うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

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のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

2012年のACLグループリーグの組み合わせが決定

2011年12月12日 | サッカー(クラブ)
◆サッカー・AFCチャンピオンズリーグ2012

・プレーオフ
東地区(2012年2月18日)
浦項スティーラーズ(韓国) vs タイFAカップ優勝チーム(タイ)

西地区
準決勝(2012年2月11日)
エステグラル(イラン) vs ゾブアハン(イラン)

決勝 (2012年2月18日)
アル・シャバブ(UAE) vs ネフチ(ウズベキスタン)【1】
準決勝の勝者 vs アル・イテファク(サウジアラビア)【2】


・グループリーグ
第1節(2012年3月6日&7日)、第2節(2012年3月20日&21日)、第3節(2012年4月3日&4日)
第4節(2012年4月17日&18日)、第5節(2012年5月1日&2日)、第6節(2012年5月15日&16日)
〔H&A方式で2回戦総当りで行われ、各組2位以内のチームが決勝トーナメントに進出〕

<グループA> 西地区                 <グループE> 東地区
アル・ラーヤン(カタール)                 ガンバ大阪(日本)
アル・ジャジーラ(UAE)                  アデレード・ユナイテッド(豪州)
ナサフ(ウズベキスタン)                  プニョドコル(ウズベキスタン)
プレーオフ西地区勝者【2】                プレーオフ東地区勝者

<グループB>                       <グループF>
アル・イテハド(サウジアラビア)             蔚山現代(韓国)
アル・アラビ(カタール)                   天皇杯優勝チーム(日本)
バニ・ヤス(UAE)                       ブリスベン・ロアー(豪州)
パフタコール(ウスベキスタン)              北京国安(中国)

<グループC>                       <グループG>
セパハン(イラン)                      天津泰達(中国)
アル・アハリ(サウジアラビア)              城南一和天馬(韓国)
レクウィヤ(カタール)                    名古屋グランパス(日本)
アル・ナスル(UAE)                    セントラルコースト・マリナーズ(豪州)

<グループD>                       <グループH>
プレーオフ西地区勝者【1】                タイ・プレミアリーグ優勝チーム(タイ)
ピルズィ(イラン)                       広州恒大(中国)
アル・ヒラル(サウジアラビア)              全北現代モータース(韓国)
アル・ガラファ(カタール)                 柏レイソル(日本)

※現在天皇杯の4回戦に勝ち上がっている来季のACLに出場する柏または名古屋が優勝した場合は、
 Jリーグ4位のベガルタ仙台が出場権を獲得します。


・決勝トーナメント 
決勝トーナメント1回戦(グループリーグ1位の国で1試合のみ実施)
5月29日(火):A組1位 vs C組2位  C組1位 vs A組2位
         E組1位 vs G組2位  G組1位 vs E組2位
5月30日(水):B組1位 vs D組2位   D組1位 vs B組2位
         F組1位 vs H組2位   H組1位 vs F組2位

準々決勝 第1戦         2012年9月19日(水)
  〃    第2戦         2012年10月2日(火)&3日(水)

準決勝 第1戦          2012年10月24日(水)
  〃   第2戦          2012年10月31日(水)

決勝戦 2012年11月9日(金)or10日(土)

※準々決勝と準決勝はH&A方式(準々決勝以降は抽選を実施)。
  準々決勝で同じ国から2チームが勝ち残った場合は、同国同士は対戦しません(準々決勝のみ適用です)。
  ただし、3チーム以上が勝ち残った場合は、オープンドローを実施するので対戦する可能性があります。
  決勝戦の会場は、決勝進出した2チームが事前に抽選を行って決定。
  優勝チームは2012年12月に日本で開催されるクラブW杯の出場権を獲得。


                            *  *  *  *  *


来年のACLは、各国の出場枠が変更となりました。今年の東地区は、日本と韓国と中国が各4、豪州が2、インドネシアが1、プレーオフ勝者が1。西地区は、イランとサウジアラビアが各4、UAEが3、カタールが2、ウズベキスタンが1、プレーオフの勝者が1でした。しかし、来年の東地区は、日本が4、韓国と中国が3+プレーオフ1枠、豪州が2+プレーオフ1枠、ウズベキスタンが1、タイが1+プレーオフ1枠、インドネシアがプレーオフ1枠です(のちに、中国の遼寧宏運はプレーオフを辞退し、インドネシアのペルシプラ・ジャヤプラは参加不適格と見なされてプレーオフは不参加)。西地区は、カタールが4、サウジとUAEが3+プレーオフ1枠、ウズベキスタンが2+プレーオフ1枠、イランが2+プレーオフ2枠です(なお、ウズベキスタンはプレーオフを介さずACLに出場するクラブの内、1クラブが抽選で東地区に振り分けられてます)。ACLの出場枠は実力だけでなく、平均観客動員、クラブ数、リーグ運営の整備などの面でも評価しているので、このような出場枠になってます(→詳細はこちら)。実力がありながら出場枠が減らされた国は不満でしょう。中でも、過去2年連続で優勝している韓国は日本を恨めしく思うでしょうね(苦笑)。

ただ、基本的なレギュレーションは、今季とはそれほど相違点は無いです。グループリーグの日程は3月の第1週から始まって5月の第3週で終わり、決勝トーナメント1回戦は5月の第5週に実施なので、今季と殆ど同じです。ただ、ブラジルW杯アジア3次予選の最終節が2月29日に予定され、更にはロンドン五輪アジア最終予選も2月5日(第4節)、2月22日(第5節)、3月14日(第6節)に組み込まれてます。各国の代表選手が所属するクラブは代表チームに選手を取られるから、最初の2戦は体調面や連係面で不安があるので、心して臨まなくてはなりません。なお、五輪最終予選で2位となった3ヶ国は、3月25~29日にベトナムで開催されるアジアのプレーオフを戦い、首位チームが4月23日に英国で予定されているアフリカ4位のセネガルとの大陸間プレーオフに回ります。該当するクラブの選手はかなりの過密日程となり、代表とクラブのどちらかを犠牲にする選択を迫られるでしょう。もちろん、関塚ジャパンはストレートで五輪出場権獲得するのは至上命令なのは、言うまでも無いですけど。

また、決勝トーナメント1回戦が5月29or30日に行われますが、6月3日に開幕するブラジルW杯アジア最終予選と日程が近接しているのが厄介です。現在の日本勢の実力を考慮すると、4チーム全てがグループリーグ突破してラウンド16以上に進む可能性が高いので、該当のクラブに在籍する代表選手は代表チームへの合流時期が課題となるでしょう。しかも、グループリーグを2位通過だと敵地での戦いを余儀なくされるので、移動や時差などで余計な疲労を抱えます。また、準々決勝以降も同様に、ACLとW杯最終予選の日程が近接してます。ただでさえ、9月以降はJリーグの優勝争いや残留争いやACL出場権争いの佳境に差し掛かり、選手の体力面での負担が増す時期です。ましてや、「代えが利かない選手」と評されるほど存在感が大きい遠藤保仁(ガンバ大阪)に万が一の事態が発生したら、代表にとっても、ガンバにとっても損失が計り知れないです。それだけに、ACLに出場する4チームと日本協会は、代表選手の招集に関して事前に何らかの取り決めをするなど、しっかりと協調体制を構築する必要があります。

今年と同様に、来年のクラブW杯も日本で開催されます。なので、日本勢は今年のように開催国枠(=Jリーグ王者)としてではなく、何としてでもACLを優勝して「アジア王者」として参加しなくてはなりません。それだけに、天敵と化している韓国勢を絶対に打倒する必要があります。韓国勢とのACLでの通算対戦成績は52戦21勝21敗10分と全くの互角ですが、日本は決勝トーナメントでの戦いを大の苦手にしているのです。なにせ、決勝トーナメントでの日韓対決は通算9回ありますが、勝ち抜いたのは2007年の浦和(2度)と2009年の名古屋だけです。今季も、鹿島と名古屋が決勝トーナメント1回戦、セレッソ大阪が準々決勝で、それぞれ完敗を喫しました。ただ、韓国の壁を乗り越えても、無尽蔵なオイルマネーを湯水の如く使って強化している中東勢も待ち構えているので、クラブでアジアのライバルに勝つのは決して容易ではないです。

なお、日本協会は、再来年の2013年と2014年のクラブW杯は開催の立候補を見送る意向とのことです(→詳細はこちら)。日本は海外開催でのクラブW杯にはまだ1度も参加したことがありません。だからこそ、失ったアジアの覇権を意地でも奪還しなくてはなりません。ただでさえ、日本はACLの出場枠が維持されているのだから、それに見合った活躍をする義務があるからです。


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〔追記〕
2012年1月1日、国立競技場で行われた天皇杯決勝戦で、FC東京が4-2で京都を倒して初優勝を飾りました。この結果、FC東京が2012年のACLの出場権を獲得しました。

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