ち構える味方の長身FWの頭に合うようになったので、やりようによってはFKやCK同然の武器になりますね。ただ、ボールがタッチラインの外に出ると観客が盛んにハンドスプリングスローを要求するので、彼も止めるに止められなくなってしまい、最後の方はヘトヘトでしたけどね(笑)。

今回のこのプレーは、もちろん初めて見た人は多いと思いますが、一方では「懐かしい」と思う人もいらっしゃるでしょう。おそらく、後者は自分も含めた30代後半以上の方だと思われます。というのも、このハンドスプリングスローは、今から四半世紀近く前に筑波大学で発明し、サッカー界ではちょっとした話題になったからです。ちなみに、当時の名称は「回転スローイン」だった記憶があります。今回調べて初めて知ったのですが、ハンドスプリングスローの開発は、後にサンフレッチェ広島の監督や日本サッカー協会技術委員長を歴任した小野剛氏(現・中国スーパーリーグの杭州緑城のコーチ)が関わっていたそうです。

実際の試合では、今から23年前の第67回全国高校サッカー選手権決勝の清水商業vs市立船橋で観たことがあります(ちなみに、大会期間中に昭和天皇が崩御し、決勝は2日延期)。助走を長く取って勢いよく走り、体操選手のような前方回転をしながらスローインをするので、市船の選手は足腰を相当鍛えたという話を聞いたことがあります。まさに、陸上競技場が多い日本ならではのプレーなので、専用競技場が多いサッカーの母国イングランドではあり得ない発明でしょうね。ちなみに、この試合の後、私の中学校では、昼休みの時間でこのプレーを真似するアホな生徒が続出。所詮は下手の横好きなので、背中や腰から落下するのが殆どで、ボールを前に投げることすら出来ずじまい。もちろん、私もそのうちの一人でした(笑)。

ただ、このハンドスプリングスローは、審判によってはファウルスローを取られてしまいます。更には、肩が強い選手にロングスローをマスターさせた方が遥かに効率的なので、一気に廃れてしまい、今では殆ど見かけなくなりました。それだけに、国際Aマッチの舞台で見られるとは夢にも思わなかったです。

とはいえ、今回の試合は、得点シーンよりも、このハンドスプリングスローが相当な話題になるぐらいなのだから、いかに低調な試合内容だったのかが嫌でも分りますね・・・。



☆この日のマン・オブ・ザ・マッチは彼で決まり!!



☆第67回全国高校サッカー選手権決勝 清水商業vs市立船橋のダイジェスト。
ちなみに、この大会で優勝した高校サッカーの名門・清水商は、2013年度に県立庵原高校と統合再編し、新しい校名が「静岡市立清水桜が丘高校」に変更します。県立と市立の再編は全国でも珍しいそうです。
(1989年1月10日 @東京・国立競技場)



☆ハンドスプリングスローはこんなこともあるので、良い子は注意してね。




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