goo blog サービス終了のお知らせ 

ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議 第44話 「無賃乗車」

2008-05-14 23:34:39 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。


久方ぶりに面白い思いをしたので、摩訶不思議で載せます。

************************************

先日、朝、子供を送りに行こうと車に乗り込もうとしたのですが、ふっと気がつくと右側に人がいて、あれ??と思ったのです。

緑色のセーターにチノパンで、それだけははっきり見えたんですよね。普通にブロックして暮らしている今、そんなにハッキリ、着ている服まで見ようなんて思わない。思わないからこそ、自然に見えたんで、霊だなんて思いませんでした。

まさに、人だと信じて疑いませんでした。

そして、それでも乗り込もうとした勢いがあるので、勢いで乗ってしまってから、「用件」が在るなら聞こうと思ったのです。ですが、実際は、勢いで一緒に乗ってこられて、つい・・・

「尻に座布団のようにその人を敷いてしまいました(滝汗)」

それでも、その時は人だと思っているのです。だって、ブロックした中でも、頭のスクリーンに映るとかの強さではなく、まんま、眼鏡越しに視覚として視えるわけですからね。この勢いはそんじょそこらにはありません。あえて言うなら、生きていれば、こういう存在感の強さは出ます。私だって伊達にブロックしているわけではありません。

で、座布団に敷いてしまってから・・・

「あっ、すみませーん。ごめんなさーい。大丈夫ですか?」と半ば素っ頓狂な口を利いたのは私でした。本当に一緒に乗り込んだと思い込んでいました。しかし、よく思えば、座布団に敷いたのなら、肉体の温かさがあっても、今はない。

しかも、送ってもらう気の息子達は、「???」。

で、よくよく乗り込んでから見ると、座布団に敷いたはずの緑のセーターのおっさんが、しっかり隣座席に座っている。しかも、なんということだ・・・シートベルトをしているんである。

「こいつも、送ってもらう気満々だ。_| ̄|○  ってか、どこに?」


仕方がないので、車を出し、息子らには「母が見間違えた」と申し伝え、3人を乗せて走り出した車。で、いつも大きな道から曲がるその交差点を、うっかりすっ飛ばしてしまった私。その交差点を曲がらなければ、ショートカットではない。だが、その時、すっかり気分は、「青山で幽霊を降ろしたタクシーの運転手」さん並みで、しょうがないや、次で行こうかと思い、行く道を変更したその・・・途端。

そうだよ、角を曲がり損ねたそのホンの数百メートル先にある、隣の駅のすぐ近所で、おっさんは「礼も言わずに降りていってしまったのである」。

「あっ・・・おっさん。今・・・一リットル142円なんですが・・・その・・・」


既におっさんは、煙と消え、私は割り切れない思いで、息子を送り届けた。


その翌日も、翌々日もずっとこのところ、おっさんを探した。ある曜日に限ってなのか、ある日にちに限ってなのか、そんな条件もつけて探した。けれど、故人は、あの日、私の車に無賃乗車をして、シートベルトを締めて、目的地で降りて・・・・


・・・・おそらく満足したに違いない。
思うに、自宅かどこか縁戚の家に帰ったんだろうと思います。


私の霊視ブロックを超えて、肉眼ではっきり視える程の姿で現れたその人。久々に・・霊障もなく、身体的負担もなく、単なるアッシーに使われてしまったそんなお話でした。


tomo

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする