NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

鎌倉・逗子・葉山で飼主のいない猫の不妊去勢手術をサポートしています。

野良猫への餌やり規制の和歌山県 不妊去勢手術の助成スタート

2016年05月03日 | 日記
和歌山県で野良猫への無責任な餌やりを規制する条例が可決されたことは既にご存知の方も多いと思います。

条例に対するパブリックコメントでは「地域猫対策のような正しい餌やリをしている人までが誤解されかねない」との意見も寄せられました。

こうした意見を受け県は条例案を見直し、反復継続して餌やリを行う際のルールを定め、これに則って餌やリを行うように求めています。

1 不妊去勢手術を施した野良猫に対して行う
2 適切に給餌給水(以下「給餌等」)を行う
3 ふん尿を適正に処理する
4 給餌等を行うことを周辺住民に説明し、その理解を得るように努める
5 生活環境を損なわない

http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/031600/80_doubutsu/neko2.html

そして今年度から、まず不妊去勢手術の助成をスタートさせました。


私たちも猫に関わっている人たちの一部から「正しい餌やリが誤解される」「猫を餓死させるのは残酷」との意見を聞きました。

これははたして本当でしょうか?この条例があるのとないのとではどちらが猫にやさしいでしょうか?
餌やリがルールに則った餌やリをすることで問題は解決に向かうはずです。

猫問題の解決とは、野良猫が存在することによる人の生活環境の悪化や、多数の猫が事故死したり殺処分されたりしている無残な現状を解消しようということだと思います。

私たちの住む神奈川県では、平塚の神奈川県動物保護センターで「犬猫共に殺処分ゼロ」を達成しました。
しかしながら、毎年多数の野良猫に関する相談が保健所やボランティア団体に寄せられます。
猫の交通事故死も多数発生しており、特に猫を繁殖させている現場は本当に悲惨です。

 
*この画像のような置き餌は無差別に餌をやる方法で、捕獲・手術ができないことから必ず繁殖が起こります。

野良猫の問題は猫に餌を与える人が、対象の猫全てを手術すれば終わります。
しかし、説得やお願いでは解決ができない事例があまりにも多いのです。