NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

鎌倉市寺分3丁目 TNR

2016年06月15日 | 日記
「外の猫に餌をやっているが、8頭の子猫が生まれている。どうしたらいいか」
こんな相談が私たちのよく行く動物病院に寄せられました。
よく飼い猫を連れてくる来る方だそうです。

動物病院から「助けてやってほしい」という連絡を受け、現地調査に行きました。
そのお宅の庭は植物が多く見通しが悪いので、猫を見つけたり捕獲したりがやりにくそうな場所でした。


お話を整理すると「ずっと手術をせずに餌をやっており、今は成猫メスが3頭と子猫が8頭来ている」ということでした。
猫を繁殖させていることで、周囲の人に迷惑をかけたり、行き場のない不幸な猫をたくさん作り出しているのですが、
酷いことをしているという自覚はまったくありません。

捕獲を開始してみると、家の周囲にはお話の猫以外にも多くの猫を見かけます。
一か所で生活できる猫の数は限られていますから、それ以上の猫は周囲に散って問題が飛び火していると考えられます。

今回捕まった成猫は6頭(オス2メス4)、メス2頭が出産済み、2頭が妊娠中でした。
 


そして子猫も3日間かけて全頭保護して動物病院に運びましたが、目ヤニがひどく瞬幕が出てしまっている子が多くいました。
 

多くの人が仕事や時間をやりくりして事態の収拾を図っているのですが、問題を作った本人は他人事・・・。

手術をしない無責任な餌やリは、多くの猫を死に追いやる行為です。
「かわいそうだから餌をやっている」と言いながら繁殖させるのは動物愛護とは正反対の行為です。


このことをできるだけ多くの方に知っていただきたいと思います。