「合法的」はときによりけり

「合法的」はときによりけり
　合法的なことが、市民社会では価値あるモラルとして尊重されている。社会生活をしていく上で、秩序を維持していくことは体制なことだと了解されているからだ。しかし、今回の安保法制の安倍政権による合法的な政治クーデターから分かることは、合法的とは国家による統制支配の理念に沿っている思想だということになる。安倍政権により独裁政治は間もなく誕生する。国民が新秩序が生み出されるまで、ぜったいに逆らわない。そのことが「合法的」市民社会のモラルとして逆用されていることになる。支配秩序の側にとって、その支配思想と政治支配体制を、維持するために法文化されているのが体制的「合法」である。時と場合により、これは使い分けないと、国民にとっては独裁政権誕生をも快く、邪魔することなく道を素直に作ってあげることに加担することもなる。