つれづれ さくら日和

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「おくりびと」に想う

2009-02-26 20:16:07 | TV・ ドラマ・映画・音楽

「おくりびと」「つみきのいえ」、アカデミー賞同時受賞おめでとうございます

・・というわけで、映画「おくりびと」観てきました。
って書くと、ものすごくミーハーっぽいですか?ですよね~

以前上映していた時も観たい気持ちはあったのですが、諸事情が許さず、
少し前からアカデミー賞凱旋記念特別上映がされていることも分かっていたのですが、
行けるのか否か・・色々思案中でした。

受賞のニュースを見聞きしているうちに、
映画が観たい、という気持ちの全くなかった義母が珍しく
「観たい」
と言い出し、それも一人で行くと言うので、
今の映画館のシステムを全く知らない、
ましてや、受賞後の混雑も想像できたので、絶対に戸惑うに違いないと、

・・・それから私も観たかったので(これが一番の理由

「一緒に観に行こうか」
と声を掛けて、初めて2人で映画鑑賞に行く事になりました

想像以上の大混雑でした
レディースデーを選んだのも、大きな原因の一つだとは思いますが、
たとえ休日だとしても、これほど混雑し長蛇の列の出来た映画館を見たのは
私は久々・・ここ数年では初めてでした

でもとにかく、
良かったですね。
いい映画だと思いました。


あらすじを書くでもなく、感想を述べるでもなく、
「尊厳」とか「生きることの大切さ」とか、
今さら私がここで言うまでもなく、ですし。
でも、ほんの少しだけ書きます。


「普通」・・って言葉で、ものごとを区切って語るなかれ。
それから、
色んなことにおいて「戸惑い」「疑問」「不安」を持つことは当たり前。
そういう気持ちは持っていていいから、
縁あって自分に与えられたことは、心を込めてやってみること。
続けているうちに、それが本物になった時、
その姿は、人の心を動かすのだ。

・・ということを思いました。

ずっと以前のお話ですが、自分自身、疑問符だらけで、ましてや不満も抱えて、
そのまんまの顔で、ある事をしていたことがありました。
そんな私に一つだけ
「もう少し笑顔になりましょう」
と言ってきた人がいました。

ずっと以前のお話、ってこともないかな。
私、今も時々、そうですからね

そんなことをふと、思い出したりしました。



葬儀の場面が、ほんの少しづつ幾つか出て来ますが、その中の一つ。

ある初老の男性と遺族たちのお別れのシーン。
華やかで、凄く違和感があったのですが、
どうしてその時気が付かなかったんでしょうね。
周りの女性たち(愛人とかも?)、色とりどりの訪問着を着ていたのですね。

生前、その男性がそれを望んでいたのか、
周りの女性たちの、男性のための粋な愛情表現だったのか、
その男性の生きざまが偲ばれるようでした。


   
   


既に親しい友人が亡くなられた方もいるかと思います。
私の友人の一人は、50になったばかりの時、亡くなりました。
私はその時気付かなかったのですが、後で聞いたこと。

生前、私が亡くなった時は薔薇を飾ってくれる?
と言っていたようで、
子供たちからの供養の花は、薔薇のアレンジメントだったようです。

その話を聞いた時は、それから何年も経っていたので、
あの人らしいよね、とか、私だったら何を飾って、って頼もうかな、
と、笑い話のように別の友人と話していたのですが、
残された人たちの、故人への想いというのが
優しく、温かく、悲しみでもあるけれど、それ以上に、労いであり、感謝なんでしょうね。

そんなことも「おくりびと」から、感じられることなのではないでしょうか。



大切なお友達だったあの人のことを思い出したので、
今日は私からも薔薇を贈りたいと思います。  




   
   


    映画「おくりびと」公式HP


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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (DON)
2009-02-26 20:43:08
さくらこさんのブログとバラの写真を見て
「おくりびと」を見ようと決めました。
ありがとうございます。
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私も (くんま)
2009-02-26 21:31:47
是非観たいです。
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Unknown (愛姫)
2009-02-26 22:24:55
まだ見ていないのですが、いつか機会を作って見たいものです。
祖母の昔の写真に母親が似てきて見えたり、父親の昔の写真に自分がそっくりだったりと、血の濃さと時間の経過、互いに積み重ねた人生を思うと、お弔いは故人が喜ぶ、望むものにしてあげたいですね。
お化粧してあげるシーンで、今なお祖父母の時の葬儀を思い出します。
人はいつか亡くなる儚い命ですが、精一杯生きることで周りによい影響や環境を遺してあげられますね。
だんだん年を重ねて参りますと、後進指導や技術継承が課題ですが、よきものを大切にすると同時に、生きているうちから大事にしていきたいですね。
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Unknown (YUKI)
2009-02-27 08:32:30
私も観てみようと思っている映画です

おくりびと・・・この映画で初めてその存在を知りました
見たい映画だからこそあえてストーリーなどを見ぬようにしています

母の入所していた病院では
看護師さんがエンジェルボックスと書かれた箱を持ってきます
中には亡くなったお年寄りがお家に帰るまでの支度をする一式が入っているのですが
その箱を持ち歩く姿を見る度私は手を合わせていました

亡くなった時、母親の生前の願いを思い
体の洗浄も着付けも化粧も看護師さんに手伝って頂いて
姉と私で行ないました

さくらこさんが亡くなったお友達を偲び薔薇の花を添える
生前の願いを叶えてあげる、何よりの供養ではないでしょうか
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私も観たいです (AKI)
2009-02-27 08:37:13
まだ、観ていないです。
娘の受験が終わって落ち着いたら 観に行ってみようと思います。


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良かったという感想はききますね (恵雅)
2009-02-27 09:44:12
 まだ観にいってないんですが、さくらこさんもお勧めみたいだし、いつか機会があったら行ってみようかしら?
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私も3月に行こうと・・・ (留里)
2009-02-27 13:38:19
色んな思いを聞いて、ますます行きたいです

私は、すでに両親と姪(23歳で事故死)と
教え子(3歳)を亡くした経験があります

葬式を出した両親を振り返ったら涙がでそう!

今は、わが子に送ってもらう時には~
私の好きなガーベラとカスミソウで埋めて
松田聖子さんと小田和正さんのBGMで流して
と言っています(笑)遺影の準備も(笑)

さくらこさんの優しい気持ちにふれさせてもらいました
返信する
是非是非♪ (DONさんへ・さくらこ)
2009-02-27 17:05:21
DONさん、映画見に行かれたら、またお知らせくださいね♪
感じたことを絵手紙でお伝えくだされば、なお嬉しい・・楽しみです
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お久しぶりです~♪ (くんまさんへ・さくらこ)
2009-02-27 17:07:41
以前、温かいメッセージくださって、どうもありがとうございました。
この映画、観に行くことが出来るといいですね。
感じることがたくさんあると思いますよ
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継がれてゆくもの (愛姫さんへ・さくらこ)
2009-02-27 17:16:56
こんにちは♪
顔の造作だけでなく、表情やしぐさ、細かなところを言うと、手の形が似ていたり、血の繋がりって面白いですね。

子供がどちらかの親だけでなく、両親、義父母、誰にも少しづつ似ていると、嬉しさまで感じます。

私もそろそろ、次世代の人たちに何かを伝えていく年代になってきています。
その反面、幾つになっても学んでいくこと吸収することも、終わりにしてはいけないな、と・・だんだん先生の方が生徒より若くなってきたりして

愛姫さんからも、色々吸収させていただきますので、どうぞよろしく、ですよ
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