創造的深化

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法と社会倫理の混同

2015-09-16 16:17:02 | 共同幻想
法と倫理の混同
 法の起源を辿ると、国津罪と天津罪に行き当たる。国津罪は社会規範で、天津罪は共同規範の源流だ。やがて国津罪は社会倫理となり、天津罪は政治支配の法へと転化ししていった。日本の法の理解は聖徳太子の「十七条の憲法」にもあるように、和を以て貴しとなす。すなわた、法規範が、みんな仲良くすることことが大切だという道徳規範を国家の法として組み入れていた。こうしたモラルは家訓や社会規範や慣習として法秩序とは異なる流れを生み、儒教思想などと混合して社会秩序の意識基層にもなっていく。また天津罪が
部族国家法や支配体制の法へと昇華していきます。ところが、日本の風土ともいえることは、儒教思想と融合すると国家法と社会規範の区別がつきがたくなり、戦後の西欧近代思想が移入されたも、土着の意識は変革されることなく規範として受け入れられてしまったといえる。法は現存する国家体制を維持するための理念であり、国民にとっての共同体員のルールである。社会規範は、社会のモラルであるがその規範力が区別をつけらりないままに保存されているのが、日本人の集合的無意識といえよう。


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