NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

藤沢市鵠沼花沢町 TNR

2017年08月31日 | 日記
藤沢市鵠沼花沢町です。

「年配の姉妹が一軒家で暮らしており、昔から手術をせずに猫に餌をやっている。周囲から手術をするか餌をやめるかどちらかにするように説得しているが、聞き入れない。」という相談がありました。

これまで近所の方ができる範囲で手術をしていたもののとても追いつかず、毎年多くの子猫が生まれているそうです。

今週はあちこちの地域から同様の相談が立て続けにあり、暑いこともあってメンバーはぐったりです。

さて、このお宅を訪問すると、家の中にも外にも、そこら中に餌が大量に積んであります。窓やドアが開いているので猫は自由に出入りしています。



姉妹とお話をして 手術をするように説得を試みます・・・

馴れている子はキャリーに入れ、馴れてない子は捕獲器を使おうと話しますが、餌を片づけないので猫は捕獲器に入りません。
(餌が捕獲器の中以外で食べられるのであれば、わざわざ捕獲器に入る猫はいません)

餌を片づけるように言っても「大丈夫」というだけで、まったくらちがあきません。もちろん家に入って強制的に餌を片づけることもできません。



何とか6頭の捕獲が出来ましたが、これで全部なのでしょうか???
餌やりさんに餌をあげている猫の数を聞いても、説明があやふやではっきりしません。

全頭の手術を完了しない限りまた出産を繰り返して、捕獲しなければならない猫はふえていきます。

不妊去勢手術をしない餌やりは、過剰繁殖した猫が周辺の住環境に悪影響を及ぼすとともに、多数の事故死や病死を発生させる動物虐待行為なので、何とか繁殖を止めたいとの思いで活動しているのですが・・・。

そもそも捕獲と手術の手配は餌やり本人がやるべきことです。
ただ、どうしても自分ではできない人たちも存在しますので、ボランティアが捕獲作業を手伝う(手伝うどころか、現実には今回のように妨害されながら作業する場合が多いのですが)ことが必要なケースはあると思います。

しかしそうした場合は根本にゴミ屋敷問題と共通する要素があり、不衛生な住環境で周囲から孤立して生活している餌やりさん本人への福祉的な支援という観点からも、行政が問題解決に向けて積極的な役割を果たしていく必要があると感じます。

私たちが訴えている「野良猫に餌をやる人に不妊去勢手術を義務付ける条例」はこのような行政の仕事を円滑に進めるために不可欠で、住民サービスに大きく寄与するだけでなく、餌やりさん本人を救うことにも繋がると思います。